Day146 2014.4.3 ローマ9日目
朝起きて、延泊の申し出をすると値段が2倍と言われた。
2ユーロくらいの値上がりならカンベンだけど、さすがに倍じゃなあ…
今日も宿チェンジか。。
ジェズ教会のリベンジまで時間があるし、チャックアウトして路上しに行こうかな。
せっかくバチカンの近くにいるなら、バチカンの前でやってみるか。
観光客ばっかで期待できないけど、あえてそこでやってみよう。
観光客苦手とかいつまでも言ってられないしな。。
逃げちゃダメだよな。逃げちゃ…
バチカンのすぐ近くの道で路上開始。
開始直後にモノ売りのオバさんの止められた。
「私の頭の中がいっぱいになってしまう!」って、どういうこっちゃ。
少し移動して、再開。
反応はまずまず。
悪くはない。
するとカバンを両手でガードしながら、不振な様子で歩くおそらく日本人の女のコがコチラをチラチラと見ている。
仲間にしますか??
はい
いいえ←
ふーん、日本人の女のコが1人なんて珍しいなぁ。
その後も通り過ぎて行く多くの観光客を相手に唄う。
道の向かいのカフェの兄ちゃんたちも親指を立ててくれたりして、ご機嫌な様子でコチラも気分がイイ。
2時間程唄って、そろそろ行くかなぁと休んでいると、先程の怪しい女のコが戻ってきて近寄ってきた。
仲間にしますか??
はい
いいえ
様子を見る←
「こんにちは。1人なんですか??」
「そ、そうです。」
「女のコ1人って珍しいね。」
「そ、そうですよね。今、一人旅をしてて。」
「そうなんだ、バックパックで??ドコ回ってきたの??」
「いや、イタリアだけで1ヶ月なんですけど…今回が初海外で…」
「そうなんだ!それで挙動不審だったんだね!」
「あ、怪しかったですか??」
「うん!怪しくて、ついつい気になってしまったよ!」
21歳のハルナちゃん。
短大卒業して就職するのは何だか…というコトで模索中らしい。
「もう、色々と観光はしたの??」
「いや、ほとんど宿に引き蘢ってます。1日1カ所くらいしか。夕方以降、出歩くのはコワいので…」
「え〜それはもったいないねぇ。そうだ、今日これから魔法部屋に行くんだけど、一緒に行く??」
「何ですか、それ??」
「トリックアートのスゴい部屋があるらしくてね。しかもルネサンス期に描かれたモノらしいんだ。」
「気になります、それ!」
「16:00〜しか開いてないんだけど、一緒に行ってみる??」
「行ってみたいです!」
「じゃあ、16:00にヴェネツィア広場で待ち合わせよう。」
「ドコですか、それ??」
「あはは、ココだよ。」
地図を開いて場所を確認して、そこで落ち合うコトにした。
仲間にしますか??
はい←
いいえ
新しい宿に移り、荷物を置いて作業を終えてヴェネツィア広場に向かった。
バスが30分も来なくて、待たせるコトになってしまった…
不安になって卒倒してなければイイけど……
バスを降りて、待ち合わせ場所のヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂まで急いだ。
「ゴメンね!バスが30分来なくて…!」
「だ、大丈夫です!」
「よし、行こうか!」
ハルナちゃんは、まだジェズ教会を見てないコトだったので、先にジェズ教会本体を見に行くコトにした。
「あぁ…スゴいですね…こんなの初めてかも…今までで1番かも……」
「そう??それは良かった。オレは何だか慣れてきちゃってねぇ。。あの天井画が1つのトリックアートになってるんだよ。」
「あぁ…ホントだ。スゴい……」
「でも、今日のお目当てはこれからだよ。あ、なんだかんだで時間ギリギリだ…!行こうか。」
場所を隣の建物に移し、いざ魔法部屋へ…
お、今日は昨日閉ざされていた緑の扉が開かれている。
よし、いざ内部へ。
近代的な受付のような所に門番が…
よし、ついにあの呪文の出番だ。
「ボナセーラ(こんばんは)、『スタンツォ ディ アンドレア ポッツォ』」
……………………
静かに動く門番…
ドキドキ…………
「あと10分で閉めるから早めに出てきてくれ。場所はこの道を真っ直ぐ。迷わず行けよ、行けばわかるさ…」
おぉ、通行許可が出た…!
薄暗い通路を進む。
「良かった、無事に入れたよ。」
「何だかワクワクしますね。」
修道院じゃないかと聞いていたけど、中はそんな感じがするようなしないような…
通路を進み、階段を昇って、遂に部屋の前にたどり着いた。
おぉ…これがウワサの部屋か…!!
部屋にはビッシリと絵が描かれていた。
部屋の中心にある円に立って、部屋を見渡すとこの部屋のスゴさが分かるらしい…
おぉ…!!!!
絵が…絵が浮かび上がってきたぞ……ッ!!
ホントに立体なんじゃないかと思うくらいで、ついつい触って確かめたくなるッ!!
これが1500年後半に描かれていたなんてッ!!
「これはスゴいね…」
「こんな所があるなんて知りませんでした…」
「俺も教えてもらうまで、全然知らなかったよ。こういう、たくさんの人が知らない穴場を見るのが旅の醍醐味だと思うんだよね…」
滞在時間は少なかったけど、存分に満喫するコトが出来た。
門番にお礼を行って、外へ出た。
「何だか、スゴいもの見たね。」
「えぇ、何だか信じられなかったです…」
「まだ時間ある??少しお茶でもしようか。」
「時間ならたくさんあります。遅くならなければ。パンテオンですか?まだ行ってないです。」
「じゃあ、ココから近いからパンテオン行って広場でお茶でもしますか。」
パンテオンへ。
「ココもスゴいですね…こんな所もあったなんて。」
「ここは有名だよ〜。宿に引き蘢ってるだけじゃ、もったいないよ〜。女のコ1人だから、もちろんムチャしちゃいけないけどさ。」
それから、パンテオン前の広場で今後の旅の話なんかをした。
「あ、もう18:00なんで私帰なきゃ…!」
「そうだね、遅くなる前に帰ろうか。」
コロッセオまで送って、俺は路上のためにトラステヴェレに向かった。
さぁ、今夜も唄うぞ。
今日はどんな夜になるかな。。
To Be Continued →
Day146 【リベンジ】魔法部屋に潜入〜挙動不審な日本女子〜

2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!

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