Day378 【祝福しろ】盗難、心の余裕。。

Day378 2014.11.21 アウクスブルク９日目

昨日は遅くというか明け方まで人がバタバタしてて、何だか眠れなかったなぁ。。

せっかく早くベッドに入ったのに。

何だか食欲も無くて、何か食べておきたいと思ったんだけど、支度するのが面倒で結局何も食べずに16:00から路上。

………………………………………………。。

宿を出た瞬間に雨降り出すとか何なんでしょうね。。

きっと演奏の間は雨が止むと根拠の無い自信を持って路上へ。

いつもの携帯ショップO2の前で開始。

するとすぐにO2の中から人が飛び出してきた。

げげ…怒られる…

と思ったら、中に入ってすぐにまた飛び出してきてジュースを持って来てくれた。

親指を立ててニッと爽やかスマイル…!!

お、ほへ…!!

「あ、ありがとう!!」

予想外の展開に呆気に取られつつも続行。

途中、降ったり止んだりの雨模様。。

遂に堰を切ったように思いっきり雨が降ってきたので中断。

すると同時に別の女の子が２人話しかけてきた。

しかも、同じ名前のフランシー。

趣味も同じらしくて、一瞬で２人は意気投合して、話しかけられたオレなぜか放置！笑

２人の微笑ましい会話に耳を傾けつつ休憩をして、雨が止んだ所で再開。

18:00まで続けたけど、結局トータルで１時間くらいだったかな。

その後は宿に戻って、マルタと待ち合わせ。

最初は宿のロビーで打ち合わせしてたんだけど、騒がしいとのコトで、結局マルタの家に行くコトに。。

長くなるんだよな。。

何だか気持ちに余裕が無くて、とげとげしかったのか、それを察してマルタも気にしてるんだけど、イライラしてる様子。。

一通り作業を終える頃にマルタがこう言った。

「少し話しましょ。」

あ〜…やっぱり来たか…この展開。。

毎回、打ち合わせの後にお話会が始まるんだよな。。

打ち合わせよりもこっちのが長いんじゃないかってくらい、長引くんだよな。

話すのはイイんだけど、長い沈黙や間があって気まずい空気になる時があってね…

正直言って、今日は疲れてたし、まだまだやっておきたい作業があったから、宿で打ち合わせして、そのまま部屋に戻って作業したかったんだよな。。

この状況から逃れる方法は無い。

帰るって言ってもココから宿まで車で15分はかかるし、そもそも道も分かんない。

「今日は何だか雰囲気が違うわ。この前は心を開いてくれたと思ったのに。何か私との間で問題がある？？」

問題は無い…いつも良くしてくれるし、問題は無いんだけど…

ただ心に余裕が無い。

そして、強いて言えば、この時間がね…

「問題は無いよ。」

「じゃあ、どうしたって言うの？？」

「何が？？」

「いつもと雰囲気が全然違うわ。」

「そうかな？？」

「えぇ…」

「ただ、ちょっと疲れてるだけだよ。昨日、眠れなかったし、やるコトがたくさんで頭の中がいっぱいなんだ。」

「そうなの。私も昨日眠れなかったわ。」

「……今は心に余裕が無いんだ。それが表面に出ちゃってるだけだと思う。ごめん。今、作ってるウェブサイトだって、もっとイイように作れるはずなんだ。ただ、上手くいかない部分もあって、頭が爆発しそうなんだ。」

「今の出来で十分満足よ。」

「いや、もっと出来るコトがあるハズだし、もっとマルタの考えてる理想に近づけたいんだ。」

「時間が無い中で十分やってくれてるわよ。ホントに無理しないで。」

何だかその言葉を聞いて、なぜか分からないけど涙が出て来た。

プレッシャーを感じてたんだろうか。。

誰もオレにプレッシャーなんてかけてない。

いつだって、プレッシャーをかけるのは自分自身…

「ごめん…少し時間ちょうだい。。」

色んなコトが頭の中を駆け巡る。。

どんだけ、余裕が無いんだよ。。

自分では感じて無かったコトにも実はプレッシャーを感じていたんだろう。

次々と色んなモノが走馬灯のように頭に浮かんでは消えていく。。

そんな様子を見て、マルタが優しくハグをしてくれた。

おかげで少し気分が和らいだ。

「今日はもうお終いね。ビールでも飲む？？」

「頂こうかな。。」

今日はもう作業はお終い。

ビールを飲むと一気に気分が楽になった。

マルタの質問にも答えるコトが出来た。

相変わらず、スピリチュアルな話なんかもするし、答えるのに困る質問なんかもあるけど、正直に自分の思ってるコトを伝えた。

時間は2:00を過ぎていた。

「そろそろ帰らないとな。」

「そうね、送っていくわ。」

マルタの運転する車に乗り、宿へ向かった。

「あまり無理しないでね。」

「うん、でもやれるだけやるよ。」

「あなたを止めるコトは出来ないわね。」

「うん。。」

「今日は地下でパーティーやってるみたいだから、気分転換に行ってみたら？？」

「気分転換に少しだけ覗いてみようかな。それじゃ、また明日。」

テールランプの明かりが小さくなっていく。

角を曲がった所まで見送って、部屋に戻った。

ん……ベッドの上に荷物が置いてある。

新しく２人来たのか。

地下で行われているアフリカンパーティーの音楽が部屋の中にまで響いている。

結構な音量だなぁ。。

あれ……

何か変だな……

オレのタオルが無い。。

待てよ……

何かオレの荷物がおかしいぞ。。

やられたわ。。

財布が無い。

To Be Continued →

ビール…2ユーロ
食料…0.43ユーロ
雑費…5.9ユーロ
合計…8.33ユーロ