Da 219 2014.6.15 ローマ三度11日目
朝起きると部屋には、キンちゃんとMさんの姿は無かった。
観光でも行ったのかな。
ローマ来たんだしな。
朝、と言っても起きるのはいつも午後に入ってから。
路上から帰ってくるのが4:00で、その後に晩ゴハンを食べてゆっくりしていると、どうしても寝るのが遅くなる。
元々、夜型人間だから苦になるコトは一切ない。
多少、もったいないなと感じるコトはある。
たまに午前中の早い時間に起きると作業に充てる時間やスーパーに行く時間が出来るから、1日が長く有意義に感じるコトはある。
日本で会社員や仕事をしていたら、今のような生活をするコトは難しいよな。
全部、自分がルール。
自分で自分を律して、管理する。
そういう言い方をすると大義なように聞こえるけど、実際は気ままに生きてるだけ。
でも、自分の裁量で生活スタイルを管理出来るのは、とっても良い。
誰かに管理されるなんて、考えただけでもゾッとする。
保証は無いけど、気分的な自由はある。
寝起きの頭のまま、ぼーっとキッチンの椅子に腰掛けながらネットサーフィンをしていた。
すると外から入ってくる光の量が急に減ってきた。
空の色が急激に黒くなっていき、今の状況通り、暗雲が立ちこめてきた。
ザーッという音と共に大量の雨粒が地面に叩き付けられた。
雨か。
この様子じゃ、今日は路上厳しそうだな。
パソコンを睨み、日課の作業を行った。
「毎日毎日、良くブログなんて書けるねぇ。ニー」
「確かにそうですねぇ。良く書けるなぁって自分でも思いますよ。」
「ネタが無くて、続けらんないよ。俺も日記書いてるけど、3行でお終いなんて日がザラだよ。ニー」
「ん〜確かに沈没してる時ってネタがあんま無いですねェ。でも、いつも考え事してるんで、それ書いちゃいますね。後はその日の出来事と自分の内面とマッチするかどうかですかね。読んでる人は面白くないかもしんないけど。」
「最近、また書き方変わってきたもんね。ニー」
「そうですね。最初は旅のコトたくさん書くぞ!って意気込んでたけど、毎日毎日面白いコトばっか起きるワケじゃないし、まぁ幸か不幸か毎日、何かしらは起きるんですけどね。特にトラブル系。はは。。でも、結局の所、自分のブログなんだから、自分の好きなコトを書こうかと。」
「そうだね。良く毎日色んなコト起きるなって思うよ。確かに自分のブログなんだから、自分の書きたいように書けば良いんだよ。」
「内面晒すのって、めちゃめちゃ怖いんですよ。普段、自分が隠している部分で、それって言い換えれば弱みじゃないですか。日本出る時って結構強がって生きてたんで、内面とか見せるのダメだったんですよ。でも、逆に考えたらその弱みを晒すコトで弱みが弱みじゃなくなるのかなって。その恐怖を克服するコトが自分を更に強くするんじゃないかって思い始めたんですよ。人間は何のために生きるのか??俺は恐怖を克服するコトが生きるというコトだと思うんですよ。」
「ははは、ディオだね!ニーニー」
「お、さすがッ!!わかりましたか!生きるコトって怖いコトがたくさんあるんだと思うんですよ。でも、それを1つずつ乗り越えていくコトで先に進めるんだと思うんですよ。ボクの1番怖いモノっていうのは、自分の内面なんですよ。自分でも何考えてるか分かんないし、自分の考えているコトが正しいのかどうなのかも分かんないし。自分でも大変だと思うから、周りに居る人はもっと大変な思いをしてるんでしょうね。へへへ。だから、周りのコトを考えると怖いんですよ。さっきも言ったように、あえてその内面を晒すコトにしたんです。この旅を通して、どんな風に変化していくか見届けて欲しい。他の人から見たら、ただの鬱ブログに見えるかもしれないけど。はは。。」
「ヒューマンリアリティブログだね。ニー」
「良い言い方をすれば。はは。。こうやって、ギターとカメラとパソコンと3万円だけ持って、日本を飛び出して、自分の持ってる知識と技術だけでドコまで行けるのか、生き残るコトが出来るのか…っていう一見、無謀な旅を通して、どう内面が変化していくのかっていうのが見えるのも面白いんじゃないかなと。」
「そうだね、旅しながらブログ書いてる人って、ドコに行きました〜こんなもの食べました〜ってのがメインだからね。同じ場所に行けば、同じ写真が撮れるワケだし、同じレストランに行けば、同じ料理が食べられるワケだし、まぁブログのカタチなんて人それぞれだけど。それに比べてやっけんのブログは観光に行かない日も多いよね。もちろんバスキングやらなきゃいけないから、時間が無いっていうのもあるけど。」
「そうなんですよ。どっちかと言うと観光自体にはあんまり興味が無くて、さっきも言ったように生き残るコトが出来るかってのが、この旅のメインの目的ですからね。バスキングやってるから時間が無いっていうのはありますけど、あ…お金も無いです。笑 観光地の写真なんかで、あぁココ言ったなとか、美味しそうだなって、共有するのも良いんですけど、人間の内に抱えている感情ってのも誰しもが共通する部分ってのがあると思うんですよ。悩みに関して言えば、人は3通りに分類出来ますからね。健康、お金、人間関係。ボクもたくさん悩みを抱えてますし、そういった悩みや弱い部分がこう変化していくんだっていうのを楽しんでもらえれば良いかなと。会社辞めて実家に引き蘢って、飛び出すように海外に出て這いずり回るとこうなるんだ…みたいな。俺も海外までは行かないけど、何かしてみようかな…!っていうキッカケになってくれれば、嬉しいですね。」
「海外でバスキングってなるとハードルが高いけど、ちょとしたキッカケ作りにはなるかもね。凝り固まった日常から抜け出したいって思ってる人はたくさん居るし、その中でも良いからチョットしたコトを変えてみようってね。ニー」
「そうですね、ボクはぶっ飛んでるから極端なコトしか出来ないから、こんなカタチになっちゃったけど、大体、海外でバスキングとか考えたコトなかったですからね。日本でもやろうなんて思ったコト無かったですよ。まぁ、それは置いといて、ブログを読んでもらって、あぁコイツはこんなコト考えるんだ。こういう出来事があったら、こういう風に考えるようになったんだな。って変化を楽しんでもらいたいですね。それで何かしらの参考にしてもらえれば嬉しいです。今はまだ小ちゃな人間だけど、このブログを通して、多くの人にメッセージを届けられたらイイなって思います。それぞれの恐怖を克服するのに役に立つような…」
ビーーーーッ
玄関のドアベルが鳴った。
「キンちゃんとMさんですかね??」
「そうじゃないかな??ニー」
「いやぁ〜やっけん久しぶり!!」
「部屋使わせてもらっとるで!」
「あぁ、全然イイっすよ。そのつもりでしたから。昨日は玄関のトコに居たんですって??」
「そうなんよ。直接来たら誰もおらんくて、ポンペイ行ってきたから、へばっちゃって。玄関前で死んでたわ。」
「19:00まで待ってたんですけど来ないし、路上やってるトコ行くからって言うんで待ってたんですけど、来ないから心配したんですよ。それでKさんに見に行ってもらったんです。」
「そうやったんや〜。」
「今、雨は大丈夫でしたか??」
「うん、雨宿りしながら帰ってきたから、あんまり濡れんかったわ。」
「あ、虹が出てますね。しかも二重だ!」
「ホンマや!」
窓の外に広がる空には二重の虹が架かっていた。
二重の虹なんて珍しいコトもあるもんだ。
何だか、それだけでもラッキーに感じる。
日本に居た頃だったら、あぁ虹か…しか感じなかっただろうな。
To Be Continued →
Day219 ブログの意味〜二重に架かる虹〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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