Day230 ゲイストリートで唄う。〜門戸非開放宣言〜

Day230 2014.6.26 ローマ三度22日目

『リンダさーん、調子どうですか？？昨日言ってたGay Village行ってみようと思うんですけど、何時くらいに行きますか？？』

『今朝、雨降ったから皆行くの止めるって行ってるから止めようと思うんだよね〜。地面がぬかるんでてドロドロになっちゃうし。』

おぉ…意を決して行く決意をしたのに、中止ですか。

まじ残念だな〜!!

ホントはめっちゃ行きたかったな〜!!

『そうなんですか。。残念です。じゃあ、また今度面白いのあったら教えてくださいね。』

『今日、コロッセオの近くのGay Street行くから、おいでよ！そこなら路上も出来るハズだよ！ゲイいっぱいだよ！』

ハへっ!!

まじか。。

門戸開放ならぬ、肛門開放して新しい世界の住人になるしかないのか。。

ギターを持ち、家を出た。

指定された住所に向かったのだが、なぜかバス乗り換えを２回もミスってしまった。。

いつもこんなミスしないのに…本能が恐れているのか……

コロッセオを背に虹色の旗が雨上がりの夜空にはためいているのが見えた。

ココがゲイストリートか…

ギターを持つ手と肛門に力が入る。

お、おぉ…ムキムキなお兄さんたちがコチラをトロンとした目で見つめてくる。

は、早くリンダさんを探さないと…！

あと戻り出来ない状況になる…!!

出口専用の穴が入口にもなってしまうッ!!

目印にイタリアの旗持ってるって言ってたな…

兄貴たちの合間を縫って、探す。

居たー‼︎

真顔ッ!!笑

ヒョウ柄ッ!!

もうこの人に勝てる人居ないんじゃないかな。笑

「調子どうー？？遅かったねー‼︎ふふふ、ココがゲイストリート、ゲイの聖地よ！ココにいる人、みんなゲイ‼︎ハハハ‼︎」

「みんなゲイなんですか？？すげー数だな。。」

「そうよー！アジア人の男がみんな好物だから、気を付けてね‼︎ハハハ‼︎ほら、あそこの人たちが見てるよ‼︎」

「何だか危険なエリアに足を踏み入れてしまってような気が…」

「大丈夫、大丈夫‼︎お尻さえ守ってれば‼︎ハハハ‼︎」

まじ、怖いんですけど。。

「じゃあ、早速やってみます。」

人の流れはほとんど無く、ほとんどの人がお酒を片手に通りの端に腰をかけて、肩や腰に手を回しながらおしゃべりをしている。

男同士だけど。

そんな中で唄い始めた。

みんな、聞いてくれてはいるんだけど、道路の端から動かない。

バンドでライブハウスでやった頃を思い出すなぁ。。

壁際属、壁にもたれている人たちを如何に演奏で壁から剥がして自分たちの世界に引き込めるか。

やったろうじゃないかい！

気合いを入れて演奏する。

ポツリポツリと反応がある。

「こんな所で何やってるのよー。アタシ、飛び込みの選手なの。良いカラダしてるわよー！」

「そ、そうなんだ…スゴいね…」

それは誘ってるってコト…ですか……？？

ポンポン♪(お尻タッチ)

はひぃぃ!!

『門をたたきなさい。そうすれば開かれる。』なんて教わったけど、俺は絶対にこの門は開かんぞぉぉッ!!

その後もドストレートに誘ってくる人は居なかったけど、チラホラと話しかけてくれる人が多かった。

てか、若い人も結構居るんだなぁ。

10代の若者たちも多くて、結構話しかけてくれた。

何だか上から目線だったけど。

あと芸術やってる人も多かったかな。

やっぱ繊細だったり、感性が豊なんでしょうか。。

結局１時間ちょっとやったけど、反応もイマイチだったので、終了。

あぁ、何だかいつもとは違う疲労感があるなぁ。。

さっさと帰ろう。

意外なコトにリンダさんとはご近所でバス停が２つくらいしか離れてないというコトなので、一緒に帰るコトに。

「****************ハヒャヒャヒャヒャー!!!!」

彼に変な日本語教えてる。笑

ココじゃ書けないよ…笑

バスが全然来ない。

もう１時間は待ったんじゃないかな。

雨も降ってきたし。

「****************ハヒャヒャヒャヒャー!!!!」

リンダさん、それ以上変な言葉教えちゃダメ。笑

外国人って変な言葉覚えたがるよな〜。

特に下ネタ。

ミリアムも教えてくれって言ってたけど、やだって言ったら、「マジメな人ね〜。」なんて、言われたな。

このブログ読んだら、俺がマジメじゃないのがバレるな。笑

あと、外国人はヤクザが好きなんだよな。

何で、ヤクザ好きなんだろ？？

そんなどうでも良いコト考えてたらバスがやってきた。

ようやく帰れる。

あぁ、コロッセオが綺麗だなぁ。

もうそろそろローマともお別れだな。

結局、今日も稼げなかった。

友達とした台湾行きの約束は守るコトが出来なかった。

悔しい。

事情を話して理解してくれたけど、約束したコトを守れなかったのが、やはり悔しい。

６月のローマは厳しかった。

こんなカタチで去るのは悔しいけれど。

さて、長く居たローマを離れて次はドコの街へ行こうか。

風が吹くまま、気が向くまま。

流れに任せてたゆたうか。。

To Be Continued →