Day259 2014.7.25 フィレンツェ25日目
ベッドから起きるとシミくんがリビングで作業をしていた。
お互い、物を作りながら旅している者同士。
特殊な光景なんだろうけど、俺には違和感のような物は感じず、普通の光景に見えた。
シミくんが描いているマンガの一部。
1話完結のショートストーリー。
旅する漫画家というコトもあってか、旅マンガを描くのが目標だそうで、それぞれの国での出来事やストーリーを元にオリジナルのマンガを描いているとのコト。
細かい部分まで描かれており、全てフリーハンドで描いていて、とても味のある作品に仕上がっている。
見ていて作品の世界に引き込まれるような感じがする。
実際にある場所に足を運んで、描いてるからなのかな??
そんなワケでシミくんに1つお題を出してみた。
バスキングの時に出している看板に似顔絵を加えてみようと思うので、似顔絵のイラストをお願いしてみた。
さてさて、どんな作品に仕上がるのか楽しみですな…!
俺も部屋に籠って、自分の作業をこなす。
そういえば、昨日Kさんも会いたがってると言ったものの、Kさんはクロアチアまでお出かけしているので昨日は帰ってこず、今夜帰って来るとのコト。
路上やってる時間に来るんじゃないかな??というコトで、シミくんと家を出てバスキング。
何だか今日はやる気出ないなぁ。。
今日はと言いつつ、毎日なんだけど…テヘ♪
でも、やると決めたらやる男なんです。
グチは良くこぼすけど…テヘ♪
良くスージーOさんに、家でのこの姿を(ブログを読んでくれてる)みんなに見せてあげたいわ…って言われちゃいます。テヘ♪
マジで家と外でのオンとオフの差が激しいです。
昨日、シミくんを家に連れて帰る時にも真っ先に言いました。
「シミくん…申し訳ないんだけど……俺、オンとオフの差が激し過ぎるんだよね。。驚かないでね…」
家に帰ったら、基本緩みっぱなしです。
返事はいつも生返事。(でも、ちゃんと聞いてるんだから…!)
Tシャツ、短パンで基本イスに座れない。(ココが日本みたいに土足禁止だったら、床の隅っこの方でずっと寝てる。)
顔に緊張感が無い。緩みっぱなし。
自分の世界に浸ってしまう。
もうこれ以上書くのは、やめておこう…読者様の俺に対するイメージがね…
うん…書いててツラい……
シミくんに行きたくないよ〜なんて言いながら、メインストリートに向かった。
警察が多いし、雨がパラついてきた。
「ホラ、やっぱお家でジョジョのアニメでも見てた方がさ…だって、次の回イエローテンパランスで花京院がレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロってやるんだよ!!」
「バスキングやりましょ!!」
「はい…」
人多いのに、いつもやってる場所にパトカー止まってるし。
まぁ、やってみるか…
2曲やって、警察登場。
移動。
イントロで警察登場。
移動。
全然出来ねぇ。。
雨も強くなってきた。。
雨宿りしつつタイミングを見るも、出来なさそう。
パトカーが戻ってきて、またいつもの場所に止まる。
23時になって、ようやく警察がいなくなって、開始。
0時まで気合い入れてやった。
反応は良し。
しかし、人が居なくなり弦が切れてしまったので終了。
1時間であがりは27.67€。
僕だって、やれば出来る子なんですぅぅぅ!!ただ、やる気が涌いてこないだけなんですぅぅぅぅぅ!!!!
途中からバスキングしに行ったシミくんはどうだったんだろう??
辺りを探すとマドンナーロのトモさんの所にKさんとシミくんが一緒に居た。
今日の作品はサメさん。
これも岩の所に立てば、飛び出てるように見える作品。
こんなん書いちゃうのスゴいよなぁ。
「シミくん、警察大丈夫だった??」
「警察は大丈夫だったんすけど、上から水が降ってきました…!」
「まじで!?笑 水降ってきたんだ!」
「そうなんすよ。僕もですけど、僕以上に周り歩いてた人がビックリしてました…!全然稼げなかったし。」
「そりゃそうだわ。歩いてて水降ってきたら驚くわ…つーか、ごめん…まじウケるんだけど…!!フィレンツェこえ〜!!」
「ホント厳しいっすわ…」
「Kさん、クロアチアどうでしたか??」
「無事、行って帰ってこれました。ニー」
「シミくんとはもう話したんですね!マンガすこいっすよ!」
「後で見せてもらおうかな!ニー」
バシャァァァッッッ!!!!
「ああぁぁぁ!!!!」
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ……
「もったいなぁぁ!!消しちゃうんですね!」
「毎日消しちゃうらしいよ〜。これがトモさんのスタイルなんだって。」
「そう、これでええ。また書けばええんや!」
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ……
諸行無常というのか、何も無い所に生まれ、水に流され、また無に戻っていく。
だけど、生み出す側に居る僕たちは、また作品を生み出すコトが出来る。
何も無い場所に絵や音楽や笑顔というものを。
またそれも無に帰っていくのかもしれないけれど。
それでも、その過程に記憶として誰かの心の中に残り続けてくれれば、それ以上に幸せなコトは無いかな。
To Be Continued →
Day259 生まれては消えていく〜4人の日本人パフォーマー〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
コメントを残す