Day233 破壊からの創造〜プッシーGET…??いつヤルの？？〜

Day233 2014.6.29 ローマ三度25日目

明日でローマも最後か…

一回トルコ→ブルガリア→セルビア→クロアチアに行ったけど、一体どんだけローマに居たんだ…

そんな長かったローマでの生活も明日で最後かと考えると名残惜しい。

明日は家の大掃除をするので、路上が出来るのは今日が最後。

ローマはめちゃめちゃ稼げるってワケでも無いけど、なんだかんだ面白いコトも色々あったな。

初めてレストランバスキングに挑戦したし、他のバスカーともコラボしたり、新たな試みにチャレンジしたのが刺激的だった。

こうやって１つずつ新しいコトに挑戦して殻を破っていくコトの大事さが分かった。

今回に限ったコトでは無いけど、やってみる前から、アレはダメだ…コレはダメだ…と考えるのはもったいない。

結局の所、ブレーキをかけるのはいつも自分自身なんだってコトに気付かされた。

レストランバスキングなんてダメだ…って思ってたけど、いざやってみたら、そうでも無かった。

まだ単独でのレストランバスキングはやってないんだけど…

これもその内、挑戦したいと思う。

こういった小さな成功体験の積み重ねが自分を成長させていくんだと思う。

初めてのコトが日常化、普通になって、その内コレが出来たなら、きっと次はアレが出来るだろう…と可能性が見えて、考えの幅が少し広がっていく。

そして少しずつ出来るコトが大きくなったり増えていくんだろう。

俺もこの旅でたくさんの初めてを経験して、どんどん成長していくぞ…！

今日も早めに行って、バスキングだ！

少しでも稼いで次に繋げるぞ！

18:00から始めれば、怒られるコトも無いだろう…!!

もう書かずとも皆知っているトラステヴェレへ。

なるべくなるべく怒られなさそうな所を探して奥へ進むと、何とベストポジションが空いてるでは無いか！

俺にとってのベスポジなんだけど、向かいレストランのおっちゃんに「バスタ、バスタ(もう十分だ、兄ちゃん)!!」と言われてから演奏するのをやめていたんだけど、今日はレストランが休み!!

これはイケる…ッ!!

ギターを構えて声を出す。

早い時間というコトもあり、モロに観光客ばかり…!!

吉と出るか、凶と出るか…!!

おっしゃーーーーッ!!!!

１曲目からポロポロとコインが入るッ!!

吉、吉、吉ィィィィィィィ!!!!

２曲目もこの調子でぶっ飛ばして行くぞォォォォォォ!!

おっしゃぁ!!

人が近付いて来てくれるッ!!

どんと来いやぁぁぁぁッッ!!!!

「そこ、俺ん家の窓なんだよね。そういうコト。よろしく。」

「…………………………………。。」

うそ…うそだよ……ね……

吉、終了。

見ていてくれた人も肩をすくめて、しょうがないわねみたいな感じで去って行ってしまった。。

いや、まだだ…まだ終わらんぞ……

ココで諦めたら、人生終了じゃい！

もう道じゃ、やらん！

こうなったら苦手な広場でやってやる！

苦手といか、広場だと声が響かないので大声を張り上げなければいけなくて、長い時間唄うコトが出来ない。

それでも止められるよりはマシだ。

背に腹は代えられない。

おっしゃー!!やってやるぞ!!

意気込んで、広場へ向かった。

何だ…コレは……

『ローマチェス大会』

チェ、チェスの大会だとぉぉぉぉぉ…!!

簡素なキャンプで使いそうな折りたたみの机と椅子を何脚も広げてチェスをやっている。

お家の中でやりなさいりりりりりりりりりりりィィィィ!!!!!

こんな状態じゃ、とてもやってられない。

次だ、次のポイントへ行くぞ…大丈夫、きっと出来る場所がある……

そうだ…良さげなポイントが飲屋街を抜けた奥にあるから、そこでやってみるか！

前に怒られた場所だから、いつもは行かないんだけど、もうローマ最後の路上だ。

怒られても、スマンかった。と一言謝って許してもらえば、よかろうなのだぁぁぁぁ!!!!

立つ鳥跡を濁しても、自分じゃわからないからなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

なるべく濁さないように気を付けます。

人通り良し、イッてみよー！ヤッてみよー!!

人の量に合わせて、声のボリュームを変えつつ、レストランまで響かないように唄った。

反応は悪くない。

一応、ボリュームは気を付けてたんだけど、正面のお店の人や近くのバーやレストランの店員さんもお店から出てきて、歌を聞いてくれた。

わざわざ、バーのテラス席からコインを入れに来てくれる人も居た。

立ち止まって聞いてくれる人も多いし、イイ感じじゃあないか！

この調子でガンガンいこうぜ!!

ピタリ。

１時間半ほどやった所で、人通りが急に減って来てしまった。

あれ……おかしいなぁ……あへへへ、へへへへへ……

このままじゃマズい。

場所替えターイムッ!!

さっきの広場へ行くとチェス大会会場が撤去作業に入っていたので、完撤するまで休憩して待った。

ココも前にやった時はイケた。

今日もイケてるし、ヤバいコトになるだろう!!ｲｹﾍﾟﾛ☆

ふ〜む……

そう来たか。。

まさかの素通り系男子と女子しか居ないんですか。

パシャッ、パシャッ!!

ちょいちょいちょいちょい…!!

そこのキミは写真だけ系男子か…!!

パシャ、パシャもイイけど、チャリーン、チャリーンって音が聞きたいなぁぁぁぁ………

意気消沈していると若者集団に絡まれた。

うわ〜…次はめんどくさい系男子か……

凹み始めた所にカンベンしてくれよ……

「オイ、俺のコト覚えてるか!!」

「~~全然、覚えてないよ……~~あぁ…覚えてるよ!!」

「ホントか？？俺の友達がビール飲ませたんだぜ!!」

「あ〜!!マリオね!!覚えてる覚えてる!!」

「え、違う。アレサンドロ。」

「え……アレ…アレサンドロ？？アレ、アレサンドロ？？~~お、覚えてねぇぇぇぇぇ!!知らねぇぇよぉぉぉぉ!!お前ら誰なんだよぉぉぉ、誰サンドロぉぉぉぉ!!!!~~」

「ホラ、シスト橋で唄ってる時に顔上向けて口開けて瓶からビール流したじゃん！」

「あぁぁぁぁ!!思い出した!!」

「とりあえず、写真撮ろうぜー!!」

思い出した、思い出した！

確かにそんな出来事がシスト橋であったわ！

この坊主くんがセルジオ。

唯一英語がそれなりにしゃべれるし、陽気なヤツで面白い。

「何か唄ってくれよ！」

「OK〜！」

唄っていると横から女のコが２人やってきた。

どうやら彼らの友達らしい。

「スゴいわ〜！旅しながら、唄ってるの？？」

「そうだよ〜！」

「イイなぁ〜。私まだ18だから出来ないな〜。でも10日で19歳になるのよ！」

「え、７月10日？？俺と誕生日一緒じゃーん!!」

「ホントに？？こんなコトもあるのね〜!!ヒャッハー!!」

そんなレナとセルジオ。

そして、レロレロ。

レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ。

「ウォッカ飲み過ぎた〜!!もう私はね、酔っぱらってるのよ!!アハハ!!最っ高!!」

「酔ってるね〜!!そんなウォッカ飲んだんだ！」

「あんたも飲みなさいよ〜!!」

典型的な酔っ払いッ!!

酔っ払いの絡みの見本ッ!!

「ホントにウォッカ飲むの〜？？イイけどさ。。」

「よっしゃー!!飲むわよ!!用意はイイ？？」

「用意って、え…いつ飲むの？？」

「明日よ!!」

そう来たか〜〜〜〜〜!!!!!!

「じゃあ、明日ね。ハイハイ、OKOK!!」

「じゃあ私たち行くから〜!!チャオチャオ〜(さいなら〜)!!」

「オイ…プッシーGET出来たな…ヒャハハハハハハーー!!!!!」

「おっしゃ、プッシーGETしたぜ!!って、オイッ!!そんな簡単に行くかい！」

「何なら、今から追いかけてイッてこいよ！ヒャハハハハハハーー!!!!!」

つーか、さっきの写真のセルジオのポーズ(笑)

「今からカンポディフィオリ行くから飲み行こうぜ〜!!」

「どーっすっかなぁ。。確かにココじゃ出来なくなったし。」

というのも”PUNK for BEER”と看板を掲げて、パンクミュージックを爆音で流している輩がやって来たのだ。

他の占い系の人や絵描きの人が注意してもツバをかけるようなヤツ。

１回話したコトあるけど、そん時は普通だったんだよなぁ。

その次会ったら、クソみたいなヤツでしたけどね。

っていうか、そもそもメタルに抱いてる偏見って、大体がパンクですからね。

メタルでモヒカンとか少ないし、ムチャクチャやってやるぜぇぇみたいなのは大体パンクの人たち。

メタルは内向的で友達が出来なくて、やるコト無いから家でギター弾くしか無い。

んで、気付いたらギター上手くなっちゃった系のオタク男子が基本ですから。

暗いヤツばっかだよ。

あれ…書いてて胸が痛いのは何でだろう……

とりあえず、荷物をまとめてセルジオたちとカンポディフィオリへ…

向かう途中にKさんと出会ったので、やはり飲みに行くのはやめてシスト橋で路上を続けるコトにした。

「そっかー残念だな！またFacebookで連絡するよ！」

「OK、また近い内に！」

ローマ最後の路上、ありったけのエネルギーをぶつけた。

暴れん坊将軍で行くぞー!!

行くトコまで行くからなー!!

シスト橋で今日はぶっ壊れるまでイクぞ!!

これまでの自分を、概念をぶっ壊して、また新しいオレを創ってやる!!

ローマは俺にそれを教えてくれた！

破壊からの創造。

怖く聞こえる言葉だけど、破壊なくして新しいモノは創れない。

俺はこれからも自分を壊し、再生していく。

この先ずっと、止まるコトなく。

To Be Continued →