Day214 2014.6.10 ローマ三度6日目
普通の火曜日なら行かないだろうなぁ…
重い腰を上げてシスト橋へ向かった。
なんとしても再来週までに700ユーロ稼がなければ…
家賃、それに合わせて台湾までの航空券を手に入れたい。
元々の予定では、ローマの後はトルコ、中東を経由してアジアを3ヶ月かけて、ある場所である人と約束の地で会うコトになっていた。
それならばと大学の時ずっと一緒に過ごしてた友達と台湾で会う約束をしたのだ。
だけど、まさかまさかのローマ再々沈没で一気に台湾まで飛行機で飛んでいくコトにした。
そのためには、この6月、なんとしても勝負を賭けたい。
待ってろよ〜!!
正直、連日の不振続きでやる気は底辺を低空飛行。
出来るコトなら家で沈没生活を存分に満喫したい。
せっかく沈没してるんだし、行くのやめようかな。。
行きたくないな。。
うん、止め……
いかんいかん……
路上に行かなければゼロ、行けば少しでもお金になると自分を奮い立たせて向かった。
シスト橋を中心にテヴェレ川沿いに屋台やテントが並び始めた。
その数は日ごとに増え、屋台村のようになっていた。
まだ、本格的にスタートはしてないようだけど、幾つかの屋台には明りが点っており、人の動きが見える。
毎年、夏になると毎日がお祭りのような状態になり、テヴェレ川沿いが賑わうらしい。
どんな感じになるのか楽しみだな。
シスト橋でKさんと合流してトラステヴェレのレストランへ向かった。
「どうですか??」
「暑くて全然だめ。もう疲れちゃってパワーが出ないよ。コーヒー飲まなきゃやってられないよ。ニー」
「また飲むんですか??最近多いですね〜。スージーOさんに怒られますよ。」
「今日はまだ飲んでないから大丈夫。ニーニー」
平日のトラステヴェレは週末に比べて落ち着いている。
火曜日はやっぱりお客さんが薄いのか、休みのレストランもチラホラあった。
テラス席も空席が目立つ。
そんな中、1軒ずつレストランを回るがやっぱり反応は芳しくない。
反応が芳しくないとはいえ、回らなければ。
そんな中で反応が良い店があるとコチラのテンションも上がる。
笑顔にはパワーがある。
最初は作り笑顔でも、それを見て笑顔になってくれた人から本物のパワーをもらう。
そうすると自然とこちらも笑顔になって、エネルギーがムンムン出てくる。
これこそ、正の連鎖。
これがあるから路上は止められない。
「ちょっと休憩していいかな??そこの店で何か買ってくるよ。ニー」
「どうぞ、ちょっと1人で歌いますね。」
お店の中から、すぐにKさんが出てきた。
「お店の人がくれるって!やっけんももらう??ニーニー」
「ホントですか??頂きます!」
お店の人がいつも路上やってるのを知っていてくれたみたいで、3ユーロするスムージーをもらった。
緑色に輝くドリンクはまさにエメラルドスプラッシュ!(写真撮り忘れた…)
メロンソーダだと思って飲んだらがっつりミントの味がするメンソールの飲み物だった。
日本には無い味だなぁ。
お店のお兄ちゃんにお礼を言うと笑顔で親指を立ててくれた。
「いつも頑張ってるからな!」
「ありがとう!」
道からお店の中が覗けるので、たまに目が合うと軽く挨拶するぐらいなんだけど、覚えてくれたみたい。
自分たちがやってるのも見ててくれたんだ。
気付かないけど、自分が思っているよりも気になってくれてる人がいるのかもしれないなぁ。
時間は0:00に近づき人の数もまばらになった。
路上に切り替えて試してみたが反応はやっぱりイマイチ。
荷物を片付けて帰ろうとしたが、シスト橋にまだ人が居たので少し1人残ってやってみることにした。
お金の入りはあんまり良くなかったけど、ノリよく絡んでくれるお兄ちゃん達がいて、それはそれで楽しかった。
お金じゃなくて、こういう絡みをしてくれただけで満足できるものもある。
21歳の時にアメリカに、といってもミシシッピのど田舎だったんだけど、行った時に地元の人たちとばっか、つるんでたんだけど、その時にカルチャーショックをウケたんだよね。
行って、すぐにインフルエンザにかかってホストしてくれた友達にも申し訳なくて、謝ったりしたんだけど、全然気にする様子も無いしインフルエンザにも関わらず同じ部屋で色々話したりして、その友達も「落ち込んでたら、身体に悪いぞ!」とか言って普通に接してくれるし。
些細なコトで落ち込んだりすると、「そんな小ちゃなコトで悩んでんなよ!笑ってたら、それでオールOKさ!」なんて言われたりして、日本人とは考え方が違うんだな〜って思った。
これはこの人たちの性格なのかもしれないけど、道やスーパーで行き交う人々も気軽に挨拶してきてくれたりして、何て言うか余裕みたいなのを感じた。
心の余裕。
日本人とアメリカ人っていう違いなのかもしれないけど、日本に居たら、この違いには気付けなかった。
先進国で似たような日本とアメリカでも、たくさんの違いがあったんだから、南米やヨーロッパ、アフリカ、アジアの色んな地域に行けば、もっと色んな人が居て、色んな考えをする人が居るんだろうな。
そう思ったのが、今回旅に出たキッカケの1つにあるんだな。
上辺だけじゃなく、それぞれの地域の文化や思想を知って、全部を感じてみたい。
全部は厳しいかもしれないけど、根深い所まで知っていけたら、イイな。
そのためには地元の人たちと、たくさん触れ合って、会話をして知るコトが大事なんだよな。
最近、日本人の方々と一緒にいる時間が長いから、もっと地元の人たちと絡んで行きたいな。
To Be Continued →
Day214 旅のキッカケの1つ〜夏がやってくる〜

2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!

この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
コメントを残す