Day119 2014.3.7 フェズ2日目
ドンドンドンドン!!
何だ、何事だッ!!!!
ソファから飛び起きた。
ガタガタと物音が聞こえ、明かりが点いた。
何だ…ただの米騒動か。。
もう一眠りしよう。
何やら日本語が聞こえる。
あぁ、そうか…到着したのか。
「テルさぁ〜ん、チアキさぁ〜ん…ボクはココですよ〜ボクに気付いてくださぁぁい…」
「おぉ、ビックリした!!」
「無事、到着で何よりです。おやすみなさい…」
2人の到着を確認して再びソファに横になった。
目を覚ますと外は既に明るく、ちょうどテルさんとチアキさんが受付で話をしていた。
メルズーガから1日遅れでやってきた2人。
「あの後、砂漠良かったんだよ〜、テルさん全裸になってさ〜!」
「何すか、それ!羨ましい!!」
「ちょいちょい、写真は見せれるのだけにしてや〜。」
「うっほ!」
「ところでATM行きたいんだけど、この辺ある??」
「え〜と、そこに行ったトコか、ショッピングモールがアソコにあるんでソコですかね〜。」
「ショッピングモール行こうよ!」
「え〜めっちゃ寝起きですよ。。行きますか!」
起きてそのまま何も持たずにショッピングモールに向かった。
「ビール飲もうよ、ビール!!モロッコビール!!」
「いいっすねぇ、実は昨日1ダース買って宿にあるんですけど、へへへ♪」
「このビールがイイぞ!フェズの水で作ってるからな!」
突然横から口を挟む警備員のおっちゃん。
「じゃあ、それにするか〜。」
「あとワインも。」
イスラム圏でビール片手に闊歩する。
おっちゃんは「お前たちはムスリムじゃないから問題無い。」と言っていたけど、何だか背徳感というかイケナイ事えおしているような気分だなぁ。
中学生にでも戻った気分だ。
「それにしても何で、あんな家族部屋というかキッチンで寝てたの??」
「いや〜俺も良く分かんないす。シングル部屋用意してくれるもんだと思ったら、結局シングルベッドかソファで朝迎えましたわ。」
「あれでいくらなんだろうね??」
「いや〜聞いてないですけど、シングルと同じ50DH(約¥¥700)取られたら切ないですねぇ。。」
宿に戻り、オーナーにお願いして3人部屋を用意してもらった。
こちらの3人部屋は1泊130DH(約¥1,820)。
結局、キッチンのソファは40DH(約¥560)だった。
何とも微妙な値段だ。。
荷物を移動させて3人ンでメディナに行くコトにした。
途中、日本文学大好きなおっちゃんに捕まった。
「ミシマユキオ、ハラキリ、ゲイィィィ!!!!」
熱量がハンパなかった。
去り際にチアキさんが一言放った。
「あのおじさん、ゲイかな??」
昨日、見つけた入口からメディナに入った。
昨日より全然人がいない。
店も閉まっている所が多い…
そうか、今日は金曜日か。
イスラム教の安息日だから、閑散としているのか…
お腹が空いたのにやっている店がない。
昨日、見つけた安くて美味い店も開いてなかった。
仕方なく、テキトーな店に入る。
ココもサンドウィッチが1つ10DH(約¥140)
安い。
2つも食べてしまった。
ブラブラとメディナを見て、何だか飽きて疲れてしまったので、一旦宿に帰ろうというコトになり、向かい始めた。
街中の色んなモノに突っ込んだり、チャチャ入れたりして、モヤモヤさまぁ〜ず状態。
床屋を見つけたテルさんが髪切りたい!とハシャぎだした。
「おっちゃん、ハラニシにして〜や!」
「オーケー、オーケー!」
「よし、切る!」
完全に勢いで入店。
早速、ザクザクと切られ、その度にテンションが下がるテルさん…
「チアキ…宿帰ったら修正してくれ…」
「は…はい…」
「俺も髪切ろうかな〜。。」
ついに断髪。
俺もFUJIWARAの原西カットに……
そんなやり取りを横目に白人の兄ちゃんが入店して、ヒゲを剃ってもらっていた。
「俺、ああいう感じでヒゲ剃ってもらったコトないんですよねー。やってもらおうかな。」
「やってもらいなよ!」
「よし、おっちゃん頼むわ!」
「オーケー、オーケー!」
ん…??
このおっちゃんら双子か…??
めっちゃ似てる!!
カミソリをセットして、こちらに見せてくる。
それで動脈をピッと切って、プシャァァァァァァァァ!!!!とかスウィーニーなトッドな展開はカンベンしてね。。
クリームを泡立てて、顔に塗られる。
早速、ショリショリと剃り始める。
い…痛い…全然、気持ち良くない…
初めてなんだから、少しは優しく…あ、血出てるっぽいし…
あとで絶対ヒリヒリするヤツだ…
サササッと終わらせてもらい、鏡を見る。
う〜ん、マンダム…
うん、やっぱ血出てる…まじでヒリヒリしてきたぜ。。
何ともモヤモヤしながら店を出た。
テルさんのテンションもダダ下がり。
「俺、もう寝るわ。後で起こしてな。」
「了解す。」
トイレに行くとテルさんチアキさんと一緒にメルズーガからやってきた女子大生シホちゃんミサちゃん、マリちゃんの3人と鉢合わせた。
よし、俺のタジンで3人のクスクスをベルベルしてやろうかッ!!
「やぁ、良かったら一緒にボクのタジンを3人でベルベ……」
「え…??」
「あ、いや良かったら、一緒に夕飯食べない??」
完全に怖じ気づいて、変な欲望はメディナの奥に葬り去られてしまった。
「いいですね〜!ご一緒させてください♪」と快い返事を頂いた。
よし、俺のケバブでぇぇぇ……
部屋に戻り、テルさんチアキさんに経緯を話すと買い出しに行って鍋を作るコトになった。
スーパーに行って買い出し!!
本日の匠、オーナーのご好意でただの物置のようだった廊下が気付けば、ご覧の通りキッチンに様変わり。
before
匠の心意気が伝わってきます。
after
みんなで分担して調理!
本日の2人目の匠、チアキさんの見事な女子力により、ただの野菜が日本人好みの優しい味付けのお鍋に様変わり。
匠の心の広さが伺えます。
みんなで、わいのわいのしながら食べるご飯は最高だね〜!
「ふふふ、そろそろ俺のアトラス山脈の出番が……」
「うるせぃ!!山ナメんな!!」
「ひぃっ!!…そうは言っても女子大生3人の心のオアシスになれたかな…」
「てやんでぃ!ウダウダ言ってねぇで漢は黙って、モロッコワイン!!」
「ひぃぃっ!!」
酒豪シホちゃんのスイッチを入れてしまった…!!
「す、すみません…ボクはもうベロベロの民でござんす…!!」
「何で日本酒がなぁーーーい!!」
ドンッ!!
やれやれだぜ…
To Be Continued →
YAKKEN CHANNEL【#003】 〜フェズで迷おう!〜
Day119 モヤモヤっけぇ〜ん〜山をナメんなッ〜

2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!

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