Day348 人生はゲーム〜何のための路上？？〜

Day348 2014.10.22 ミュンヘン20日目

6:50起床。

空はどんよりと相変わらずの曇天模様。

これぞ、ミュンヘンといった印象。今回も前回も来たのが冬だからだろうけど。

一応パーミッション取りに行くか。

今日は１日雨が降りそうだけど、パーミッションさえあれば、ドコでも出来るもんな。

街の中にはアーケードのある場所もあるし、前回来た時はそこで記録叩き出したしな。

雨の日は休み！

そんな芸人の中での常識はミュンヘンには通じない。

ありがたいコトだけどね！

電車に揺られて7:40にツーリストインフォ到着。

どうやら、１番乗りらしい。

そりゃそうだよな、この天気だもん。

スタッフのおっちゃんも言ってた。

「今日は天気がクレイジーだからな」って。

う〜ん…こりゃバスキングの雲行きまで怪しいか？？

とりあえず、10ユーロ支払って、パーミッションを取るだけ取った。

家にwi-fiが無いので、パブリックのwi-fiにつなげてメッセージの返信をする。

その中にひと際輝いて見えるメールが…！

トレジャーハンティングの依頼だ!!

今回の依頼も、入手するのはメダイユ(こんなヤツね！↓↓↓)で、ミュンヘンから２時間ほどの場所にある“ヴィース教会”にあるという。

よし、ササッと行ってしまおう。

そろそろ週末に差し掛かるから、週明けにでも行こうかな。

それか天気に寄っては、明日明後日にでも行ってしまってもイイし。

下調べを…したいんだけど、wi-fiがまだ使えないのがな…

依頼主は急いでないと言っていたけど、なるべく早めにプランを立てよう。

カールスプラッツまで雨の場合の路上スポットを考えながら歩いた。

地下鉄に乗り、家の最寄り駅へ。

スーパーに寄って、食材を買って帰宅。

少し横になって支度完了。

さて、路上しに行くか…

相変わらず、空は鉛が一面に広がっているような顔を見せている。

雨は降っているか降っていないかのレベル。

荷物を担ぎ、さぁ行くか！

と思ったら、オーナーが帰ってきた。

「あぁ、ようやく会えたわね。全て大丈夫？？」

「大丈夫。あ、昨日電話で伝えたwi-fiの件なんだけど…」

「ん？？」

「ワイファイ。ウィーフィー？？」

「あぁ、ウィーフィーね。」

ウィーフィーも昨日言ったやんけ…！

「ウィーフィーは無いわ。」

うそん！ネットの家の紹介のトコに書いてあったのに…！

これからネット無し生活かよ…

ブログの更新も遅れちゃうな。。

「今、時間ある？？」

「ちょうど路上に行こうと思って支度済ませた所なんだけど…」

「ん〜家のコトについて話さないと。どれだけ住むのか、家賃のコトとか。」

「あぁ、それなら今しちゃおう。」

荷物を下ろして部屋に戻り、諸々話を進めた。

結果、10月21〜31日の10日間で150ユーロ＋清掃代15ユーロの165ユーロに。

サイトに書いてあったコトと多少違う(最初１泊20ユーロとか言い出したからね。笑募集要項と言ってる事かけ離れ過ぎ!!)けど、もうココから移動するのがめんどくさくなってしまったので、これでOKした。

既に１泊してて、「やっぱ辞めるわ。」って言える強靭なハートが欲しいぃぃぃぃ。。。

またこれから１から家探しするのも面倒だし、見つかるかも分かんないし。

帰ってこられる場所があるってだけで、かなり精神的に違うからね。

ホステルだとそうもいかないし。

まぁ、これで31日まではちゃんとした寝床が出来たから、その間に165ユーロ以上ゲットしてプラスにしていこう。

話を終えて、路上へ出かけた。

カールスプラッツに着くと雨が強くなっていた。

さて、ドコでやるか…

その前に路上やってる時に寒さで手がかじかむから、指が出るタイプの手袋をゲットしよう。

既にドイツは４℃とかになってるからね。。

寒いの嫌いィィィィィ!!!!

いつも演奏している向かいの１ユーロ均一ショップに行って、物色。

なかなか良いのが無いので、普通の手袋を切って自作するか。

普通のやっすい感じの手袋をゲット。

次は電気屋に行って、iPhoneのトップアップ(チャージ？？)。

店員曰く「15ユーロ払えばネット１ヶ月使えるよ。」と言うのだが、ドイツには無制限のプランは無かったハズ…

コイツイッテルコトアヤシイ…

と思いながらも、まぁ、いいやと思いレジへ行ってお会計。

外に出て、朝来た時に目星を付けておいた路上スポットへ。

あ、手袋忘れた…!!

買ったヤツじゃなくて、着けてたヤツ！

安もん買って、あの手袋無くすなんてアホじゃん…!!

電気屋に入る時は付けてたから、電気屋だな。

たぶんレジだ。

レジに行き、手袋の忘れ物が無いか聞いてみた。

「ん、知らないなぁ。。」

まじかよ…あれ、アイスランドに行った時にゲットしたヤツなのにな。。

インフォメーションに行っても、まだ届いてるか分からんしなぁ。。

明日の朝、行って聞いてみた方が確率は上がりそうだな。。

あぁ、何やってんだろ。。

改めて、目星を付けていた路上場所に行くと既にキリスト教の勧誘が居た。

(正直言っちゃうけど)ジャマだな〜。。

音出さない人は他の軒先でやって頂きたいなぁ。。

と思ったら、デパートのスタッフが出てきて、「ココでやるな」と勧誘してる人たちを追い払っていた。

ってコトは俺なんか論外だな。。

もう１カ所の方に行くか…

ダメだ。全然人が歩いてない。

ココは無し。

さて、どうする？？

いつもカルテットがやってる場所なら空いてたな。

人通り無し。

こりゃ怒られるの覚悟でカールスプラッツのマクドナルドのアーケードでやるか。

ココは前回、１月に来た時に雨の日にやって、お店の人に怒られたんだよな。

その代わり、チップの入りは過去最高だった。

怒られたお店から離れた場所でやろう。

時間は18:30になっていた。

まだお店もやっているし、あまり派手にやらないようにしよう。

少し萎縮しながら演奏開始。

いつもよりも大人しめにやる。

それだけど、アーケードのおかげで声が良く通る。

遠くの人も音楽に合わせて身体を揺らしている。

それなりに反応がある。

あとは怒られないように祈るのみだ。

時間が経つに連れて、少しずつお店が閉まっていく。

店が閉まっていく旅に俺の方はエネルギーを少しずつ解放していく。

やっぱり、エネルギーを出した方が反応がいい。

20:00になったのを見計らって、前に怒られたお店の方に移動した。

反応はボチボチ。

20:30には人が消え始め、21:00には人がほとんど通らなくなった。

少しだけ自分の好きなようにやろう。

もうココからは自分の気持ちの良いように唄った。

すると１人の青年が話しかけてくれた。

セバスチャン。

「週末まで居るかい？？ビールでも飲み行くかい？？」

「イイねぇ！行こう！」

「OK!!どうして、こういうコトをやってるんだ？？」

「カクカクシカジカ…」

「そうなんだ！路上はどうだい？？お金のため？？それとも出会いのため？？」

「ん〜正直言って両方なんだけど、お金のためだけにはやりたく無い。生活や旅を続けるのにどうしてもお金が必要だから、やっているけど…たまにこうした出会いがあるから楽しくてやってるんだ！」

「そうなのか！それは良いコトだ！また週末に連絡するから、またね！」

「あいよ！」

何のために路上やってるのか。

さっきの答えに嘘は無い。

あと付け加えるとすれば、自分の音楽やアクションで人の心を少しでも動かしたい。何かを感じてもらいたい。

それをするのに１番早く手っ取り早いのが路上。

あとはそれに付随して自分を試したいってのもあるのかな。

自分のアクションで、どういったレスポンスがあるのか素早く見られるのも路上の良い所。

その場で試行錯誤出来るし。

今のでダメなら、次はどうだ？？

その反応もすぐに目に見えて分かるから面白い。

そして、何よりもやっぱ新しい出会いがあるし。

新しい出会いは面白いものを生み出してくれるから。

予想もしてない展開が待ってるコトが良くあるからね。

まるで人生ゲームのように。

それがあるから路上に立ってるのかも。

今日のこの出会いが面白いものになりますように…！

To Be Continued →

あがり…39.13ユーロ

パーミッション…10ユーロ
食材(ヨーグルト0.29、ハム0.79、ビール×２ 0.35、パン0.55)…3.13ユーロ
携帯チャージ…15ユーロ
手袋…１ユーロ
合計…29.13ユーロ