Day164 ローマに戻ってきた理由〜新しい世界に生きるコト〜

Day164 2014.4.21 ローマ再び３日目　

そうそう、何でまたローマに戻って来たかって説明をしてなかったねぇ。

というか、そもそも戻ってくる予定なんて１ミリも無かったんだけど。。

コロッセオからヴェネツィア広場へ抜ける通り、要は観光客が大勢通る所の”フォリ・インペリアリ通り”がイースター期間の４月18日〜５月４日の間、歩行者天国になるというコトで稼げるんじゃないかとサカイダさんから情報をもらっていた。らしい……

確かにローマは見る所もいっぱいで嫌いじゃないし、路上やっててもそれなりに稼げるからね。

それにとっても不思議な２人が気になってしまって仕方なかった。

KさんとスージーOさん。

この２人は叩けば叩くだけ、ネタがポロポロとこれでもかと落ちてくる。

俺もヒマラヤ登ろうかなぁ。。

ｼｬﾘーﾝｼｬﾘーﾝ、ｼｬｼｬｼｬｼｬﾘーﾝ

「ねぇねぇ、スージーOさん…そろそろ、その俺の目覚まし代わりになってる”ｼｬﾘーﾝ”っての何なのか教えてくださいよー。」

「え？？コレ？？」ｼｬﾘｼｬﾘーﾝ

「うん、その毎夜毎晩、~~少女の悲鳴にも似たような叫b(ry~~聞こえてくるｼｬﾘｼｬﾘーﾝてのが気になるんすよ。」

「フフフ、ゲームよ。」ｼｬﾘｼｬﾘｼｬﾘーﾝ

「へ〜、ゲームなんてやるんすね。じゃあ、”コオォォォォ”ってヤツもですか？？」

「それはアナと雪の女王のゲームよ。」ｼｬﾘーﾝ

「へ？？アナ＊と有機農場？？何すか、その組み合わせ？？」

「アナと雪の女王よ！」ｼｬﾘｯ

「はぁ…てっきり同人系の危ないゲームかと思いましたよ。てか、そもそもアナと雪の女王っての知らないんですけど。。ストーリーはどんな感じなんですか？？」

「ストーリー？？そんなの知らないわよ。」ｼｬﾘｯ

「あ〜なる程。。」

今日は天気も快晴だ。

ここ２日間、予想外の雨が降って路上に行けなかった。

今日こそ路上に行ってやるぞ。

仕度を済ませ、ローマ路上のお決まりになっていたトラステヴェレの飲屋街に向かった。

ヴェネツィア広場まで行って、トラムに乗り換えてトラステヴェレへ家から１時間。

思ってたより時間がかかったなぁ。

久しぶりのトラステヴェレ。

気分は久しぶり！といった感じだけど、いざ足を運ぶと緊張する。

いつもの路上ポイントへ向けて歩いていくと、移民のバングラディッシュ人たちが挨拶してくる。

「チャオ、アミーゴ。」

いくつかある路上ポイントにあるレストランのおっちゃんが挨拶をしてくれる。

「ヘーイ、アミーゴ！元気してたかい？？」

うわぁぁ…俺なんかダニと同じくらいの扱いしかされてないと思ったのに、みんな覚えててくれてるし、声まで掛けてくれる……

嬉しい…!!

Kさんも応援に来てくれて、一層力が入る。

今夜もローマの路上に気持ちを歌に変えて響かせる。

一通りレパートリーをこなした所で、スージーOさんが「アイスを買ってきたから、一緒に食べましょう。」ｼｬﾘーﾝと持ってきてくれた。

そういや、ローマってジェラートが有名なんだよな。

テルさんと居た時にジェラート屋に行ったけど、お金無いから買うのやめたんだっけ。

アイス、美味ぁぁぁぁ!!

「ローマ名物のジェラートちゃんと食べたいなぁ…」

「ジェラート屋のおじさんが今日２回目だからって、チョコレートのトッピングサービスしてくれたのよ。フフフ…これからスィーツの季節になるから美味しい所行きましょう。ポルタマジョーレ近くにある1880年頃からやっているローマで一番古いジェラート屋さんとか、リパブリカ駅の近くにも美味しいジェラート屋さんがあるから行きましょう。」ｼｬﾘーﾝ

「俺、チョコレート苦手ですけど、これ美味いっす!!」

レストランのテラス席にいたおっちゃんたちが気に入ってくれたみたいで、一緒に写真を撮りたいと言ってくれた。

あぁ…こうやって知らない土地で自分のコトを気に入ってくれる人たちが居るって、スゴく嬉しいな。

今まで自分が過ごして来た土地で受け入れられなかったコトでも、こうやって新しい土地に来れば受け入れてくれる事もあるんだなぁ。。

何だか、自分が過ごして来ていた世界がどれだけ小さい世界だったかというコトを改めて痛感させられた気がする。

最近は、世界に出るコトを推奨する団体が増えてきたらしい。

俺も世界を見に日本を出るコトに賛成の人間だから、多いに結構だと思う。

でも、日本に居た時の俺はまだ自分が世界に出てないのに、世界は広い、世界に出ると今ままでしたコトがないような経験をするコトが出来て、考え方の幅が広がると、周りに言ってきていた。

それって結局は自分の夢であり、自分が出来ずにくすぶっていた気持ちを友達や他人に向けてぶつけていただけだったのだと思う。

それでも、今こうやって５ヶ月以上海外に出て、自分の力と時に助けてくれる人たちを頼って、色んな国や地域を見て感じているコトは日本に居た時の気持ちと変わるコトは無かった。

いや、正確には”世界は広い、世界に出ると今ままでしたコトがないような経験をするコトが出来て、考え方の幅が広がる”じゃなくて、”世界は広くて狭い…だけど、世界に出たら今ままでしたコトがないような経験をするコトが出来たし、考え方の幅が広がった。”かな。

そして、”旅に出て良かった。”

とは言っても、俺にはまだ見たコトが無い世界があるし、まだ接してない地域の人たちの考え方もある。

まだまだ世界は広い。

そう思うとワクワクが止まらないし、まだ見ぬ地で生きていくコトが出来るのかどうかチャレンジしたくてたまらない。

世界は広くて狭い。

今だから改めて言えるし、まだ言えない自分も居る。

これから先に広がる世界を見るコトが楽しみで仕方ないよ。

To Be Continued →