Day615 人生の醍醐味とは…

Day 615 2015.7.16　リマ12日目

「センマルさん、今日どっか出かけた？？」

「いや…どこも。。」

「センマルさん、昨日どっか出かけた？？」

「いや…どこも。。」

「センマルさん、一昨日どっか出かけた？？」

「いや…どこ……」

「よし、スーパー行こう!!たまには外に出てリフレッシュしないと！ビール買い行こう!!」

「う、うん。」

というワケで完全引きこもりになってしまったセンマルさんを外にムリヤリ出すためにスーパー、メトロへ！

「うわ〜久々の外だなぁ。。」

「作業に没頭するものイイけど、やっぱたまには外出ないと気分が落ち込んじゃうよ！」

「そうだね。でも、もう引きずってないから…！」

「そっか、そっか。そう言いながら、毎日同じ曲を６曲を延々とリピートして、夜中になると同じ話をするのは、どなたでしたっけ？？」

「あ…もう着く！早いなあ！」

久々に何か料理でもするかなぁ。

タコの調味料を見つけたので、ひき肉でも買ってタコライスでも作るか！

米も１キロ、2.5ソル(約100円)と安いし、１回炊いちゃえば後で温めればいいしね。

のんびり、色んなコトを考えながらスーパーを巡っていたのだけど、どうもソワソワしてる人が…

「やっけん、まだ？？そろそろ行こうよ…」

「こういう無駄な時間も必要ですよ。」

「俺、いつも１人だから、こんな長い時間買い物なんてしたことないよ…！」

「他のコトに集中するためには、のんびりする時間が必要なんです。こうやってプラプラ歩きながら考え事したり、新しい情報を手に入れると作業に集中出来るんですよ。」

「そんなもんなの…か？？」

「どうせ、帰っても考えるコトは１つでしょ？？ﾌﾌﾌ…」

小一時間買い物をして、宿へ。

さーて、支度して路上行くか〜！

今日もチャブカ広場へ。

サークルの中で準備をして唄い始める。

暗くなった広場のサークルに声が響く。

サークルの外を歩く人たちが物珍しそうに見ながら通っていく。

路上なら、そのまま足を止めてくれるだろうが、今回の勝負の場はサークルの中。

如何に歌声でサークル内に誘い込めるか…

１時間経つが、やはり厳しいな…

少し休憩しようと座ると聞いていてくれた家族が声を掛けてくれた。

「すごく良いよ！日本からか？？」

「ありがとう！そう、日本から！」

「日本からよくこんな遠い所まで来たな！」

「今は世界一周中でね。アルゼンチンから北上してるんだ。」

「そうか、ちょっと待ってて。」

ドコかへ消えていったお兄ちゃん。

戻ってきた手には揚げドーナッツが。

「これ、食べたコトあるか？？美味いぜ。」

「初めてだよ！頂きます！」

揚げたドーナッツにたっぷりとシロップがかかっているシンプルなものだけど、疲れた身体に糖分が染み渡って疲れが飛んでいった。

「そうだ、一緒に写真撮ってくれないか？？」

「もちろん！」

「おーい、写真屋！撮ってくれ!!」

公園内に居る写真屋を呼んだ。

写真屋と言っても一眼レフの初級モデルを首にぶら下げて、斜めがけのカバンにプリンターを入れて持ち運んでいる構図も分からないような人だけど。

数枚撮ってもらった中から１枚選んで、プリントアウトしてもらった。

「コレ、俺たちの連絡先だから！いつでも連絡してきてくれ！ウチに使ってない部屋があるから１日でも２日でも泊まってってイイからな!!」

「ホントにありがとう!!また後で連絡するね！」

今日のあがりは14ソル＋0.1ドル＋1.2ユーロとだいぶコケてしまったけど、今日は人の日だったかな。

こうやって、新しい出会いがあって、気にかけてくれる人が居る。

それだけでも心が満たされるよ。

これが旅の醍醐味……

人との出会いが自分を作って成長させ、高みに連れて行ってくれる。

人のために何が出来るか、人のために何をするか、そのためには自分は今の力で出来るのか？？

そう常に自分に問いかけるコトが出来るし、その分成長しようという欲求に繋がる。

人との出会いが旅の醍醐味と言ったけど、行き着く所、人との出会いは人生の醍醐味なのかもしれないなぁ。。

そういえば、オレも気になる人から連絡がまだ帰ってこないなぁ。。

無事だと良いのだけど。。

To Be Continued →

あがり…14ソル＋0.1ドル＋1.2ユーロ(約717円)

バス…3ソル(約116円)
食材…20ソル(約776円)
ビール…18ソル(約698円)
合計…41ソル(約1,591円)