Day5 2013.11.13 ウラジオストク〜
凍るような寒さで目が覚めた。
凍てつく冷気が窓の隙間から入って来る。
そうか、電車に乗ったんだった。
そうか、オレは今シベリアに居るのか。
寝る前は暑かったのだが、寝てる間に暖房を弱めたのか、朝は簡易ベッドから抜け出すのが難しいほど寒かった。
身体を起こすと、ヴァジムがお茶でもどうだ?とご馳走してくれ、仕事の話や家族の話など話した。
昨日、車掌さんからもらったメモを見てもらったが、彼にもよくわからないそうだ。
うん、だってホントに字が汚いんだもの。笑
ヴァジムは早々と自分の街へ帰っていった。
部屋は一人きり。誰にも気兼ねせずのんびり過ごせる。
楽だ。
このまま、誰も乗って来なくていいのになぁ…
ギターでも弾くか。
壁にもたれかけさせたギターをケースから取り出した。
う…ウソだろ…
ボディの背面が剥がれてる……
まだ、路上に出てもいないのに…もちろんチューニングもすぐ狂うし、何ならネックの付け根にヒビも入ってる。
接着剤で何とかならないかな…う〜ん…アロンアルファッッ!!!!
というか、冗談じゃなしにどうしよう。。
思い当たるのはウラジオストク駅入り口の荷物検査のX線に通した時か…
出口が傾斜状になっていて、荷物同士に挟まれたか…
列車の中で新しい曲練習しようと思ってたのに、これじゃ日本に帰るしか。。
ロシア人が1人入ってきた。最初は邪険に扱われているように感じたが、時間が経つに連れて絡んでくるようになった。
違う部屋にいた友人を引き連れてきて、3人でムチャクチャなコミュニケーションで盛り上がった。
2人は“ヴラド”と“アンドレ”。
日本酒の話をすると興奮していた。
さすが、ロシア人すぐに酒を勧めてくる。もちろん、ありがたく頂く。
ロシア語で“乾杯”は“チョーカツ”というらしい。
アンドレからペン交換を所望され、交換した。
2人は長居するのかと思ったら、あっさりと22時くらいにそれぞれの場所へ降りて行った。
ビワ(ロシア語でビール)を飲んだせいで、気付かぬ内に眠りに落ちてしまった。
ちょうど日付をまたぐ頃に、また新しくロシア人が入って来た。
彼も父親と同じくらいの年だろう。
家族と思しき人たちと別れの挨拶を交わしていた。
それぞれがそれぞれの場所でそれぞれの生活を営む。
勝手な想像だけど、皆それぞれの人生を歩んでいるのだなぁ。
今日はアムール川を越えた。
広い川は氷や雪に侵されていた。
これからもたくさんの川を越えていくだろう。
その川は皆、同じ所へたどり着くのだろうか…
To Be Continued →
Day5 交差する場所
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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