Day170 2014.4.27 ローマ再び9日目
ん……なんだか寝ても寝足りない。
最近、起きるの遅いから睡眠時間たっぷりあるハズなんだけどな。
今日は4月最終日曜日。
これが何を意味するか、お分かりだろうか…
月に1度のバチカン美術館が入場無料の日ィィィィ!!!!
バチカンに限らず、美術館とか、そういう類いの所が無料開放されるんだよね。
ルーヴルの時(Day86 パリを無料で満喫する方法〜Yakken.Z ルーヴルへ行く〜)もそんな感じで無料で入れたし、マドリードの時(Day108 爆弾魔を捕まえろ!!〜マドリード無料で美術館巡り〜)も美術館も無料で入ったなぁ。
場所によって、第一日曜とか月曜とか、変わってくるので、その辺は要チェックで。
バチカン美術館は普通に入ったら、16ユーロ(¥2,256)。
結構、イイ値段するんだよねぇ〜。。
節約出来るトコは、節約したい。
バチカン美術館は出来れば行っておきたい。
というコトで、今日何としてでも行きたい。
昼過ぎまで、ボケボケしていた身体に鞭を打って家を出る。
イースターだから人で溢れ返ってて、入るのにも見るのにも時間がかかるだろうな〜。
スージーOさんは「今から行っても無駄よ。止めときなさい。」と言ったけど、俺は行くぞ。
俺の運にかけてやる。
家の前のバス停からバチカンまで直通で行けるバスに乗った。
普段は不便なバスだけど、今日はとっても便利だぜ。
フンフン♪と鼻歌唄いながら、窓の外を眺めているとヴェネツィア広場で止まったままバスが動かない。
運転手が何かを言っている。
当然、何言ってるかなんて、分かったもんじゃないから、周りの乗客に状況を聞いた。
「どういうコト??」
「バスから降りなさいだって。」
「???」
運転手を捕まえ訊ねた。
「バチカンまで行かないの??」
「行かない。」
「何で??」
「キューソ(閉鎖)。」
あぁ…イースターの影響か。
「バチカンに行きたいなら、歩いていけ。」
仕方ない、歩いて行くか。
って、素直に従うかよーん!!
フフフ…幸い、いつもバスキングをしているトラステヴェレの近くなので、多少の交通ルートは知っている。
8番のトラムに乗って、280番のバスに乗れば、テヴェレ川沿いに進んでバチカン付近まで行くコトくらいは知っている。
ヴェネツィア広場でトラムに乗り、テヴェレ川に差し掛かった所で280番のバスに乗り換え。
警察の規制を横目に順調に川沿いを進んで行く。
と思ったら、急に橋を渡ってUターン。
あれれれれれれ……
次のバス停で降りて歩くコトに。
結局ねー。。
バスを降りて歩き始めると巡礼者がたくさん居た。
みんなバチカンに向かっているようだ。
天気がグズついて、小雨が降ってきた。
曇天、鈍色の雲が空一面に広がっている。
バチカンに向かう道中、現れる教会には、今回聖人として扱われるパパ(教皇)の写真が飾られている。
教皇は死後20年経つと審議にかけられて、功績が認められると聖人として扱われるようになるんだって。
今回は2人いるらしい。
サンピエトロ広場につくと予想通り人が、ごった返していた。
それを脇目にバチカン美術館を目指す。
うん…美術館に近付くに連れて人が少くなっていく。
おかしいなーー、あへ、あへへへ。。。
……こりゃやったか。。
最終入場16時。
閉館18時のハズだけど…
本日14時まで
案の定…!
本日の予定終了。
あは…まいぁイイや。
普段と違うイースターの雰囲気を見て帰ろう。
サンピエトロ広場も普段から人で溢れ返ってるけど、今日はいつもより、宗教色が強い。
それと出身国の旗を持って歩いている人が多い。
無料でペットボトルの水を配っているってのも普段と違うな。
それにしても、ゴミの量がハンパ無い。
みんな、地面に平気で捨てていく。
サンピエトロ広場はゴミが溢れていて、歩く度にゴミを踏むか蹴るかしてしまう。
この人たちの聖地のハズなんだけどなぁ。。
みんな、何とも思わないのかな……
このまま、直帰ってのも何だか面白くないので、ヴェネツィア広場近くの楽器屋に寄っていくコトにした。
シベリア鉄道に乗って、すぐにぶっ壊れてしまったギター。
フィンランドで接着剤とガムテープで無理くり補強して、何とか音が出る状態にはなったけど、やっぱり音がすぐに狂うし、3弦を押すと音がフラットになってしまう。
安いギターがあれば、購入も検討しないとな。。
前に来た時に目星を付けていた、ジャックダニエルのギターを試奏させてもらった。
おぉ…何て弾きやすいんだ…!!
というか、普段使ってるギターがあまりにもお粗末な状態になってるから、そう思えるだけなのか…
169ユーロ(¥23,829)。
頑張れば、買えない額じゃないなぁ。。
悩む。。
試奏を終えて、楽器屋を出ると雨は強さを増していた。
Kさんとよいちくんが路上をやってると言っていたけど、この雨じゃフォリ・インペリアリ通りから避難しているだろう。
コルソ通りにいるかなと思い、いつものバスキングポイントに行ってみると予想通り雨宿りをしていた2人と会うコトができた。
俺も今日は何も食べてなかったので、2人と一緒に雨宿りがてら、マクドナルドのチキンバーガーを食べて少し休憩。
この後、2人でパンテオンのレストランを回ると言うことで付いていくコトにした。
やっぱ、反応のイイ店もあれば、渋い店もある。
改めて、第三者の目線で見てみると、普段気付かないコトもあるなぁ。
平日の昼間、レストランバスキングをやって、夜は個人でバスキングすれば相当稼げるんじゃないかな。
昨日の夜まで、気合が入りまくりだったよいちくんも目標金額に達成した安堵感からか、さすがに疲れが溜まっているのか、ぐったりしてたので解散するコトに。
よいちくんは、今夜ローマを離れヴェネツィアに戻る。
帰る前に会えて良かったよ!
またヴェネツィアに行ったら、会おう!
Kさんは残ってバスキングを続けるという。
この人のスタミナと元々持っているエネルギーには感服だ。
俺は歩き回った疲れか、雨に打たれたせいか、ぐったりしながら帰った。
あ、1階の玄関のカギが無い。。
家のブザーを押そうとするも、どれが我が家のブザーか分からない。。
こういう時、ケータイがあると便利なのになぁ。。
スージーOさんのいる部屋にポケットに入っていた栓抜きを投げて、気付いてもらい扉を開けてもらった。
そういや、この栓抜きはミュンヘンの変なおっちゃんにもらったんだっけなぁ。
こんなカタチで助けられるとは思わなんだ。
「声をかけてくれればいいのに〜。。」シャリーン
「表には人通りがあったので、抵抗があったんですよ〜。」
「みんな、日本語なんて分かんないんだから、良いじゃないの〜。」シャリーン
こうして、玄関を開けると迎えてくれる人が居るってホントにありがたいな。
いつも知らない土地で、独りぼっち。
話したくても話す相手がいない。
話せたとしても、日本語では話せない。
英語を使って会話をしても、言いたいコトを十二分に伝えるコトはどうしても出来ない。
共通の母国語、日本語で話せるコトがどれだけ、ありがたいコトか。
日本で育ち、日本の文化や背景を持っている人だからこそ、共有できるモノ。
話していても、思っているコトのほとんどが伝わる。
それって、スゴく大切なコトだと思う。
今日、見てきたサンピエトロ広場だって、日本人だったら、自分たちの聖地である場所をゴミを散らかしたりするコトは絶対に無いと思う。
でも、欧米人の彼らは平気でそういうコトをする。
そこには社会的、文化的背景があるから平気なんだと思う。
僕たち日本人の一般的な考え方じゃ、良くないと思うコトでも、彼らにとってはごく自然なコトで、気に留めるコトでは無いのかもしれない。
彼らを知るためには、彼らの文化や背景を知る必要がある。
そして、お互いを分かり合うためには、今持っている概念を破壊し、創造する必要があるのかもしれない。
国境という見えない線で区切られた俺たちに心から分かり合える日は来るのだろうか。
To Be Continued →
Day170 復活祭イースター〜聖地を汚す〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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