Day97 2014.2.13 ロンドン11日目
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※ハードディスク急逝のため、しばらく写真が無い日が続きます。泣
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あぁ、眠い!!
眠過ぎる……!!
昨日というかさっき4:00までサオリちゃんとアヤナちゃんと話してたから、ほとんど寝れてない…!
6:00のアラームでベッドからヘビのように這い出て、シャワーを浴びる。
キッチンへ行くと2人はまだそこにいた。
オイオイオイオイ……赤いきつねとペヤングだとッ!?
今の俺に1番見せちゃいけないヤツじゃあぁいかッ!!
日本のカップ麺が恋しくなってる今、俺の目の前でそんなモノを食うだなんて、なかなかやるじゃあないか!
「一口お〜くれ!」と言いたい所だが、昨夜から断食中で羨むコトしか出来ない…
まさか、このコたち計算してやってるんじゃあ……
うぅ…絶賛10時間の断食中…
あぁ、なぜ断食してるかって、説明を忘れていたな。
今日はこれから事前検診があるのだ。
……何のかって??
まぁ、焦るな。
ロンドンに来た第二の目的、と言ってもミミーに会いに来たついでだから、目的って程じゃあないが、治験を受けに行くコトにしたのだ。
せっかく、ロンドンまで来たんだ。
タダじゃあ帰らないぞ。
我ながら上手いコトを言う…文字通りだな。
まぁ、治験っていうのは、要は新しい薬の実験台。
人類の未来のために我が身を呈して、進んで実験台になりに行くのだ。
我ながら献身的だと自分を褒めてやりたいよ。
まぁ、実の所を言うと…アフリカ行きの資金が欲しいのだよ。
実験台になれば、なかなかの報酬を頂けるのでね。
ん、普通は逆だって??
まぁ、細かいコトは気にするな。
回らない頭をフル回転させて、仕度を済ませ、2人に挨拶をして7:30のバスに乗り込んだ。
Croydon University Hospitalまでバスで1時間。
病院の中に入るとまんま病院。
何を当然のコトを言ってるんだと思うだろうが、薄暗い明かりで心なしか活気がないというか、そういうコトを言いたい。
治験参加者用の待合室に入ると、そこには既に1人の日本人がいた。
カジくん。
バリスタとしてワーキングホリデーでロンドンに2年滞在しているらしい。
「何で治験に参加するコトにしたんだい??」
「そうっすねェ…普通に働くよりも何となく面白そうというか…そんな感じっす。」
ワーホリの話を聞かせてもらうと案外ヨーロッパで仕事を探すのも難しくないらしい。
ワーホリもなかなか面白そうだな。
白衣をまとった担当の女性が待合室に入ってきた。
今回の治験の内容の説明を受け、書類にサインをした。
ちなみに今回の治験の内容は吐き気止めの薬の実験台だ。
カジくんのサインが終わるとズラリとベッドが並んだ部屋に案内された。
この感じ、まさに実験台になったと改めて認識させてくれるなぁ。
2人で顔を見合わせた。
今日は採血、採尿、心電図のみ。
この結果によって、治験本体に参加できるかどうかが決まる。
何回か心電図を取り直したせいで、すべて合わせて5時間ほどかかった。
帰り際、心電図を24時間計測するためのホルターを装着して、宿へ帰った。
荷物を取り、新しい宿へ移動。
18時間ぶりにゴハンを食べて、路上へ。
今日は遅めの18:30出陣。
開始直後に顔見知りのパフォーマーがやってきた。
「調子はどうだい??」
「んー、今来た所なんだ。」
「何時までやるんだい??」
「22:00か23:00だね。」
「そんな遅くまでやるのかい??俺たちもやりたいんだ。」
「分かってるよ。シェアしても良いけど…」
「分かった、端の方でやるからさ。」
「それならイイよ。」
そんなやり取りをして、去ってったはイイが、全然端じゃねぇ…!!
アンプを通したヤツらの音がこっちまで聞こえてくる。
はぁ…やれやれだぜ。。
どうしたものか…と頭を悩ませていると見覚えのある顔が……
むむ…ウィーンで会ったマサキさんじゃあないかッ!!
「おぉ、まさかこんなトコで会うとは!!」
「ホントですよ!ビックリしました!」
「いや〜日本の旗が見えたから、まさかと思ったら本人だったよ!ちょうど考えてたんだよね!」
ちょうど、バイヤー的なお仕事の以来が来てたので、自分もマサキさんに話を聞こうと思っていたのだ。
そんな所にまさかのご本人登場とは…!!
話が出来過ぎてるんじゃあないか…ッ??
最近、欲するモノが気付かぬ内に近付いてきてくれるから、ホントに助かるし、奇妙な縁を感じる。
まさにスタンド使いは引かれ合うみたいな感じか…??
色々と話を聞かせて頂いた。
「じゃあ、俺にも1曲聞かせておくれよ。」
「モチロンです!」
数曲唄うとその間にフラリとドコかへ消えてしまった。
そのまま唄い続けているとマサキさんが帰ってきた。
「メシ買ってきたから、後で食べなよ!」
そう言って、差し入れを持ってきてくださった。
それだけじゃなく、お札を1枚ケースに置いていってくれた。
「そんなに悪いですよ…!」
「いいよ、いいよ。俺は歴史の証人になるぞ…!こりゃ……」
「ホント、スイませェん。」
「じゃ、またドコかで会おう!!」
そう言って、クールに去って行った。
ぜひ、一緒に何かしたいな。
もっと話を聞かせてもらいたい。
俺も引き出しのある男になりたい。
片付けようかなと思っているといつもの中華料理屋のお姉ちゃんがやってきて、舟の形に折ったお札をケース入れてササッと去って行った。
まじか…いつも店先で唄って、迷惑かけてるかなと心配してたのに、お金を入れてくれるだなんて。。
ホント、色んな人に支えられてるんだなと感じた。
こうやって、旅を続けられてるのも自分の力なんかじゃあなく、周りの人たちのお陰なんだなと身に染みて感じる日になったな。。
To be continued→
Day97 いざ実験台へ…〜引かれ合う運命〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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