Day1711 2018.7.16 ハルツーム5日目
今日こそ、エチオピアビザをゲットしてやる…
昨日、仕入れた情報を元に、ほぼ寝ずにエチオピア大使館へ。
他の場所は分からないけど、ここハルツームではビザの発給は1日180人限定だと言われたので、早朝に宿を出発した。
まだ完全に明るくなる前のハルツームはゴミが散乱していて殺伐としている。
宿を出てすぐにタクシーの客引きが寄ってくるが、みんなべらぼうに高い値段を吹っ掛けてくる。
正直言って、出発したのが少し遅くなってしまったので大丈夫かという心配はある。
でも、高い値段を払ってタクシーに乗るのも癪に触る。
乗り合いバスの溜まり場”ジャクソン”に向けて歩いていると、オンボロのタクシーが窓を開けて勧誘してくる。
交渉の末、2人で50ポンド(約150円)まで下がったので乗車するコトに。
お世辞にも乗り心地がイイとは言えない車に高齢のドライバーは色んな心配事を新たに生んでくれるけれど、無事に大使館に着けるのであれば問題無い。
ゆっくりゆっくりとタクシーは進み、6:30にようやく大使館に到着した。
高齢のタクシードライバーは「帰りも乗せて行くからココで待っているぞ!」と息巻いている。
大使館の中に入ると、そこには大勢の人でごった返していた。
大使館が開くのは2時間後の8:30だというのに。。
昨日の情報はウソじゃなかったんだな。。
多くの人が落ち着かず、大使館の建物のドアをドンドン叩いて中の人と話をしている。
中の人は”またか…”といった様子でため息を吐いている。
その内、我慢出来なくなったのか群衆を先導して列を作らせた。
それでも我先にと列を抜かそうとしてくる。
気が抜けないなぁ。。
しばらくするとカードが配られ始めた。
どうやら、整理券らしい。
しかし、その配り方がよく分からない。
1人1枚ずつではなく、数枚渡されている人もいる。
それに自分たちが並んでいる列とは別に老人と女性の列があるらしく、そちらにも不定期に渡していた。
何だかイヤな予感がする。。
職員の渡している整理券の束がドンドン少なくなっていく。。
オレたちの分まで足りるか…??
ふと頭を過ぎってしまう。
その不安は見事に的中。。
オレたちの目の前で整理券の束は消えた。
どうやら、1人でパスポートを10冊以上持っている人もいるみたい。
それに女性側に渡してる人も居た。
残念過ぎる。。
180人限定のところで200人目くらいだったのかな。。
職員は大声で「終わりだ!!今日の分は終了!!また明日!!」と叫んでいる。
しかし、コレに納得いかない群衆は職員に詰め寄る。
結構な勢いでまくしたてている様子は端から見ていても怖いくらいだ。
「とにかくココに名前を書け」と白紙の紙が渡され、列の順番通りに名前を書くコトになった。
英語の出来る人を見つけて事情を聞くと、この紙に名前を書いておけば明日の朝、この順番から受付を始めてくれるらしい。
それなら、明日の朝5:00にココに来なくてもイイのかと少し安心した。
名前を書き込んだけれど、ワンチャン今日イケないかな…と淡い期待を胸に様子を見守った。
同じ考えの人間が何人か居たようで、再び建物の中の職員に抗議する団体の後ろにくっついてみた。
しかし、結果はあえなくダメだった。
さて、どうするかなぁ…と考えていると1人の現地人が話しかけてきた。
事情を話すと「何か手伝えるコトがあれば、何でもするよ」と言ってくれた。
本当にありがたい。
そんな彼は先日彼女と結婚したようで、新婚旅行でエチオピアに行くんだそう。
そのために彼女が今、建物の中でビザの申請をしているのを待っているとのコト。
色々話をして楽しんでね!とお互いに言って宿に戻るコトにした。
大使館の門の所まで行くと警備員が話しかけてきた。
しかし、ほとんど現地語で聞き取れない。
そうだ、さっきのムサブに通訳してもらおう。
彼の所に戻り、事情を説明すると快くOKしてくれた。
警備員とのやり取りを通訳してもらった。
「どうだった??取れたか??」
「いや、ちょうど目の前で無くなってしまってダメだったよ。とりあえず、明日の順番待ちの紙に名前は書いておいたよ。」
「あ〜あの紙か。あれは意味無いぞ。群衆を落ち着かせるためのウソだ。」
「え、まじ??」
「うむ。今日の22:00に警備員が変わるから、俺は知らんって言うだろう。だから、お前たちは今夜22:00に来い。そうすれば新しい警備員が新しい予約表を作るから、そこに名前を書き込めばいい。」
「え〜そういうシステムなの!?22:00に出直しかぁ。。」
タローくんと顔を見合わす。
来るしかないか。。
さすがにコレ以上の足止めはカンベンだ。。
出来るコトがあるなら最善を尽くすのみ。。
頑張るか。。
警備員のおじさんとムサブにお礼を言って乗り合いバスに乗り込んだ。
警備員の言ってる情報が正しいとイイな。。
宿に戻る前にいつもの食堂へ。
安定のネバネバカレーと緑の何か。
緑のもネバネバしてる。
味は美味しい。
すると英語を話せるお客さんが居て、「この辺りのスペシャルなパンを試してみろ!!」と言って、出してくれたのがコチラ。
コレはまさか…伝説のインジェラでは…
見た目は雑巾、味はゲロとの悪評高いインジェラ。
インジェラの味は酸っぱいと聞くけれど、コイツは…
酸っぱい。
まさかのスーダンでインジェラ登場!!
いや、インジェラはエチオピアで食べたいから、コレは無かったコトにしよう。。
はてさて、宿で休憩しつつ作業をこなし、再び大使館へ。
乗り合いバスは早朝から深夜まで走っていると宿の人が言っていたので、乗り合いバスで向かった。
大使館から少し離れた所に行くバスだったけど、徒歩圏内だったので途中で降りて大使館へ向かった。
暗い夜道の途中で、今朝ビザをゲット出来なかった人と遭遇した。
大使館に到着すると、ちょうど交代する所だったのか新しい警備員がやって来た。
「ビザの順番待ちの紙書きに来たんですけど。」
「ん〜、1:00に出直してきな。」
「え…22:00に来いって言われたんですけど。」
「1:00。」
いやいやいやいや…1:00て!!1:00て!!
3時間後に出直して来いって!?
宿に戻っても、すぐに出直さなきゃいけないし、待つにしてもやるコトが無さ過ぎる!!
無茶だろ…!!
同じく順番待ちの紙を書きに来た人が抗議をしてくれて、何とか順番待ちの紙を作成するコトが出来た。
そこに名前を書き込んだはイイんだけど…
1つだけ心配なコトがある。
それは…
コイツら、信用できねぇ…!!
何でもかんでも適当なコト言うし、そもそも紙が適当過ぎる。
また明日の朝になったら、「そんな紙知らん」って言われたら、また足止めだぞ…
でも、今出来るコトはコレしかない。
とにかく、念には念を入れて、また朝5:00に戻ってくるコトにした。
頼むから紙よ、効力を発揮してくれ…!!
ちょうど乗り合いバスがやってきたので、それに乗って宿に向かうコトにした。
晩ゴハン食べるか…
行くのはもちろん安定の食堂。
やっぱヒツジの頭美味いなぁ。
このタマネギとクレソンっぽいヤツを一緒に食べるとまた美味いんだよな。
てか、スーダン人が野菜食ってるとこ見ないなぁ。
ホントこれくらいじゃないかな。
それでも、みんな逞しく生きてるんだもんなぁ。
エンジンかからない車を押すとことかアフリカっぽいなぁ。。
さて、明日は5:00に大使館だ。
早起き頑張って、何としてでもエチオピアビザをゲットしてやるぞ…!!
To Be Continued →
タクシー…25ポンド
乗り合いバン…2.5ポンド
コーラ…10ポンド
昼ゴハン…25ポンド
宿代…200ポンド
バス…5ポンド
バス…5ポンド
晩ゴハン…35ポンド
スプライト…10ポンド
合計…402.5ポンド(約1,208円)
エチオピア大使館: Ethiopian Embassy
住所: Near Farouq Cemetery, Plot No. 04, Block 384BC, Khartoum, Sudan, Al Khurtum, スーダン
電話: +249 91 286 4292
開館時間: 日〜木曜8:30〜15:30、金土曜閉館
今回泊まった宿: Rosan Park Hotel
住所: Sayed Abdul Rahman Ave, Al Khurtum, スーダン
電話: +249 15 588 8855
営業時間: チェックインから24時間後にチェックアウト
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