Day1732 2018.8.6 ヤベロ〜ナイロビ
14:10にエチオピアとの国境の街モヤレを出発したバスは夜中の2:30にナイロビに到着した。
ケニアの首都ナイロビは世界屈指の凶悪都市として有名な街だ。
数年前にショッピングセンターで観光客を巻き込んだテロは記憶に新しい。
ナイロビでは、“夕方以降街を歩くな”というのは旅人だけでなく現地の人の中でも常識だ。
もし、どこかへ移動するのなら“必ずタクシーを使え”と耳にタコが出来るほど聞かされた。
もしも、外を出歩いたらどうなるか??
それはカモがネギと鍋と更にコンロを持って歩くようなもの。
強盗さんたちの格好の餌食になる。
そんな凶悪都市にこんな夜中に到着するなんて…
地元の人たちもこんな時間じゃ出られないよ…と、日が出るまでバスの中で待機するようだったので、オレたちも日が出るまでバスの中で待機するコトにした。
ちなみに車内はこんな感じ。
これまでのエチオピアのバスとは違って、ちゃんと席と呼べるような作りになっていて感動した…!!
ちなみのちなみにコンセントは使えるけどBFタイプなので、コネクター必須ですよ〜!!
ちょっと試しに貴重品はバスの中に居るタローくんに預けて外に出てみた。
一瞬にしてガラの悪そうな男たちが群がってくる。
大体がタクシーの勧誘なんだけど、本当にタクシーの勧誘なのか怪しいヤツらばかり。
タクシー強盗かも…
建物には無数の落書き。
それにアンモニア臭とゴミの散らかり具合がヒドい。
一発で治安が悪いのが分かった。
しつこい、勧誘を振り切ってバスの中に戻って仮眠を取った。
日が出てきた5:00頃にバスを降り、宿へ向かうコトにした。
今回、目星を付けている宿は、次の国へのバスの発着場が徒歩圏内で日本人もよく利用するニューケニアロッジ。
そこまではUberを使うコトにした。
Uberならタクシーと違って、最初から金額が表示されるのでボッタくられるコトも無いし、元々の値段がタクシーよりも安い。
モヤレでSIMカード買っておいてよかった。
一緒のバスだったメキシコ人も同じ宿に行きたいと言うので、一緒に行くコトになった。
アプリでUberの車を呼び出すと、車はすぐに来なかった。。
1台目、2台目、3台目…
謎のキャンセルが相次ぐ。
4台目の車が見つかったんだけど、どれだけ待っても30m先から動かない。
何やってんだ、コイツ…
長時間の移動と謎のキャンセルでイライラが否応無しに募ってくる。
もう辛抱たまらん。
歩いてドライバーの現在地まで歩いていった。
車の車種とナンバーはアプリで確認出来るので、それを頼りに車を探すと道端に停車していた。
運転席を覗き込むとドライバーは、なんと…
寝ていた!!
まじかよ!!コイツ何やってんだよ!!
思わずイラッと来てしまい、強めに窓を叩いた。
ビクッと身体を飛び跳ねさせて起きたドライバー。
「何だ??」
「何だじゃねーよ!!Uberのドライバーだろ!?何やってんの!?寝てんじゃねーよ…!!」
「あ、あぁ…いや、ちょっと問題があってさ…」
「問題??」
「さっき乗ったヤツが金を取りに行くって言って帰ってこないんだ。」
「そうか…知らねーよ!!どんだけ待ったと思ってんだよ!!1時間近くも待たせやがって!!来れないなら来れないでキャンセルするか連絡しろよ!!タコスケ!!」
「あ、あぁ…すまない。。」
「早く出ろ、ヌケサク!!」
「あ、でもお金が…」
「戻ってくるワケねーだろッ!!大体、Uberはカード決済で現金でやり取りしないだろ!!アプリ上で請求しろ!!だから、逃げられるんだよッ!!」
「あ、あう…」
「行け!!」
こんな凶悪都市でタクシー強盗が云々と言ってる中、誰がタクシー強盗か分からないくらい捲し立てて、ようやく車は予定の待ち合わせ場所に向かって動き出した。
荷物を見ていてくれたタローくんとメキシコ人の待つ場所へ。
「この野郎、寝てやがった!!」
「まじっすか??いい加減にしてほしいっすね。」
「ホントだよ。さっさと宿行こう。」
車に荷物を詰め込んだら、宿に向かって出発した。
やっぱり、このドライバーはドコか抜けているようで何度も車にぶつかりそうになったり、車線からハミ出たり…
ヒヤヒヤしながら何とか宿の近くまで辿り着いた。
「もうイイ、頼むからココで下ろしてくれ。」
「お、お金は…」
「カード決済だから安心しろ…逃げれないから。。」
「わ、分かった。。」
ガラガラと荷物を引きずって奥まった階段を上っていくと施錠された鉄格子の扉の横のインターホンを鳴らした。
中から出てきたおじさんに泊まりたい旨を伝えると笑顔で中に通してくれた。
レセプションのあるリビングには日本人の男の子たちが4人談笑していた。
とりあえず、1泊前払いで750シリング(約820円)を支払って部屋に案内してもらった。
やっとベッドで横になれる…
使い古されたベッドはスプリングがへたっていて身体が沈み込んだけど、横になれるだけ幸せだ。
あぁ、疲れた。。
少し休憩をして4人組男子のところへ情報交換をしに行った。
彼らはこれからサファリツアーに行くみたいで、ちょうど入れ違いで今から出発するとのコトだった。
情報交換というより、久々の日本人たちと談笑して終わってしまったけど、とても楽しい時間だった。
オレたちと一緒に来たメキシコ人はいつの間にか彼らと一緒にサファリツアーに行くとのコトになっていて、あっという間に出発してしまった。
宿のオーナーが淹れてくれた甘いミルクティーを飲みながら久々のWi-Fiでケニアと次の国の情報収集。
そして、ココで気が付いてしまった。
あのメキシコ人からUber代もらうの忘れた…
マヌケだったのはオレだったぁぁぁぁ!!!!!
まぁ、仕方ないか。。
シャワーを浴びようとしたんだけど、ちょうど断水になってしまったらしく水が出なかった。
疲れがかなり溜まっていたので、少しベッドに横になって仮眠を取った。
お昼を過ぎた頃に目を覚まし、街歩きも兼ねて外にゴハンを食べに行くコトにした。
宿の情報ノートに乗っていたオススメのフライドチキンの店へ。
ナイロビのオススメレストランはなぜかフライドチキンが多かった。
宿から近いChicken lilというお店に入って注文。
鉄格子越しにオーダーをして、品物を受け取った。
クォーターチキンが125シリング(約136円)と安かったので、それにしたんだけど…
めっちゃ小さかった。。
ポテトも追加。
コーラも頼んで値段は155シリング(約169円)とリーズナブルな価格は嬉しかったけど、お値段相応だったかな??
タローくんは物足りなかったらしく、外に出ていたホットドッグを追加で食べてたけど味はイマイチだったらしい。
ケニアは食事がイマイチなのかな??
それから街中をブラブラ。
ナイロビは思いの外都会で、下手な日本の地方都市よりも都会だ。
大きな建物がたくさん立っており、久々の光景が斬新だった。
そんなナイロビにはアウトドアショップがあるらしく、これから始まるアフリカ縦断後半戦のためにキャンプ用品を手に入れようというコトになり、お店を目指した。
しかし、歩けども歩けどもお店は見当たらない。
そこら辺を歩いている人に店の場所を聞くと、みんなバラバラなコトを言っていて、どれが本当か分からなくなってしまった。
そこに3人組の男が近寄ってきた。
「ハ〜イ、マイフレンド!!中国からか??」
「いや、日本。」
「オォ、そうか日本か!!俺は店をやっていて日本人がよく来るから一緒に来てくれ!!面白いものを見せてやる!!」
はぁ、このパターンか。。
お土産屋に連れて行って高額な商品を買わせようとするパターン。
店やってるなら、こんな昼間から酒臭い息で話しかけるんじゃあないよ。。
「オレたち行くところあるから、いいよ。」
「そうか、ドコに行くんだ??連れってやるから、ウチにも来てくれよ。」
相手にするとしつこいので、無視するコトにしたんだけど、それでもしつこい。
しまいには「いいクスリあるぞ。マリファナはどうだ??」と言うようになってきた。
あまりにもウザかったので、近くに居た警備員の前で「え、マリファナ!?」と大声で言うと男たちはビクッとして苦笑いをしていた。
警備員がギロッとヤツらを見た隙に建物の中に逃げ込んだ。
その建物のインフォメーションでアウトドアショップの場所を聞くと、今は移転作業中で店自体が閉まっているとのコトだった。。
さて、これにてケニアでのやるコト終了!!
色々と調べたんだけど、ケニアでやるコトといえばキリマンジャロ登山かサファリとマサイ族の村に行くツアーがあるんだけど、どっちも値が張るのだ。
キリマンジャロに登るのに1,000ドル、10万円以上かかるし、サファリツアーは300〜350ドルはかかるみたい。
キリマンジャロには登りたかったけど、オレもタローくんも予算が無いし、サファリはボツワナとナミビアで行く予定だから、今回はパスするコトに決めた。
じゃあ、どうするかなぁ。。
テクテク歩いているとナイロビ中央郵便局があったので、寄るコトにした。
この写メを撮ってたら女警備員に怒られた。
「何で?」と理由を聞いても理由にならない理由を言い、小突いてきた。
あの態度は腹立ったな〜。。イライラ
大きな建物の中には人がたくさん。
その中からポストカードを売っている場所を聞いて向かった。
ポストカードを見せてもらって驚いた。
どれも超絶低クオリティ…!!
家庭用のプリンターで印刷したんですか??って感じの仕上がりだし、何より写真のチョイス!!
コレ、売っちゃう!?
マサイ族と思われる民族の人が牛の血を飲んでるんだけど…歯に血が付いてるし!!
思わず爆笑して購入してしまった…笑
いつも応援してくれてる幼馴染の家に送ってあげました♪
あちこちとタライ回しにされつつも投函完了。
これにて、予定終了。。
さて、行くか。
我々が向かったのはインターコンチネンタルホテル。
そう、我々が辿り着いた場所…それは中央アフリカ最大のカジノ、R.K.L Casino!!
ココで一発当ててキリマンジャロ行ったるでぇ〜!!
早い時間というのもあって、人はまばら。
カジノの奥半分は人がいっぱい居たんだけど、研修中の人たちとのコトだった。
一通りグルッと回って、フレンドリーなボーイの人が話しかけてくれて、「プレイ中はドリンク無料だよ」と教えてくれた。
それなら、ちょっとやっていきますか〜ってコトで、ブラックジャックのテーブルへ。
今回はガッツリやる予定じゃなく、チョロチョロっと遊びながら…というか飲むのをメインにするコトにした。
タローくんとルールを確認したり、教えたりするフリをしながらディーラーと談笑を交えながらゆっくりやった。
ディーラーもフレンドリーな感じで、「ゆっくりルール確認しながらでイイよ〜」と言ってくれたのでやりやすかった。
ホント、遊び程度でやってたので勝ったり負けたりしながらも少しずつチップが増えていった。
しかし、ココで中国人のおじさんが隣に座ってきた。
「オォ〜日本人デスカ??」
流暢な日本語を話すおじさん。
日本にも会社を持っているらしく、度々日本に行くらしい。
しかし、このおじさんがクセ者だった。
いきなりMAXベットを超えた10万円くらいのチップを賭けだして、ディーラーに止められた。
まじかよ…と思わずタローくんと2人で驚いてしまった。
「オーケーオーケー!!」と言って、マックスベットの5万円ほどのチップを賭けた。
いきなり勝ってディーラーと帳簿付けのスタッフに1万円のチップが飛んだ。
さすがにチップが高額過ぎてディーラーたちも受け取りを拒否したが、無理やりポケットにねじ込んでいた。
もうそれだけでオレたちは圧倒されてしまった。
それからも中国人のおじさんは勝ち続ける。
オレの手にも注文を出してきて、ワーキャー言っている。
「俺たちアジア人は手を組まなきゃいかん!!アジアを出たら、俺たちは手を組んでアメリカ人、ヨーロッパ人、アフリカ人と戦わなきゃならん!!アジアの中では敵だけどな!!ガハハハ!!」
デリケートなコトを豪快に言うおじさん。
「ココに賭けろ!!」とおじさんに指定されて乗っかると勝つコトが続いたけど、それも束の間。
いつの間にか場の空気に飲まれて負けが込んできてしまった。
こりゃいかんなぁ…と思いつつ休み休み勝負をした。
その間、レッドブルが振る舞われて、いつしかオレとタローくんはレッドブルたくさん飲んだらどうなるんだろ??って方に興味が行ってしまった。
立て続けにレッドブルを飲み続け、1人5本くらい飲んでしまった。
するとだんだん頭がボーっとするようなジンジンするような…
何かトランス状態に近い感覚。
おじさんのペースに巻き込まれダメージが大きくなってきた。
そろそろ切り上げ時か。。
時間も気付けば深夜。
何時間遊んでたんだろ??
結局、50ドルちょい負けの結果。。
残念。
カイロで勝った分がほぼ飛んでったかなぁ。。
まぁ、そんな時もあるか。
ナイロビでやるコト無かったし、お酒飲んでゴハンも食べれたしオッケーというコトにしましょう。
Uberを呼んで宿に戻った。
ベッドに潜り込んでから、だんだんと鼓動が速くなった。
目がギンギンと冴えて眠れない。
妙に頭が冴える。
レッドブルの効果か…
こんなに激しいもんなのか。。
こりゃ、眠れる気がしないな…
朝までベッドの中で悶々としながら過ごした。。
To Be Continued →
ウーバー…280シリング
宿代…750シリング
昼ゴハン…155シリング
コーラ…40シリング
ウーバー…150シリング
合計…1,375シリング(約1,506円)
今回泊まった宿: ニューケニアロッジ(New Kenya Lodge)
住所: P.O. Box 43444, Nairobi, ケニア
電話: +254 20 2222202
Post office GPO Branch
住所: Kenyatta Ave, Nairobi, ケニア
HP: New Kenya Lodge
電話: +254 719 072600
営業時間: 月〜金曜8:00〜17:00、土曜9:00〜13:00、日曜定休
RKL Casino
住所: Parliament Rd, Nairobi City, ケニア
HP: myfrgroup.com
電話: +254 20 2222202
営業時間: 12:00〜5:00
備考: プレイ中ドリンク無料。食事も時間によって提供されます。
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