Day174 2014.5.1 ローマ再び13日目
今日はKさんと2人でレストランバスキング。
前回までは、よいちくんと3人で回っていたが、今回からは2人でもやってみることにした。
3人での流れはなんとなく掴めた、2人の時も同じようにうまくいくだろうか。
毎度のコトだけど、初めて何か行動を起こす時は緊張する。
一件目のレストランに行く。
もう顔なじみになった店員さんが、”来い来い”と手招きをしてくれる。
「今日はあの水晶玉のやつはいないのか?」
「ベネツィアに帰っちゃったよ。」
「そうなのか。さぁ、今日もやってくれ!」
俺の曲に合わせて、Kさんが手品を披露していく。
テラス席に座っているお客さんの反応は良い。
前回までは、よいちくんがチップの回収係だったが、今回はKさんが慣れない様子で回収に行く。
チップもそれなりに入る。
一件目のレストランを出て、次のレストランに向かう。
「いやぁ、お金回収するのは本当にキツいねー。ニー」
「並の精神力だったら、既に心が折れてますよ。」
「ホントそうだね。見向きもしてくれない人が居ると心が折れそうになるよ。ニー」
「そう考えるとポポ達は凄いですよ。見向きもしない人たち相手にバラを売ったり、くだらないオモチャを売りに行ったりしますからね。」
「そうだね…そう考えると、その点はポポもすごいよね。顔色1つ変えないからね。ニー」
ポポというのは、物売りのバングラディッシュ人たち。
皆同じような格好して浅黒い顔に目玉だけがギョロッと浮いているから。
そして、彼らは基本的に感情を表情に出さない。
いつも同じ顔で変わらない。
というコトでミスターポポみたいなのだ。
今日も調子よくレストランを回る。
トラステヴェレのレストランを回り終えたところで、ファイヤーポイを華麗に操っている女性が居た。
ラジカセから流れる音楽にあわせて彼に火のついたポイを躍らせる。
「久しぶりに俺も火吹きたいなぁ。。」
「やっけん、火吹けるの??ニーニー」
「吹けますよー。ライブの時よくやってました。」
「はへー、そんなコトやっちゃうんだね!ニーニー」
「アレやると盛り上がるんですよ。」
「路上で火吹いたらびっくりするだろうね。ニーニー」
今日はなんだか路上も良さそうだったのでそのままトラステヴェレの路上でやることにした。
21:30〜25:30頃までレストランと路上合わせて84ユーロ。
まずまずといった所だろうか。
今日やってみた感触としては、2人でやっても出来ないコトは無い。
あとは”慣れ”といった所かな。。
今日も橋の上にはたくさんの売人がいる。
彼らはモロッコからの移民の大麻売りだ。
既に顔見知りになってしまい、行き帰りにはあいさつをするような仲。
大麻の売人とはいえ、彼らが俺たちに売ってくるコトは無いし、とても人懐こい人たちだ。
たまに新参者(俺が言うのも変だけど…)が声を掛けてくるくらい。
売人の彼らは自分たちから声を掛けていくのは稀だ。
週末になると増える新参の売人たちが必死に声を掛けに行く程度。
これが何を意味しているか分かるだろうか??
何で彼らがいつも橋の上に居るかと言えば、それだけ大麻、マリファナの喫煙者がローマに多いからだ。
そして、喫煙者の多くが常習的であるというコト。
もう、誰から買うか決めている(おおよそ、顔見知りになった売人に自分から声を掛けに行って買う)というコトも予測出来る。
実際、聞いた話によるとイタリアでは大学生から年配の方まで結構、吸っている人が多いらしい。
日本ではちょうどシャブ、覚せい剤の話で持ち切りらしいね。
覚せい剤は人工的に作り上げたものが直接人体を浸食しているから良くないとは思うけど、マリファナって自然のモノだし、吸い過ぎで死んだ人っていないみたい。
別にマリファナを擁護してるワケじゃないんだけどさ。
なぜ、大麻や覚せい剤が禁止かって、理由をすぐに言える人って、どれだけいるんでしょう??
考えたコトありますか??
社会が禁止だから禁止。
みんなが止めようって言うから止める。
パパ、ママがダメって言うからダメ。
そんな理由でダメだって思ってる人はどれだけ居ますか??
というのも、クスリに限った話ではなく、物事全般に置き換えて考えて頂きたい。
なぜ、禁止なのか…
なぜ、働くのか…
なぜ、22歳になったら大学を卒業するのか…
なぜ、30歳になったら結婚しなくてはと思うのか…
今、自分がしている行動は、なぜやっているのか…それを明確に口に出して言える人というのは少ないと思う。
逆に口に出して言うコトが出来れば、世の中を良く理解しているし、自分のビジョンがしっかり見えている人だろう。
クスリの話から飛躍してしまったが、普段目の前にある当たり前が本当に当たり前なのか考えてみると、また違った世界が見えるのではないでしょうか。。
今日もテヴェレ川には、ティベリーナ島が浮いている。
空の深い青と人が作りだした橙が対照的に混ざっている。
To Be Continued →
Day174 路上の売人、求める人〜当たり前を疑う〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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