Day181 2014.5.8 ローマ再び20日目
「何だか今日はやる気が出ないな〜。。」
「また、そんなコト言って。」シャリーン
「何事も気が進まない時は、やらないに越したコトは無いですよ。ブエナノーテ(おねんねの時間だ)。」
「ホント昼間はダメね〜。その姿、みんなに見せてあげたいわ。今日、約束してるんでしょ??」シャリーン
「約束ですかぁ??彼らも酔った勢いで言っただけでしょー。行っても誰も俺を待っててくれませんよ〜。このままゴロゴロしてブタになって、生ハムになるのが、俺の人生ですよー。」
「ほら、日が暮れてきたわよ。早く行って来なさい。」シャリーン
「お、ホントだ。俺の時間だぜ!」キリッ
バスを降りて、テヴェレ川沿いを歩いていると、木陰に怪しい人影が2つ。
変な人と関わり合うのは真っ平ゴメンなので、サササッと通り過ぎようとすると声を掛けられた。
スルー失敗!
何だ、物乞いかタバコくれとか言うのか??
生憎、何も持ち合わせてないぜ。
「ナイフ持ってませんか??」
ナイフ??
そんなモノ持ち歩いてる危険なヤツに見えたか??
確かに外見はホットでスパイシーだけど、中身はスイートなハニーボーイなんだぜ。
期待を裏切って、すまんかったな。
「スニーカーの紐がペダルに絡んじゃって…」
「あ、ホントだ。え〜…でも、ナイフなんて持ってないですよ〜……あ、コレどうですか??」
闇の組織に拉致られて、無人島に流されても生きていけるように、カメラバッグのポケットに忍ばせておいたライターを出した。
「おぉ、貸してください!」
役に立つんかな〜…
見事にスニーカーの紐を焼き切って解放されたおっちゃん。
「どうもありがとう!助かったよ。これからドコに行くんだい??」
「すぐそこの橋かトラステヴェレに唄いに行くんですよ。旅の資金稼ぎに行くんです。ホントは行きたくないんだけどね…」
「そうなのかい。日本人かい??」
「そうですよ。」
「日本人でそんなコトするなんて珍しいねぇ!」
「よくキチガイって言われますよ。」
「私たちはアルゼンチンから仕事で半年ココに来てるんだ。良かったら、今度ランチでも行こうか。話を聞かせておくれよ!」
「イイですよ〜。これ、僕のアドレスです。」
アルゼンチンから仕事でローマに来られたというご夫婦。
何だか、また面白そうな人に出会ったな〜。
やっぱ、外に出ると色んな出会いや発見があるなぁ。
部屋の中にばっか引き蘢ってちゃダメだね!
外に出るまでが億劫だけど…
「Kさん、スミマセン遅くなって!カクカクシカジカで…」
「へ〜、そうなんだ!何か面白いコトあるとイイね!ニーニー」
今日もカンポデフィオリへ。
一応、約束してるからね。
約束の22時まで時間があったので、いつものようにレストラン回りをした。
4軒ほど回ると昨日の女の子がやってきた。
「おぉ、ホントに居たんだ!」
「酔っ払ったノリで言ったと思ったの??」
「うん、昨日は何だかそんな感じだったからさ。」
「今日も酔っ払いは酔っ払いよ!あはは!!そうそう、あそこに座ってる彼が今日バースデーの教授なの!後でお願いね!」
「オッケー、了解した!」
その後、時間になるまでレストラン回りを続け、22時に彼女たちの下へ向かった。
「ほい、戻ってきたよ。やりますか??」
「じゃ、お願いね!ココ!全部私たちのグループだから!みんなに見えるように!」
………………………………………………
「ん??ココに座っておられる6人様ではなく??」
「ココ全部よ!」
「ひーふーみー……えぇ…と…何人ほど、おられるんでしょうか…??」
「全部で63人よ!」
………………………………………………
「ははは、俺も酔っ払っちゃったのかなあー!何言ってるかよく分かんな…」
「ハーイ、みんな!今日は何の日か分かってるわねー!」
ちょ、ぉあッ‼︎
まだ心の準備がッ‼︎
今日は何の日って、俺の公開処刑の日ですかァーッ‼︎
「今日は日本からのゲストも来て、祝ってもらうわよー!早速、お願いね!」
あひーッ‼︎
もう、どうにでもなれェーッ‼︎
「どうも、日本から来ました!出来るコトならミュンヘンに住んで、ビール漬けのブタになって、ソーセージにされたいです!早速鳴きます唄います!」
バースデーソングと2曲を彼らの前で唄った。
久々の大人数の前での演奏。
緊張しない理由が無いッ!
所々、ミスるも彼らの煽りに助けられ、何とかやり遂げた。
『ウヒョーイ、イイぞー‼︎』
演奏を終えて、店の外に出ると昨日、ギターを貸したトルコ人がワインを持ってきてくれた。
「昨日はすまなかった。飲むかい??」
「いやぁ、こんな大人数だとおもってなかったよ。」
「そうかい、でも良かったよ!」
「そう言ってくれれば、浮かばれるよ。」
俺が演奏している間、他のレストランでパフォーマンスしていたKさんもやってきた。
ちょろちょろっと彼らにマジックを披露すると、一瞬で若者たちに囲まれてしまった。
みんな、すげーすげー!と言って、目を輝かせている。
俺は日本についての質問責めにあったりと、これはこれで面白かった。
こうやって、色んな人と新しく会って、話をすると楽しいし何かしら得るものがある。
昔から何かするまでが億劫で動き出すのに時間がかかるタイプなんだけど、どうにかして治していきたいな。
内に籠ってばかりでは、得られるものも限られているし、大きな成長も無いんじゃないかな。
何かを作ったり育てるには、これまでのモノと新しいモノを混ぜていくのが1番良い方法なんだろうな。
To Be Continued →
Day181 脱引き蘢り宣言!!〜こんな大勢の前で唄うんですか…〜

2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!

この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
コメントを残す