Day228 ダンカン、この野郎ッ!!〜粋なヤツだね〜

Day228 2014.6.24 ローマ三度20日目

トラステヴェレの中を歩くと、どこもかしこもワールドカップ一色。

みんなテレビにかぶりついて試合を見ている。

試合の流れが動く度に、大きな完成や落胆の声が聞こえてくる。

ローマは観光都市だから、たくさんの観光客が色んな国から押し寄せてきている。

街中を歩けば、その日に試合がある国の人たちは張り切って、ユニフォームを着て、顔にペイントをして、それぞれの国の旗を肩にかけている。

街中に溢れているバンちゃん(バングラディッシュ人)たちもバーに設置されているテレビに夢中で物売りどころじゃない。

試合はちょうどローマ時間バッチシの時間帯(大体22:00くらい)にやってるから、夜の路上も先月に比べると芳しくない。

ワールドカップバブルならぬ、ワールドカップショック。。

友達と約束していた台湾行きの期限はあと３日。

すまん、厳し過ぎて、家賃も払えるか微妙な瀬戸際。。

今日もやっぱり反応はイマイチなので、早めに切り上げ。

何と言っても、今日は日本戦だからね！

日本×コロンビア、この一戦に勝たなければ決勝トーナメントに進めないという崖っぷちギリギリな試合。

何とか勝って頂きたい。

俺も崖っぷちから応援するぞ!!

ヒロくんの友達が働いているバーで観戦しようという話になっていたので、荷物を片付けて日章旗を肩に掛けてスージーOさんと足早にテルミニ駅へと向かった。

「ニホンジンデスカー!!」

ん？？

ガタイのイイ白人２人組が声を掛けてきた。

「サッカーの試合見ないんデスカー？？」

「これから友達のバーで見に行くんだよ！」

「オォー、どこデスカ？？ワタシたちも一緒良いデスカ？？日本応援したいデス〜!!」

「おぉ、OKOK!!一緒に行こう!!テルミニ駅の方なんだけど！」

「近くないデスネー！試合始まっちゃうヨ!!」

「友達と約束してるからなー！バスに乗れば、すぐだよ！」

「ワカリマシタ…タクシーーーーッ!!」

「タクシー乗るの？？」

「その方が早いデショ。ダイジョウブ、ここは払いマスカラ。」

「え、大丈夫なの？？この人たち？？」ｼｬﾘーﾝ

「わかりまへん。。今、会ったばっかですからねぇ。。まぁ、いざという時は奥の手がありますからね。」

「ヤックル(最近なぜかこう呼ばれる)、変なコトしないでよ。何するの？？」ｼｬﾘーﾝ

「ふふふ…いざとなったら逃げるんだよォォォォ!!!!」

ダンカンとサム。

話を聞くと日本にも住んでいたコトがあるらしい。

どうやら、海軍らしい。

ガタイが良いワケだ。

ダンカン、この野郎ッ！

ヒロくんに教えてもらった住所を頼りに歩くも、住所の場所にはお店はなくグルグル回って、ようやくお店を発見した。

店内に入るとヒロくんと友達のリュウくんが固唾をのんで試合を見守っていた。

俺も試合を真剣に見ようとするが……

『GO,GO!!GO Johnny,GOGOGO!!』

う、うるせぇ…

店の奥でギターかき鳴らしながら、歌いまくってるヤツが居て、全然試合に集中出来ねぇ。。

まぁ、普段、私も騒がしくさせてもらってますんでね。。

人のコトは言えやせんが。。ﾃﾍ

ダンカンとサムと話しながら観戦するコトに。

試合は残念ながら４−１で負けちゃったけど…熱かったっす！ありがとう!!

「７月４日はナポリに遊びにおいでヨ〜！クルージングしながらパーティーダヨ!!」

「まじで〜！ナポリか〜この後フィレンツェ行こうと思ってるんだよね〜。」

「７月４日は独立記念日なので、みんなバカ騒ぎですネ〜！来る時は教えてくださいネ〜！」

「うん、連絡するよ！」

「ハイ、ウォッカ飲みましょう!!好きって言ってましたよネ!!みんなで乾杯しましょ〜！」

「おぉ、粋なコトするじゃあないか！ダンカン、この野郎ッ♪」

ダンカンがショットを何杯もおごってくれたので、すっかり酔って上機嫌♪

ダンカンも酔っ払いモードで笑いが止まらない♪

何かの話で盛り上がってるけど、全然覚えてない(笑)

上機嫌なダンカンと７月４日にナポリに行けたら行くと口約束だけして、別れた。

この約束がまさかの展開になるとは、この時は思ってもいなかった…

To Be Continued →