Day197 2014.5.24 ローマ再び36日目
今日はトラステヴェレ、最初はレストラン。
週末のレストラン街は、お粧しをした観光客で溢れていた。
テラス席では、グラスに注がれたワインを飲みながら、こぞって口に料理を運んでいる。
みんな必死になって食べるものだから、レストランの前でパフォーマンスをしても反応はいまいち…
幸か不幸か、路上は人通りが多く、テラス席と自分たちの間で足を止めてしまう人が多くて、テラス席との間に人の壁が出来てしまうコトが何件か続いた。
そんな感じもあるし、レストラン1件当たりの単価も良くないので、すぐに路上に切り替えた。
先述の通り、人通りは多いので、すぐに観客が集まった。
5月も後半とはいえ、夜は肌寒い。
それでも、観光客はオシャレを決め込んで、女のコたちは競い合うように肌を露出して、男のコたちは膝上のパンツを履き、シャツを開けさせている。
そんな彼らが通り際にウィンクや言葉を掛けてくれるとサマになるのが良い意味で憎らしい。
女のコたちからの投げキッスは体力回復の1番効果あるかもな。
ニヤニヤしているとスキンヘッドのマッチョなオッサンが凝視してきた。
ガン飛ばしてんのか??
それとも俺の下心がバレたか…
こりゃ、めんどくさいパターンかな…
不安を隠すように笑顔を作りながらオッサンを見返したら、日本語で話しかけられた。
「まさカ、ローマの街でこの曲を聞くなンテ思わなかっタヨ〜。ビックリした!」
イカツい見た目とは裏腹にフレンドリーに話しかけてきてくれた。
変なアジア人が唄ってるぜ。ってバカにしてるのかと思ったけど、そうじゃなかったんだね…!
関西に住んでたイタリア人サルバトーレさん、日本ではサルちゃんと呼ばれていたらしい。
「オレは見ザル、聞かザル、言わザル…4匹目の馬鹿サルだー!」
「………。。。面白いね!!うん、イケるよ!そのギャグ!!」
「ハハハ、だろーー!!今度、ローマの面白い所連れてってあげマスから連絡してクレ!」
連絡先を交換して、サルさんと別れた。
週末のトラステヴェレはいつまでも人が途切れるコトは無く、次から次へと人がやってきてはドコかへと消えて行く。
俺もヘロヘロになったノドに鞭を打ち、力の限り唄い上げた。
しかし、弦を抑える度に左手の指先に激痛が走る。
固いながらも熱のせいで柔らかくなった鉛や錫のような指先に電撃が駆け巡る。
その度に顔を歪めてしまい、楽しく唄えなくなってしまった。
それでも、今日で最後…と気合いを入れながら唄い続けた。
そっとギターを降ろした所で3人組の私服警官がやってきて、「もう時間よ。」と一言言ってきたので、今日は2:00で路上切り上げ。
全然気付かなかったけど、私服警官が居たのか。
通りでバングラディッシュちゃん軍団が居ないワケだ。
もう少し、シスト橋で粘ろうかとも思ったけど、ノドがもう保たない。。
引き上げ時か…
荷物を片付けて、帰路に着いた。
ヴェネツィア広場に向かっている途中で、熱烈なファンから写真撮影の申し出を受けた。
最近良く写真撮らせて欲しいって申し出をもらうんだけど、ようやく世間が俺の魅力に気付いたか…
時間がかかるヤツらだぜ。。
急いでいたけど、もちろん申し出を受け入れて写真を撮ってもらった。
路上やってるとホントに色んな人が居て、良い人も居れば、悪い人も居る。
良い人はコイン入れてくれたり、声や笑顔を掛けてくれたり、元気にしてくれる。
悪い人は、しょーもないジェスチャーやバカにしたような言葉をかけて笑っていく。
最初はそんなイヤなヤツらがどうしても目に付いてしまったけど、最近は気にならなくなってきたかな。
良い人たちの方しか目に入らなくなってきたし、しょーもないヤツらは笑いたきゃ笑えば??みたいな感じで思うようになったし。
そういう人たちも俺の見た目や行動を見て笑ってるんだとしたら、それはそれで別に良いかな。
どういうカタチであれ、彼らも笑ってるし。
その後、彼らの中で話のネタにでもなってくれれば、それはそれで良い。
記憶に残るなら、俺の思惑通り。
何かしら影響を与えているなら、存在意義があるってもんか。
さて、これでローマともおさらばか…
To Be Continued →
Day197 俺にエネルギーをくれる人たち〜笑われても〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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