エチオピア観光だけでなく、アフリカ縦断のハイライトの1つとも言えるダナキルツアーについてまとめます!
実際に参加した感想としては、“あぁ…終わってみれば確かに世界一過酷なツアーと言われるだけあるな。。でも、目の前に広がる光景に感動したのは間違いない!!”というのが素直な意見です!!
ツアーに参加する前に自分も情報を探したりしたので、みなさんの役に立てればと思い、実際に参加した経験をもとにツアーの料金や内容、持ち物などをまとめておきます。
※2018年7月時点の情報です。変更点などあればコメントやメッセージでお知らせください。今後の旅人仲間のために最新情報に更新させていただきたいです!!
ツアーの申し込み方法
ダナキルツアーに参加するには事前に旅行会社に申し込みをする必要があります。
有名な会社はETHIO TRAVEL AND TOURS(通称:エチオトラベル、ETT)とK.G.AHADU TOURS & TRAVEL AGENCYの2つがあり、日本人の旅行者は大体このどちらかで参加するようです。
自分はメケレのエチオトラベルで申し込みをしました。
首都のアディスアベバにもオフィスがあり、そこでも申し込むことが出来ます。
エチオトラベルの場所
ETTのオフィスはメケレのバスターミナルから約500m。
Milano Hotelの敷地内にあります。
バスターミナルから歩いていく場合は、バスターミナルを左手にまっすぐ進んでいくとタクシーがたくさん泊まっている場所(Milano Hotelの前)があるので目印にすると良いかも。
ダナキルツアーの内容
ダナキルツアーには2泊3日のコースと3泊4日のコースがあり、内容が少し異なります。
自分は3泊4日のコースに参加しました。
3泊4日コース
・1日目 メケレ→アサレ湖(塩湖・塩の温泉)→星空ベッド(屋外ベッドで野宿)・2日目 ダロール火山(ナメック星)→奇岩群→油の湧き出る泉→塩の採掘場→ゲストハウス
・3日目 エルタアレ火山へ移動・登山→火口からマグマ見学→火口付近でマット敷いて野宿
・4日目 火口からマグマ見学→下山→塩の湖(遊泳・温泉)→メケレ
3泊4日のコースにも2種類あり、上記のコースとは逆パターンで最初にエルタアレ火山に行き、最後にダロール火山に行くコースがあります。
オススメとしては、エルタアレ火山がハイライトになると思うので最後にしておいた方が感動&体力的にベターだと思います。
2泊3日のコースは3泊4日の1日目部分(メケレ→アサレ湖→星空ベッド)と4日目の塩の湖を除いた場所に行くそうなので、時間の無い人は2泊3日のコースでも十分だと思います。
ダナキルツアーの料金
結果から言うと自分は300USドルで3泊4日のツアーに申し込み出来ました。
他の人のブログだと400USドルだったり、交渉の結果350USドルと書かれていたのですが、交渉する間もなく向こうから「300USドルでいいわよ。」と言われました。
正直、交渉する気満々でオフィスに行ったので拍子抜けしてしまいました。
理由を尋ねたところ、「日本人のお客さんがたくさん来てくれるし、好きだから。」と答えてくれました。
もしかしたら、交渉次第でもっと安くなるか特典を付けてもらえるかもしれません。
アディスアベバから参加する方はメケレまでの交通手段など付けてもらうと良いかも。
参考のために2泊3日のツアーの値段を聞いたところ、同じ金額の300USドルとのことでした。
ダナキルツアーの支払い方法
支払い方法は、USドル・エチオピアブルの現金もしくはクレジットカードでOKでした。
ただし、他の人の情報だとクレジットカードは機械が使えないことが多々あるようなので、現金を用意しておいた方が良いと思います。
街中のATMまでエチオトラベルの車で回ってもらえるのですが、動いていないATMが多かったり、限度額が決められているATMが多いので現金を集めるのに時間がかかります。
USドルでの支払いの場合、その場で当日のレートを調べて公式レートでブルに換算してくれます。
ダナキルツアーの料金に含まれるもの
料金に含まれているもの
・ドライバー、ガイド・1日3回の食事
・1日4本の1.5リットルの水
・宿泊施設(1日目と3日目は屋外)
・ホテルとエチオトラベルの送迎
ダナキルツアーの流れ:初日〜塩の温泉・アサレ湖・星空ベッド〜
ダナキルツアーに実際に参加してきた様子を写真と併せて載せておきます。
9:00頃にホテルまで迎えの車が来て、エチオトラベルのオフィスへ。
9:30に参加者が集まったところでトヨタのランドクルーザーに乗って出発。
ビューポイントやカフェ、難民キャンプがやっているレストランに寄って休憩を挟みつつ本日の宿となるハメデへ。
ココが本日の宿。
そう、この木で出来たものがベッドなのです。屋根も壁も無い大自然の中で本日は寝るのです。
ちなみにココにはシャワーもトイレもありませんでした。
ガイドとドライバーが荷物を下ろしている間に休憩。
塩の温泉
真っ白な大地の中にぽつんと穴の開いた場所がありました。
そこは塩水が温められた塩の温泉でした。
到着するなりドライバーたちが温泉の中へ。
ツアーの参加者たちも次々と着替えて入っていきました。
自分は塩水でベタベタするのがイヤだったので入るのをためらいましたが、体を洗う用の水を持ってきているとのことなので、結果入ることに。
塩分濃度が高いためか死海のようにプカプカと体が浮いてとても楽しかったです。
ですが、温泉の淵が塩の結晶になっていて尖っているので気を付けてください。
自分もパックリと切って血だらけになってしまいました。
車に戻ると水を用意してくれてあったのですが、紙コップ5杯分だったので、余裕があればドライバーが用意するものとは別に水を持っていくと良いかもしれません。
塩の温泉の近くの岩山もすべて塩で出来ているそうで、この一帯にあるものはすべて塩なんだそう。
アサレ塩湖
車で移動してやって来たのはアサレ塩湖。
塩湖で有名なのは南米ボリビアのウユニ塩湖ですが、アフリカにもこのような塩湖があるのです。
条件が揃っていれば、ココも鏡張りになるのかもしれないのですが、本日はあいにくの空模様。
風も強く、曇っていて鏡張りになることはありませんでした。
しかし、曇っていたおかげで空との境界線が無くなって、どこまでも白い世界が広がっている様子は幻想的でもありました。
足元の塩は温泉のものと同じく鋭く尖っていますので、防水の靴かサンダルを用意して行きましょう。
裸足で歩くと痛かったです。
車に戻るとパーティーが始まっていました。
ガイドたちがガンガン音楽をかけ、ワインやウゾ(スピリッツ)を飲んで振舞っていました。
ココでサンセットを見るそうですが、曇っていたため見れませんでした。
程よい時間まで宴は続き、本日の宿へ。
真っ暗闇の中で夕食を頂いたら就寝。
砂漠地帯なので夜は冷え込むかと思ったら、夜中も熱風が吹いていて、とても暑かったです。
夜中でも40℃はあったと思います。
ベッドに横になると、目の前にはたくさんの星が。
暑かったけれど、すぐに眠ることが出来ました。
ダナキルツアーの流れ:2日目〜ダロール火山・奇岩群・油の泉・塩の採掘場・ゲストハウス〜
早朝自然と目が覚め、朝食を摂ったらダナキルツアーのハイライトの1つとなるダロール火山へ向けて出発です。
ダロール火山
キャンプサイトから車を走らせて、ダロール火山の麓に到着。
ココから30分ほど軽くトレッキングをすると、あのナメック星の光景が広がってるとのこと。
気温は50℃と熱中症になるには十分の気温なので、必ず水を持って行きましょう。
山を登るとこのような黄色いものが所々にありました。
辺りは硫黄の匂いが立ち込めていて、咳き込んでしまうほど。
ぶくぶくと湧き出る温泉は140℃以上あるらしいです。触らなくてよかった。。
もう少し奥の方に進んでいくと、こんな光景が待っていました。
カツ丼…!!ではなく、ダロール火山を上空からドローンで撮影したものです。
友人にこの写真を送ったらカツ丼かと思ったと言われてしまいました(笑)
本当に不思議な光景で、ココが本当に地球なのかと疑いたくなるほど。
まるで違う惑星に瞬間移動したのでは…と思ってしまいます。
ナメック星だと言われるのも納得です。
地面の赤土は靴や靴下に付着すると色と硫黄の匂いが取れないので、汚れても良い服装で行くのがベター。
硫黄の匂いも激しく、咳き込んでしまうので、マスクを持っていくと良いでしょう。
こんな光景は他の場所で見た経験が無いので、とても興奮しました。
一生に一度は見に行くべき光景として推薦したいです!!
しかし、この辺りから世界一過酷なツアーの片鱗が見え始めてきました。
とにかく暑くて、軽く熱中症のような症状が出てしまい、車まで戻る記憶が曖昧です。。
奇岩群
奇岩が集まる場所へやってきました。
しかし、ツアーに参加している人たちはみんな疲労の色を隠せず日陰で休憩。
自分も日陰に腰掛けて休みました。
油の泉
奇岩群から近くにブクブクと湧き出る泉がありました。
これは油の一種らしく触ってみると不思議でとろみのあるヌルヌルとした感触。
例えるなら化粧水やローションのような感じ。
この液体で金属を洗うと綺麗になるとのことなので、持っていたシルバーのアクセサリーを洗ってみるとピカピカになりました。
試す価値ありですよ。
塩の採掘場
食用の塩を地面からブロック状に切り出す作業をしていました。
この炎天下の中で黙々と作業する姿には頭が下がります。
疲労がピークに達していたこともあり、ぼーっと眺めて過ごしました。
ゲストハウス
また難民キャンプのような場所でランチを摂り、本日の宿に移動です。
本日は昨日とは違って屋根と壁のある建物です。
床にダイレクトにマットを置いて寝るスタイルですが、日本の布団のような感覚で何も苦になりませんでした。
部屋には同じツアーの参加者10人とシェアです。
コンセントの数が限られているので、コンセントの近くに陣取ることをオススメします。
ツアー中は電子機器の充電が出来るのがココくらいなので。
注意すべき点は、しょっちゅう停電するらしいので、停電したらコンセントから充電器類を抜きましょう。
電気が戻る時に高圧の電力が最初に戻ってくるので、電子機器類が壊れてしまうそうです。
シャワーはありますが、水シャワーかつ水圧弱めです。
最初ひねる所を間違えて壁から水が出てきてビックリしました(笑)
昼間の砂漠地帯とは打って変わって、ココは肌寒いくらいなので、日の出ている内に早めに浴びておくことをオススメします。
ただでさえ、ハードな行程の上に温暖の差が激しいので風邪を引いてしまいますので。
宿到着後はコーヒーを振る舞われるくらいで、あとは夕食まで自由時間で各々好きに過ごしていました。
他のツアー客と一緒に宿の前の売店でビールを買って飲みながら話したりして過ごしました。
本日はこれにて終了。
屋根と壁があることに感謝して就寝。
ダナキルツアーの流れ:3日目〜エルタアレ火山・塩湖・塩の温泉〜
寒暖の差が激しいせいか、体調を崩してしまいました。
硫黄のせいもあって咳が止まらず。。
今日はエルタアレ火山に向けて移動の1日です。
エルタアレ火山
途中までは舗装された道なのですが、途中からどんどん道が険しくなっていきます。
世界一酷い道と言われる道があるのですが、「そこはエチオトラベルが整備したんだ!!」とドライバーが教えてくれたのですが、とても整備したとは思えないような悪路。
この道はエルタアレ火山から流れ出た溶岩が固まって出来たそうです。
よくそんな所を通れるなと思うような所をランドクルーザーで登山していきます。
ようやくの思いで、エルタアレ火山の火口までのトレッキングのベースキャンプに到着です。
ガイドたちが支度をしている間ひたすら待機するのですが、とにかく暑くて大変でした。
日陰になる小屋はあるのですが、通気性が悪く蒸し暑いので、とても居られませんでした。
早く時間が過ぎないかと耐えて、早めの夕食の時間に。
3時間前に昼食だったのですが、これを逃すと次の食事が翌日の昼食とのことだったので、登山の前にエネルギー補給しておきました。
支度が終わった所で、火口に向けて出発する直前にガイドたちの手違いで荷物を運ぶラクダが少なくなったのか、寝袋と水を自分で運ぶようにと言われました。
初日の経験から判断して寝袋は置いていくことにしました。
結果として寝袋は要らなかったです。
ちなみに3,000円ほど追加で支払えばラクダに乗って火口まで行けるそうです。
歩き始めてすぐ雨が降り始めました。
天候が変わりやすいのか、すぐに止んだり雷が光ったりしました。
防水機能のあるジャケットも持っていった方が良いと思います。
火口までのトレッキングは3時間半。
とにかく暑くて喉が渇きます。
水を持っていくのですが、気温のせいでお湯になってしまい、そのせいで飲んでも飲んでも喉の渇きが消えないのが辛かったです。
キャンプサイトに到着後、200m先の火口に行きます。
本当に本当に残念なことに、この日はガスの量がとても多かったようで壮大なマグマの様子は見られませんでした。
火口の淵ギリギリまで這いつくばって見られたのは煙の向こうにある僅かなマグマだけでした。
とにかく煙とガス・硫黄の量が多く、涙・鼻水・咳が止まらず苦しかったです。
地上でこんなに息が出来ないことってあるんだと焦りました。
2時間仮眠を取ったあとに再アタックするとのことで一時撤退。
キャンプサイトに戻ったら、地面にマットレスを敷いて就寝。
今回も屋根と壁が無く、満天の星空とまんまるの月がよく見えました。
案の定、寝袋は要らない気温でした。
疲れていたので、すぐに眠りに落ちました。
ダナキルツアーの流れ:4日目
2時間の仮眠を取って火口へ再アタック。
しかし、煙とガスで何も見えず。。
本当に残念な結果になってしまって悔しいです。
キャンプサイトに戻って荷物をまとめて下山。
朝食代わりのウェハースを渡されました。
残念な結果と疲れでほぼ無言でキャンプサイトまで下山。
塩の湖と温泉
昨日通った世界一酷い道を通ってキャンプサイトから次に向かったのは、アサレ湖とは別の塩の湖。
写真を撮る気にもなれないくらい体力も限界に達してきており、とても入る気になれませんでした。
日陰でひたすら待機。
一緒にエルタアレ火山に登った2泊3日組はココには寄らず帰っていったのが羨ましく思えました。
自分たちがメケレに着いたのは18:00。
預けていた荷物を受け取って宿まで送ってもらい終了しました。
ダナキルツアーの荷物について
持っていって良かったもの
・水着・速乾タオル
・帽子
・サングラス
・防水ジャケット
・懐中電灯
・マスク
・延長コード
・トイレットペーパー
・現金
持っていけば良かったもの
・水(シャワーや手洗い用)・ウェットティッシュ or 汗拭きシート(2日目以外シャワー無いので)
・粉末タイプのポカリスウェット(熱中症対策)
・のど飴(硫黄やガスで喉を痛めやすいので)
・業務用マスク
・ヘルメット(半分ジョークですが移動中の車で何度も頭をぶつけたので)
ダナキルツアーまとめ
終わってみれば、世界一過酷なツアーと言われるだけあって、結構ハードでした。
移動や気温、登山など1つずつを見ればバックパッカーにとって大したことでは無いけれど、4日間の間に連続で来ると相当疲労が溜まりました。
壮大なマグマの様子を見れなかったのは残念でしたが、ダロールや他の景色も良かったので参加して良かったと思います!!
エチオピア観光だけでなく、アフリカ縦断の中でもハイライトになるツアーだったので、チャンスがあったら参加されることをオススメします!!
いつかエルタアレ火山はリベンジしたいと思います!!
ダナキルツアー小話
ランチや宿ではキンキンに冷えたビールやソフトドリンクを買うことが出来るので現金を持っていくことをオススメします。(初日の宿はぬるかった)
メケレの街中に比べて20円ほど高い(それでも80〜100円)ですが、疲れた体に染みて疲れが取れるので何度も頼んでしまいました。
道中、ランチ休憩で立ち寄った先で、同じツアーの人が熱中症か貧血で倒れてしまいましたので、体調管理には十分に気を付けないと本当に危険だと思いました。
正直な感想としては2泊3日のコースでも良かったかなと。2泊3日のコースでもハイライトとなるダロール火山とエルタアレ火山は行きます。
ドライバー次第で車の設備が変わります。特にクーラーボックスは超重要なので絶対に確認することをオススメします!!
もし、ツアーから帰ってきた翌日にアディスアベバやラリベラなどの他の街へ行く場合はバス会社が17:00頃閉まってしまうので、ツアーに行く前に購入しておいた方が良いです。
お知らせ
ダナキルツアーの様子を動画にしました!!ブログでは書ききれなかった部分や映像でしか伝わらない部分もあるので、ぜひ見てやってください!!チャンネル登録もぜひお願いします!!
ダナキルツアーのダイジェスト版はコチラ!!
ダナキルツアー初日の様子はコチラ!!
ダナキルツアー2日目の様子はコチラ!!
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