Day148 2014.4.5 ローマ11日目
今にも崩壊するんじゃないかというくらい揺れるベッドの上で目を覚ました。
時計を見ると13:00。
しまった…
ヒデと起きれたら12:00にコロッセオに行こうと約束してたのに、二度寝してこんな時間になってしまった。。
ロビーで日課の作業をしていると、ヒデが帰ってきた。
「めっちゃ気持ち良さそうに寝てたから、起こすの悪いと思って行ってきちゃったよ。」
「いや〜ゴメン!部屋来てくれたなら起こしてくれればよかったのに!全然気付かなかったよ!コロッセオどうだった??」
「良かったよ〜!あそこは行った方が良いよ!今日も路上行くの??」
「もちろん行くよ!昨日と同じとこ。」
「今日も付いてっていい??横で折り鶴折って、お金入れてくれた人に渡そうかと思うんだ!」
「もちろんだよ!いいね!前までやってたけど、最近は折り鶴渡せてなかったから、ぜひ手伝ってよ!」
「あ、でも今日友達と会わなきゃいけなくてさ、そのコも旅してるんだけど、お金尽きちゃったらしくてさ。ちょっと用立てしてあげるコトになってるんだよね。」
「資金切れか〜大変だねぇ。」
「その彼もフレンドリーで旅先のホステルとかでバイトしながら何とかやりくりしてたみたいだから、ヤスやKさんたちのパフォーマンス見てもらったら、また刺激になるんじゃないかと思ってさ!」
「そうなんだ!俺たちはウェルカムだよ!まずは無事に会えるとイイね!」
「そうなんだよね〜連絡手段ないからさ。」
仕度をしてヒデと今日もトラステヴェレに向かった。
今日は土曜日。
いつも以上に人で溢れ返っている。
まさに週末!といった感じでみんな楽しそうに歩いている。
さぁ、今夜も唄うぞ!
「おぉ、日本人デスカー!」
「珍しいですね〜こんな所で。」
日本語を勉強しているというパメラとハーフのナオコさん。
すっかり長話してしまった。
「ヤス、22:00になっちゃったから、とりあえず友達のトコに行ってくるよ。来れたら、また戻ってくるね。明日会えるか分からないから、これで今回はお別れかもしれないけど、また会おうよ!」
「そうか、明日の朝には行っちゃうんだもんな。なんだか、これからも一緒に居る気がしてたけど…また会おう!」
「そうだね、絶対だよ!」
そう言って、ヒデは去って行った。
…と思ったら、戻ってきてギターケースに何か入れた。
ん??
20ユーロじゃないか…!!
「ヒデ、これは受け取れないよ。友達だろ??」
「いやいや、そうだけど、ヤスと会ってスゴく刺激になったし、転機になったよ。勉強代と思ったら、安過ぎるくらいだよ。」
「いやいや、俺は何もしてないよ。ヒデもまだ旅が残ってるだろ??」
「俺はもう少ししたら日本に帰るし、ヤスよりは持ってるから気にしないで!じゃあ…何か唄ってよ!」
「そうか…じゃあ、これは預かっとくよ、日本に帰ったら、これで飲もう!」
彼にために1曲心を込めて唄った。
人のためと思うと気合いが入る。
けど、今回の場合は気合い入り過ぎちゃったかな…
「ヘーイ、これで旅をしてるのかい??」
「そうだよ!これで行けるトコまで行くんだ。」
「俺も今、旅をしてて今夜の寝床探して歩き回ってるのさ。俺はニール。」
「そのカバン1つなのかい??」
「そうさ、これが俺の全てさ。」
その後も面白い人たちがたくさんやって来てはそれぞれのストーリーを語ってくれた。
テヴェレ川に暖かい光を落とす街灯。
煙を纏ったシスト橋。
夜空に取り残されたサンタンジェロ城。
トラステヴェレの夜は遅くまで賑わっていた。
To Be Continued →
Day148 短いけど太い友情〜橋は架かっている〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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