Day1621 2018.4.17 キプロス
ついに、この記事を書く時が来てしまったか…
正直、相当ショックで思い出したくもない。
書きたくないというのが正直な意見。。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁん、書きたくないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!
この一件を皮切りに舞い降りる不幸の数々。。
メンタルは深く暗い紅海の底に沈みきり、気付けば1ヶ月近くも経ってしまった。。
その辺のお話はコチラから。。
やはり、書かずには終われないだろう…
そう思い、萎えきった心を奮い立たせて、この記事を書いていきます。
書かないコトには前に進めない。
また一歩ずつ踏み出そうと思います。
それでは、続き…いきます…!!
話は予想外に厳しかったキプロス入国を終え、ラルナカ空港からパフォス空港への移動手段となるバスが終わってしまい、空港泊を余儀なくされ、硬いベンチで眠りに就いたところから。。
結局、上手く眠るコトが出来ず1時間半ほどの睡眠を取ったところでバスの時間がやってきた。
荷物をまとめて、バス会社のカウンターに向かうも3:45発のバスはまだ来ていないとのコトで、しばし待たされた。
バス代は15ユーロ(約1,951円)。
次から次へとやってくるバスは、どれもパフォスへ向かうものでは無かった。
バス会社のスタッフに「まだ来ないのか??」と尋ねるも、愛想悪く「待ってろ。」の一点張り。
ほどなくしてやって来たバスにようやく乗り込むと一瞬にして眠りに落ちた。
このまま快適にパフォスまで進んでいくと思っていたのだが、それは誤算だった。
15分ほど進んだところでバスは停車し、こっちのバスに乗り換えろと謎の乗り換えが発生。
乗客全員頭にハテナが浮かびつつ、新しいバスに乗り込んだ。
そこから1時間半ほどでパフォス空港に到着。
バスの中では、もちろん爆睡。
さて、次のミッションはレンタカー屋を探すコト。
ネットで予約していたので、その辺は大丈夫なハズなんだけど、レンタカー屋が見当たらない。
インフォメーションで聞くも、AERCARなんてレンタカー会社なんて知らないとの答え。
英語の電話って苦手だけど、電話するしかなさそうなので、レンタカー屋に電話をすると迎えに来てくれるとのコトで、しばし待機。
20分くらい待っているとAERCARのTシャツを着たスタッフが到着。
車に乗って、いざオフィスへ!!
すぐ近くかと思ったら、車で10分くらいの場所にあった。
そりゃ、見当たらんわ。
キプロスでAERCARをレンタルする際は電話必須です!って、あんまいないか。
さて、ようやくの思いでレンタカーオフィスに到着。
無駄に足止めを食らってしまったので、さっさと手続きを済ませて観光行くぞー!!と思ったら、まさかの展開。
デビットカードが使えない。。
今まで、色んな国でレンタカー借りたけど、デビットカード使えたぞ…!!
スタッフのお兄さんも顔色が険しくなる。
「キプロスでレンタカー乗る時はクレジットカードが必須だ。」
「ま、まじ…??いやいや、他の国で使えたからもう1回試してみてよ。」
「何回やってもエラーだ。」
今回のレンタカーの料金は30.76ユーロ(約3,998円)。
そのくらいならデビットカードの口座に入ってるし問題無い。
何がいけないんだ??
「保証金として500ユーロ(約65,000円)を最初にカードから引くけど、無事に帰ってきたら500ユーロはちゃんと返すから。」
問題はそれや。。
口座にそんな大金入っとらん。。
オイオイオイオイオイオイオイオイ…
マジか…!!
どうする!?
ちょうど日本が昼休みの時間だったので、ボスに電話。
「給料くれ!!うんぬんかんぬんで早急に頼む…!!」
「了解。」
まだ今年分の給料をもらっていなかったので、5万円振り込んでもらい、反映されたのを確認して、スタッフにもう1度試してもらった。
「なぜだ…今回は出来たぞ。。」
「システムのエラーだよ。ははは。」
「次からはクレジットカードを持ってないと貸せないぞ。」
「オーケーオーケー。次からね。」
「じゃあ、付いてこい。車はコレだ。」
キレイな車ならイイな〜と淡い期待を抱いていたけど、現実はこんなもん。
スズキのアルトかな??
小さくて、窓もクルクル手動で動かすタイプで、オーディオが壊れていて使い物にならない仕様。
まぁ、荷物はこんな感じで乗るし、1人だからのびのび寝れそうだな。
では、明日のキプロス出発までの24時間よろしくお願いしまっす!!
時計を見ると、あっという間に時間は過ぎており7:00になっていた。
だいぶ出遅れてしまった感じはあるけど、キプロス24時間弾丸観光スタート!!
まず、目指すは愛と美の女神アフロディーテが生まれたという伝説のあるアフロディーテの岩へ!!
車で20分くらいの場所にあるペトラ・トゥ・ロミウ(Petra tou Romiou)と呼ばれる海岸がアフロディーテ生誕の地。
海は透き通るようにキレイらしい。
道路を挟んだ場所に無料の駐車場があったので、そこに車を停めた。
車を降りて、土産物屋の脇にある階段を降りると地下道があり、そこから海岸へ繋がっているんだけど、この地下道がまるでダンジョンの入口みたいでワクワクしてきた。
ムワッとした空気は夏休みに飼っていたカブトムシの匂いと同じで、それがまた秘密の場所に通じるような興奮を覚えた。
地下道を通り抜けると一気に眩しい光が襲ってきた。
目がその光に慣れると目の前に広がる光景に息を飲んだ。
コレがアフロディーテが生まれた場所かぁ。。
透明度もかなり高くて、透き通って見える。
7:30の海岸には人っ子一人居らず、この景色を独り占めするコトが出来た。
そうだ、ドローン飛ばそう。
この絶景を空から撮ったら、めちゃくちゃキレイだろうな…!!
セッティングを済ませて、いざフライト!!
空から見える景色は予想通り、とてもキレイなものだった。
空からでも、この透明度!!
そこまでキレイに見える!!
めちゃくちゃテンション上がるな!!
この絶景を上手く動画に収めたい!!
どの構図で撮ろうかな。。
このアフロディーテの岩たちを上手く入れて撮ろう。
ドローンを海岸線に戻して、岩の大きさも分かるように横にスライドさせて撮るか。
よし。
ドローンを少し低めにホバリングさせつつ、弧を描くように横に滑らせて飛ばした。
1つ目の岩を通り過ぎ、2つ目の岩に差し掛かった辺りで事件は起きた。。
よ〜しよしよし、イイ感じだ。
こっからグイッとそのまま行ったらイイ感じになるぞ。
鳥も飛んでるなぁ。。
!?
突然、ドローンのカメラが揺れた。
岩の向こうに飛んでいた鳥は4羽だったハズなのに2羽しか出てこない。。
まさか…
オイオイオイオイオイオイオイオイ…
ふぅ…
何とか体制を整えたか…
と思った瞬間、再び機体が大きく揺れた。
え、え、え…!?
ピーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
オイオイオイオイオイオイオイオイ…ウソだろ!?
ウソだろ!?!?
ドローンとの接続が切れて、スマホの画面が真っ暗になった。
ま じ か …
す、す、す、水没??
う、ウソでしょ??
ウソでしょ!?
スマホで最後のGPSの記録を確認して、急いで洋服を脱いでパンツ一丁になって海に飛び込んだ。
朝8:00前の海は刺さるように冷たかった。
しかし、それどころじゃない。
必死になって、闇雲になってGPSの位置を探した。
幸か不幸か透明度は高く、底の方まで見えるんだけど、ドローンの姿が見当たらない。
あっちか??こっちか??
必死になって探すもドローンの姿は見えない。
波で流されたか??
だとしたら、こっちか??
そっちはどうだ??
ダメだ…見つからない。。
自分の位置がどこかなのかさえも分からない。。
iPhoneでGPSの位置を見ないと…!!
急いで荷物を置いていた場所に戻り、水没覚悟でiPhoneを手に取り、海に再び戻った。
ジップロックに入れてはいるけど、濡れたらiPhoneも水没するかもしれない。
必死にiPhoneを持った片手を上げながら、GPSの場所へと向かった。
どこだ…どこにあるんだ…
せめて機体だけは回収しないと…!!
必死に探すコト50分。。
海の底に沈んでいるドローンを発見…!!
あった!!
あったぞ!!
急いで機体を回収して引き上げた。
急げ…急げ…!!
片手にはiPhone、片手にはドローン。
上手く泳げるハズがない。
体力は底を尽きそうだし、よりによってガラの悪そうな2人組がオレの荷物のところに来ている。
コレで他の荷物も撮られたりしたら、不幸中の不幸!!
泣きっ面に蜂!!
本気で笑えねぇ…!!
急げ…急げ…!!
溺れそうになりながら、何とか陸に到着。
し、死ぬかと思った…
は、早くドローンを何とかしないと…
すぐにバッテリーを外して、タオルで拭いた。
しかし、1時間近くもの間、海の底に沈んでいたので、機体の奥の方までしっかりと浸水していて、次から次へと水が滴り落ちてきた。
まじかよ…
どうすりゃイイんだよ。。
全身びしょ濡れのまま、1度車に戻った。
ドローンと洋服を乾かしながら、iPhoneで”ドローン 水没”で検索するも適切な処置方法は見つからない。
海水に浸ってしまうと基盤がやられてしまい、塩の結晶化が進んでしまい、どうにもならないらしい。
真水か無水エタノールで洗うとイイらしい情報だけど、どっちも無い。
ミネラルウォーターなら…と思ったけど、自分の手で水をかけるなんて…
躊躇わざるをえないけど、コレで少しでもよくなるなら…
再びドローンを水浸しにしてみた。
しかし、無情なコトにバッテリー部分の端子から塩の結晶が次から次へと湧いて出てくる。
持っていた歯間ブラシで、無限に現れる塩の結晶を取り除くも効果は無し。
本当の無限ループだ。
終わった。。
もしかしたら、このまま3日ほど放置して乾かせば電源は入る可能性があるけど、きっとそれも無理だろう。。
前にトマティーナでGo Proが死んだ時に経験してる。。
おそらく、もうドローンは逝った。。
はは…何やってるんだろう。。
アフリカでドローン飛ばす予定がアフリカ行く前に水没って。。
はは…笑えねぇ。。
せっかく、パイセンにサポートしてもらって買えたってのに…
パイセンに会わせる顔が無いよ。。
ジリジリと照りつける太陽。
横にはダイビングのセットをトラックに載せてきたアメリカ人っぽい家族。
パンツ一丁で呆然と運転席で伸びるオレ。。
もう何も出来ねぇ。。
いくら検索しても対処法は出ない。
こうなると不思議なもので、人間は現実から目を背けたくなるらしい。
あはは…
もう、どうにでもなれ…ってか、どうにかなるようにしかならないかぁ…あはは。。
アフロディーテね〜愛と美の女神かぁ。。
オレには愛と美の女神は付いてないのかなぁ。。
キプロスってアフロディーテ関連の伝説がいっぱいあるんだなぁ。。あはは。。
アフロディーテって名前ながらアフロだったりするのかぁ。。うへへ。。
もう何でもいいや〜。。
何でキプロスに来ちゃったんだろ〜。。あへへ。。
アフロディーテね〜。。
へ〜アフロディーテの岩のある海岸にある石って恋愛成就の効果があるんだ〜。。
へ〜4,800円で売ってるし完売してる〜。うける〜。。
え…4,800円??
20個売れたら、ドローン1台分…??
アフリカ縦断中止の可能性が濃厚だけど…
もし、コレが売れたらアフリカ縦断も出来るかも…
よし…
石…拾いに行くか。。
To Be Continued →
ドローン水没の瞬間を動画でどうぞ…
ドローン水没直後のリアルなヤツも動画でどうぞ…
アフロディーテの岩 Aphrodite’s Rock
住所: Kouklia, Paphos, Cyprus, Kouklia, キプロス
AERCAR RENTALS
住所: B6, Timi, キプロス
HP: aercar.com
電話: +357 26 080730
よ よ よく書いてくれましたね。
ドローン購入時にこういう日が
きたら嫌だな〜と心配してました。
操縦も上手くなってきていたのが映像からもわかってましたよ。
まさかまだ追い討ちをかけるようなネタがあるんじゃ 汗汗
HIROKUNさん→いや〜書くのためらってしまいましたね…他にも色々とあったり、お金を作るのに時間を割かなくてはならなかったりで、しばらく間を空けてしまいました。。
でも、やっぱりお金のためよりもブログや動画などに時間を使う方が楽しいですね!!大変な時ももちろんありますけど。。
操縦も結構難しい&ややこしくて、ようやく慣れてきた所だったので、余計にショックが大きかったです…!!
さすがHIROKUNさん、よくわかってらっしゃる!!追い討ちをかけるネタ…あります!笑 もう、とことん自分を追い込んでいくしかないと…!!きっと…どうにかなる!!(良い意味で)と信じて頑張ります!!
動画がおもしろくないです。
でも旅は頑張って続けてください!
ガンバレ!w
匿名さん→動画も小ネタいっぱいあるので、見つけて楽しんでくださいね〜!!今日も44時間半の移動で他の人の”過酷”が可愛く見えます!笑
とりあえず頑張ってみますね!