Day1731 2018.8.5 ヤベロ〜
く、クソ寒い…
ヒートテックとダウン着て上から着てない洋服被せたけど、寒すぎる。。
下は底冷え下地面ほぼ直接だから、固いし冷たいし…
それでも、あのホームレスと不良に囲まれた状況に比べたら、この壁で守られた空間は天国でしかないけど。
おじさんには本当に感謝だ。
今日はこれからケニアとの国境の街モヤレに向かう。
これまでエチオピアで何度も足止めを食らってしまって、日数もコストも嵩んでしまった。
何とか今日中に国境を越えてケニアに辿り着きたい。
正直言って、もうエチオピアはコリゴリだ。
オレもタローくんも相当エチオピアという国に疲弊させられてる。
気分的にも何とか国境を越えて新しい国の空気を吸いたいというのが正直なところだ。
しかし、このモヤレという街もまた厄介で、大きなデモが頻発しており、先月も40人を越える死者が出たそうだ。
巻き込まれるコト無く、何事も無いコトを祈るしかない。
6:00にバスターミナルからモヤレ行きのバスが出発するというので、5:00過ぎに起きて出発の支度をした。
ギリギリまで中庭に居させてもらって、おじさんに挨拶したかったけど、おじさんに会うコトは出来なかった。
昨日の彼の言葉と行動からして、お礼を聞きたくてこういうコトをしてくれたのでは無いというのは分かっていたけど。。
誰も居ない中にペコッとお辞儀をして門を出た。
門を出てバスターミナルに向かって歩き出すと、昨日寝床を分け与えてくれようとしたホームレスのおじさんがやってきて、バスターミナルまで連れていってくれた。
バスターミナルまでの道のりは分かっていた…
こういう感情は持ちたくないけど、昨日の優しさに加え、バスターミナルまで案内してくれるコト…
チップが欲しいのかもしれないな…
エチオピア…だけに限らずアフリカに入ってから、ほとんどの地域で何をするにもお金を支払わざるを得なかった。
少し道を聞くだけ、荷物を移動するだけ、勝手に付き添われるだけ…
全てに対してチップの要求があった。
それがこちらの欲するものとは別として。。
とにかく、何に対しても金、金、金…
体力的な疲れと共に、そういうものに対しても極度に疲れを感じるようになってきてしまった。
バスターミナルに到着し、バスを探し、乗り込む。
ホームレスのおじさんは何か言いたげな感じはしたけれど、彼が本当の親切で色々としてくれたと信じて、バスに乗り込んだ。
バスが出発すギリギリまでも彼は何かを言いたそうにしていた。
気持ちが締め付けられた。。
もう、何を信じてイイのか分からない。。
このアフリカに着いてから、どんどんと人を信じるコトがツラくなるし、胸が痛む場面が増える。。
オレは何を求めてアフリカにやってきたんだろう。。
道中に巨大な蟻塚が目立つ。
こういった日本には無い景色を見て感動したいんだよな。。
他に何を求めているんだろう。。
バスは3時間ほどでケニアとの国境沿いの街モヤレに到着した。
天に祈っていたけど、その祈りは通じずにモヤレの街は雨の中だった。
バスの上に括り付けた荷物は雨でびしょ濡れ。
国境の近くまで行くと思っていたのに、割と離れた場所で降ろされたオレ達。
昨日のテント泊の疲れもあって、空気が重かった。
バスから降りた目の前のカフェに入って、状況整理とこれからの計画を立てるコトにした。
濃いエチオピアコーヒーが身体を暖めてくれた。
空模様を眺め、色々と考えたけど、雨が止む様子は無い。
このぬかるみの中、荷物を引きずって歩くには、相当な労力がいる。
トゥクトゥクに乗ってもタカが知れていると踏んで、トゥクトゥクを止めた。
ドライバーに値段を聞くと2人で25ブル(約100円)だと言うので、国境まで乗せてもらうコトにした。
雨が吹き込み、泥が跳ねる…そんな悪路を進んで、国境まで辿り着いた。
国境を越える前にエチオピアブルをケニアシリングに替えておいた方がイイと思って、商店に聞いてみるとイマイチなレート。
どうなるか分からないけど、国境で聞いてみよう。
あの手この手で引き止めようとする店主を振り切って、国境へ。
案の定、そこには無数の両替商が居た。
しかし、レートはそんなに良くない様子。
それでも、色んなコトが面倒になってきてしまっているので両替するコトにした。
本来であれば1ブル=3.7シリングのところを1ブル=3シリングで両替した。
門をくぐって進んでいくとコンクリート造りの新しい建物に入った。
ココでケニアのビザを取得出来るらしい。
そう、ココではケニアだけでなく、ケニア・ウガンダ・ルワンダの3ヶ国に入れる共通ビザを取得出来るのだ。
それぞれ単独で取得すると50ドルずつかかるビザが共通ビザだと100ドルで済むので、バックパッカーにはオススメのビザ。
この後、ウガンダとルワンダも回ろうと思っているので、このビザは必須なのだ。
まずは建物に入り、出国の手続き。
どれくらいで終わるのかな…と思っていた所に先客のドイツ人カップルが「停電でまったくダメよ。」と不幸なニュースをもたらしてくれた。
そう、このモヤレの街では停電が頻発しており、中には停電のせいで、1週間も足止めを食らった人たちが何人もいる。
その内、デモに巻き込まれたりして…
出入国の管理は機械を通しているので、電気が通らなければ何も出来ない。
とにかく待つしかないらしい。。
ドイツ人カップルと話をしながら、1時間近く待った所で電気が復旧したらしく管理官に呼ばれた。
あぁ、よかった。。
コレで、また足止めを食らった日には発狂する所だったぞ。。
ムチャクチャ足の臭い管理官にパスポートを渡して出国完了。
今度はケニア側の建物へ。
用紙に必要事項を記入して100ドルを渡して完了。
ただ、2004年以降の米ドルしか受け付けないので、ご用心を。。
1時間ほどの待ち時間で無事にビザが発行されて、ようやくケニア入国!!
エチオピア側は雨が降ってるけど…
ケニア側は晴れてる!!
やったね!!
道もエチオピアとは比べ物にならないほどキレイだし!!
イミグレの時から付いてくるバス会社の客引きに連れられ、バス会社へ。
この辺で1番マシだというモヤレスターというバス会社でケニアまでのチケットを購入。
少し時間があったので、SIMカードの購入。
SIMカードはカード自体が500シリング(約550円)で3GBの通信料で500シリング(約550円)。
少し、物価が上がってきたな〜と実感。
無事にSIMカードを入手したら昼ゴハン。
肉ウマー!!
これで350シリング(約384円)。
こんな床屋で髪切りたくない。笑
さて、そろそろバスに乗るかという所で、色んなマージン野郎に囲まれる。
オレの所で両替しろというヤツが何人も現れて、最終的にそいつら同士でケンカ。
まぁ、ココはアフリカですから。。
そして、モヤレスターに案内してくれたマージン野郎がさっきから、ずっとくっついてきて変に世話してくれてたんだけど…
やっぱ最終的に“何かくれ…”ですよね。。
2人分のバス代のマージンだけじゃなく、SIMカードの買える場所やレストランを紹介したからと言って、金をせびってくる。
もう最初に聞いてやった。
「お金欲しいんでしょ??」
「そういうワケじゃないんだ。ただ、俺も何か食べないと。サモサが食べたいな。。」
「じゃあ、サモサ代あげるから。はい。」
「え、それじゃ足りないんだけど。。」
あぁ、めんどくさい。
最初っから金くれって言うヤツもめんどくさいけど、それじゃ足りないとか言うヤツもめんどくさい。
近付かないでください。
本当に。
マジでめんどくさいです。
こっちは自力で出来るのに、勝手に協力したみたいな感じで金取ろうとするのもめんどくさいし、もう放っといてくれ!!!!
いささか、このアフリカンスタイルに頭が来て仕方がなくなってきた。
もう本当にイヤだ!!
発狂しそう!!
バスがやってきて、ズダ袋に入れてバスに乗せようとするんだけど、そこでも一悶着。
全員殺してやろうか。
殺意しか湧かなかった。
最終的にエチオピアも悪くなかったかも…と思えた所でこの仕打ち。
ケニアに入国しても、彼らは結局エチオピア人らしいので、相当ショックだった。
全員ブチ殴る勢いで荷物をバスに乗せて、自らもバスに乗り込んだ。
もう疲弊しかない。
一刻も早く日本に帰りたい。
いつしか、そう思うようになっていた。
14:10にバスは出発し、ケニアの首都であり、凶悪都市として名高いナイロビに向けて走り出した。
To Be Continued →
バス(ヤベロ〜モヤレ)…100ブル
コーヒー…5ブル
トゥクトゥク…25ブル
雑費…100ブル
東アフリカ共通ビザ…100ドル
バス(モヤレ〜ナイロビ)…2,000シリング
SIMカード…500シリング
SIMチャージ3GB…500シリング
水1.5L…50シリング
昼ゴハン…350シリング
チップ…50シリング
袋…100シリング
合計…230ブル+100ドル+3,550シリング(約16,123円)
疲弊したエチオピアを離れ凶悪犯罪都市ナイロビへ。。
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
コメントを残す