Day1055 2016.9.28 キエフ5日目
朝、目を覚ますと隣のベッドのお姉ちゃんがゴソゴソしていた。
まだボ〜ッとする頭で横になっていたんだけど、ズボンを脱ぎ出し、着替え始めた。
また、このパターンかッ!!
動くに動けない。。
ジッと息を潜め、寝ているフリをするんだけど、高鳴る鼓動…
見てはイケナイ…見てはイケナイ…!!
そう思っていても、見てしまう男はイケナイ生き物ォォォォォォ!!!!!
上半身裸になり、ブラジャーを着けてシャツを羽織った。
マフラーを首に巻き、ブロンドの髪をかき上げ、キレイにポニーテールに結い上げると彼女は部屋から去って行った。
あ…朝から刺激が強すぎるぜ。。
さて、今日は何するかなぁ。。
キエフの見所は西側と東側に別れている印象。
先日、西側を見たので、今日は東側を攻めてみるか。
支度をして、トラムに乗って向かった。
今日向かうのはペチェールシク大修道院。
ココの見所は地下に眠るミイラらしい。
そのくらいの情報しか無いけど、とりあえず行ってみよう。
20分ほどトラムに揺られ、入口に向かって歩いてみたんだけど、何やらこの一帯は壁に囲われていて、その敷地全部が宗教関連の施設みたい。
ペチェールシク大修道院の周りにも有名らしい教会が何軒かあるから、見てみようと思っていたけど、こういうコトだったのか。
坂を下っていくと更に下を見下ろせるようになっていた。
ワケも分からずフラフラしていると、おじさんにロシア語かウクライナ語で「あっち、あっち!!」と言われたので向かうと入場料を支払う場所があった。
値段は20フリブニャ(約79円)、現金のみ。
レシートを受け取り、そのまま脇にある門をくぐった。
坂道を登りながら歩いていると大きな建物が現れた。
コレがペチェールシク大修道院…だと思う。
中に入ると、東方教会独特のお香の匂いが立ち込めていた。
大修道院の向かいには塔もある。
別料金で上まで登れるみたい。
すべてを見て回っていたら開館時間内に出るコトは出来なさそう。
それくらい敷地内に沢山の建物があった。
あっという間に閉館の時間がやってくるな…と思い、まずはミイラのある洞窟を目指すコトにした。
案内看板はあるんだけど、雑なもので矢印で方向を示すだけのもの。
しかも、途中で途切れて分からなくなってしまった。
チケット売りのおじさんに聞いても返ってくる答えはワケがわからないし、修道士の集団に聞いても「ノーイングリッシュ」の答えが返ってくるのみだった。
まさか、コレか…??
閉まっちゃってる??
また出直しパターンかよ。。
地図を見ると、まだ坂の下まで敷地が続いているようだった。
とりあえず、下ってみよう。
ゼェゼェと息を切らしながら登ってくる観光客とすれ違いながら、下までくだった。
先ほど同じタイミングで敷地内に入った観光客の姿が見えたので、後を付いていくコトにしてみた。
きっと、彼らの目的も一緒だろう。
1つの建物に入ると更に地下へと下る入口があった。
扉を開け、階段を下るとひんやりとした空気とカビのような匂いが鼻をついた。
おそらくココだ。
すぐにガラスの中の棺に納められた、かつての修道士たちのミイラが横たわっていた。
それも1つや2つではなく、結構な数。
どれも豪華な刺繍の入った布に包まれており、その全貌は明らかにされていない。
かろうじて見られるのは保存状態の良いミイラの手の部分だけだった。
それは、SF映画やゾンビ映画に出てくる小道具のような質感で、どれも昔は本物の人間だったとは思えなかった。
他の観光客はすぐに引き返し、この空間にはオレ1人。
静まり返った空間にオレと無数のミイラ。
何とも奇妙な空間だった。
何とも言えない緊張感にゴクリと喉を鳴らし、1つ1つ見て回った。
ふと、後ろに何かの気配を感じた。
驚いたコトに、いつの間にか後ろに清掃員が立っていた。
まだ先へ続く道があったのだけれど、急に現れた清掃員に「出口はこっちだ。」と先ほど入口だと思って入ってきた方向を指差されて、先へ進むコトができなかった。
どうやら、間違えて出口から入ってしまったようだ。
急に現れて驚いたな。。
外に出ると別の場所に本当の入口があった。
おそらく、別料金なのだろう。
お目当てのミイラも見れたし、改めて入らなくてもイイかな。
残りの建物を見てみるコトにしよう。
至聖三者大門教会。
別料金。
何だか、別料金多くない??
別料金、別料金と言われて何だかイヤな気分になってきたので、中に入るのはやめて出るコトにした。
別の建物で昔の衣服に関するエキシビジョンをやっていたので、行ってみるコトにしたんだけど、ココも案の定…別料金。
もうイイな…
何だか最近、教会いっぱい見て食傷気味だしね。
と言いつつ、ペチェルーシク大修道院の敷地を後にして向かったのも、やっぱり教会。
Church of the Saviour at Berestove。
コチラは施錠されて閉まっていて、中に入れませんでした。
古い教会だなぁという印象で終了。
もうイイや、もう帰ろう。
トラムに乗って宿へ向う途中でSIMカードを売っているおじさんが居たので、いくらか聞いてみた。
SIMカード40フリブニャ+通信料50フリブニャ、計90フリブニャ(約356円)とのコトだった。
現金がなかったので、一旦その場を後にしてATMに向かっているとVodafoneの店舗があったので、ついでに値段を聞いてみた。
2GBで50フリブニャ(約197円)。
しかも、SIMカード代も込み。
即決。
ものの5分でスタッフさんがチャチャっと設定してくれれ開通。
インターネット環境ゲット!!
さっきのおじさんボッタクリだったのかな。。
時計を見ると、まだ18:30。。
稼げないけど、路上行ってみるか。
すぐに支度をしてゴールデンゲートの前で唄い始めた。
今日はゴールデンゲートが開いており、内部がライトアップされていた。
カメラの機材がチラッと見えたんだけど、何かの撮影かな??
トルコからのジャーナリストのおっちゃんが話しかけてきてくれた。
「スゴく興味深い旅をしてるな!!もしイスタンブールでやったら、テレビで取り上げるよ!!路上で歌って、色んな経験を積んできた旅人のYAKKENです!!ってな!!」
そう言ってくれたのが面白かった。
いろんな話をして、迎えに来た友達と去って行った。
今日も1時間ほどで人が捌けてしまったので終了。
札束たっぷり!!
だけど、実際のところは900円弱。
ん〜厳しいぜ、キエフ!!
何だか飲みたい気分だったので、スーパーに行ってウォッカ購入。
400mlの瓶で74フリブニャ(約292円)とか安いよな〜!!
日本じゃ、こんな安く買えないよ!
ベラルーシもそうだったけれど、ホントたくさんの種類のウォッカが売られていて、もっと安いのもあったんだけど、身体に悪そうなので少しランクを上げたものにした。
何か今夜の酒のアテを…と思い、宿の下にあるセルフサービスレストランДрова(ドロヴァ)へ行った。
今日は2品テイクアウトで注文。
牛肉の煮込みと野菜の煮込み。
そんな高くないだろと思ったんだけど、お会計まさかの111フリブニャ(約439円)。
えー!!
30cmのケバブが105円で食べられる国で439円とか、どんだけ贅沢!!
しかも、これっぽっちの量で!!
今日の収入の半分以上なんですけど!!
ウケる!!
ただ、味の方は美味かった。
まぁ、美味かったからいいや。
ウォッカ飲んで何んだか溜まっている感情を晴らそう。
何か最近溜まってるんだよなぁ。
コレ!!っていう決定打は無いんだけど、モヤモヤしたものが腹の中で渦巻いている感じ。
日本語で話しながら、お酒飲んでワイワイしたいなぁ。
To Be Continued →
バス×2…6フリブニャ
ビール…80.27フリブニャ☆
入場料…20フリブニャ
晩ゴハン…111フリブニャ☆
ウォッカ…74フリブニャ
SIMカード…50フリブニャ☆
合計…341.27フリブニャ(約1,350円)
ペチェールシク大修道院:Kiev Pechersk Lavra
住所: Lavrska St, 15, Kiev, ウクライナ 01015
HP: lavra.ua
電話: +380 44 255 1105
開館時間: 6:00〜20:00
Дрова:Drova
住所: Volodymyrska St, 42, Kiev, ウクライナ
電話: +380 95 280 6424
営業時間: 月〜金9:00〜23:00、土日10:00〜23:00
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