砂漠で立ち往生…!!アスワン〜スーダン地獄の44時間半移動【前編】

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Day1706 2018.7.11 アスワン4日目〜

結果から言おう。。

本当にキツい1日だった。。

いや、2日だ。。

こんな経験はもう2度としたくない。。

人生の中で1度で十分だ。。

3:00 宿出発


今日はこれから次の国スーダンへ。

今現在、スーダンに入国するとアメリカへのESTA利用での入国が不可能になるため、多くの旅人がスーダンを飛ばしている。

そのため、スーダンの情報がほとんど手に入らない。

アスワンからスーダンへの国境越えはなかなかハードだと数少ない事前情報を仕入れている。

スーダンからアスワンに買い物に来た人がとにかくバスに物を詰め込むと。

その買い物する物ってのが、食料品などの可愛いものではなく、洗濯機などの大型の家電製品で、それをバスの車内に詰め込むらしい。

さらに、その荷物をエジプト側の国境とスーダン側の国境で2回荷物を出して検査して詰め込むという作業を繰り返すらしい。。

果たして無事に順調に進むコトは出来るのだろうか。。

一緒の宿になった韓国人だか中国人のおっさんが3:00にアブ・シンベルに行くとのコトで宿のオーナーが一緒の時間に送っていきたいと言い出したので、本当は4:00に宿を出る予定だったんだけど、1時間早く宿を出発するコトになった。

朝の1時間って本当い貴重なんだけどな。。

というか、深夜なんだけど。。

ロクに眠るコトが出来ないまま宿のオーナーの車に乗り込んで、宿を出発した。

3:30 バスオフィス到着


4:00に来てくれとバス会社のスタッフに言われていたんだけど、予定よりも30分早く到着。

ギリギリで到着するよりも早く到着する分には良いコトだ。

近くの商店に行く途中、日本語ペラペラのエジプト人に遭遇。

日本に何度か行ったコトがあるみたいで、写真も見せてくれた。

胡散臭いエジプト人が多い中、こういう人に出会うと心がホッとするなぁ。。

4:30 出発


約束の4:00になっても、スタッフは現れず。。

結局、やってきたのは4:30。

しかし、状況を把握してないのか、あっちこっち連れ回されて、よくわからないまま豪華なバスに乗せられた。

このままスーダンのハルツームまで行けたら超ラッキーじゃん!!と相棒のタローくんと話してたんだけど、やはり現実は甘くなかった。。

5:00 謎の駐車場到着


30分ほど道を進んだところで叩き起こされて、バスから降りろと言われる。

荷物を整理してたら、ドアが閉められてバスの中に監禁状態

ドライバーが開けようとするも、なかなか開かず本当に監禁されてしまった。

何か文句言ってるけど知らん。

文句を言いたいのはワタシだ。

謎の駐車場的な場所に降り立ったワケなのだけれど、状況が一切飲み込めない。


ただ1つ分かるのは朝日が美しいというコト。

砂漠の向こうから昇ってくる太陽は本当にキレイだった。

しかし、そんな悠長なコトを言ってられるのも一瞬だった。

果たして新しいバスは来るのか…

それともバスは既にいるのか…

誰がバス会社の人間なのか…

ココに味方はいるのか…

それすらも分からない状況でひたすら待った。

チケットを人に見せてひたすら聞いて回るんだけど、「あのバスが行くよ、まだ人が来てないから待つんだ。」と言われるのみ。

もうどうしようも出来ない状況のままジリジリと上がる気温の中ひたすら待った。

8:30 出発


駐車場にたどり着いて3時間ほど経った頃にようやく動きがあった。

「そろそろバスが出るぞ」という情報が耳に入った。

長い。。

長かった。。

ようやくバスに乗り込もうとするんだけど、荷物が先だと言われ、荷物の積み込みを待つコトに。

コレがウワサのアレか…!!

大型の荷物がたくさん!!

それを窓から車内に積み込みまくる!!


オイオイオイオイ…そんなに詰め込んで、オレらが乗るスペースあるのかよ…!!

荷台にももちろんギュウギュウに詰め込む。

どうやら、荷物積み込み専門の人間がいるらしく頑張ってやってるんだけど、それがまた非効率的すぎ!!

無駄なデッドスペースはたくさんあるし、柔らかいものの上に重い大きい物を載せるし、スーツケースのタイヤや荷物が壊れてるのにお構いなしでバンバンとドアを閉める。

そこぶつかってるよと指摘するも「ノープロブレム」の一点張り。

もう見てられないので、ココをこうした方がイイよって教えるも、自信満々に俺のやり方の方が正しい!!と主張してきて、物を壊しながら無理やりドアを閉める。

ドア閉まってないし。。

はぁぁぁぁ…バカだなぁ…バカだなぁぁぁぁぁぁ。。。。

そう思わざるをえない。

コレを専門に何年もやってるらしいけど、本当に頭が悪いと思ってしまう。

申し訳ないけど。

“荷物が壊れるのは問題ではない。ただドアが閉まればイイんだ、それが正義なんだ。”と考えてるみたい。

いろいろ横から口出ししたのは悪いけど、最終的にコイツらうるさいって言われたしね。

やっぱ教育って大事なんだなって思ってしまった。

そんな光景を延々と見せられて、ようやく出発。

ギュウギュウの車内。

その理由はもちろん荷物


後ろの方の座席は荷物に占領されているし、通路も荷物で溢れかえっている。

隣のおっさんは自分の大きな荷物が通行人の足が触れるたびに舌打ちと文句を言っている。

お前の荷物どければ済む話やん。。

ただでさえ、あんたの荷物でスペース無いんだから足閉じてくれ。。

面倒な人の隣になってしまったなぁ。。

11:00 謎の停車 エンジン故障



ようやくバスが走り出して、砂漠の中をグングンと進んでいった。

これから向かうスーダンの首都ハルツームまでは1,400kmの道のり。

バス会社のスタッフが言うには18時間でハルツームまで着くらしい。

信用してないけど。

このまま何事も無く無事にハルツームまで着いてくれたら、それだけでイイよ。。

何て思っていたら、3時間ほど経ったところで謎の停車。

バスは10分経っても20分経っても動き出さない。

車内から人が降りて用を足しに行ったんだけど、ウワサに聞いていた座りションを初めて見た!!

スーダンの人は外で用を足す時、立ちションでは無く座りションをするのだ。

剣道の蹲踞の構え、相撲の取り組みの直前みたいに腰を落として膝を広げて、そのまま用を足しているのだ。

ケツは出してないから、ある意味器用だなぁ。。

結局、バスが止まった理由はエンジントラブル


いろいろイジくってはいるけど、どうしようも無いらしい。

解決策はひたすら待つのみらしい。

まじかよ…

こんな砂漠の中で延々と待ち続けるなんて。。

しかも、いつまで待つのか終わりが見えないなんて…

絶望しか無いじゃん。。

周りは本当に何も無く、商店どころか生き物の気配すら無い。

昼の1番暑い時間に砂漠だなんて。。

そんなところに1台のパトカーが通った。

何とかなるかも…と思ったのも束の間。

すぐに走り去ってしまった。

しかし、30分ほど経ったところで戻ってきてくれた。

バケツに入った水を持ってきてくれたらしい。

それよりも、救援を…

どっちみち、その水飲めないし。。

もうあとはひたすら待ち続けるのみ。

1時間…

2時間…

3時間…

4時間…

5時間…

6時間…

こんな砂漠のど真ん中で干からびそうになる日が来るなんて想像したコトあっただろうか。。

砂漠という名の絶望のド真ん中にいるにも関わらず、現地人たちのメンタルは強い。

「それがどうした??それよりも写真撮ろうぜ、フォトフォト!!」





17:30 新しいバス到着、荷物入れ替え


砂漠の中で遭難しかけてから6時間…

ようやく動きがあった。

1台のバスが近付いて止まった。

乗客の様子を見ると、そのバスに乗り換えるようだ。

よかった。。

このまま砂漠でくたばるんじゃないかと思ったけど、何とかなりそうだ。

バスの乗り換えとなると、あの問題が発生しますね。。

そう、荷物の移動。

ギュウギュウパンパンに詰め込んだ荷物を新しいバスに移動するのです。

一刻も早くこの状況から脱したい一心で荷物の積み替えを必死に手伝った。


1時間の作業を経てようやく再出発…!!

あとは無事に着いてくれよ…!!

18:30 出発


1時間かけて荷物の積み替えを終え、バスはようやく再び走り出した。

このまま何事も無くハルツームまで辿り着いてくれよ…!!

コレでまたエンジントラブルなんて起きた日には、アフリカ縦断どころの騒ぎじゃないな。。

先ほどよりもバスの車体が小さくなったのか、荷物が占める面積が多いような。。

シートも狭くなったし、おっさん近いし。。


子供達だけでなく大人たちも結構絡んでくるんだけど「コロコロ、コロコロ」言ってくる。

みんなニヤニヤしながら言ってくるから、う○ち的なワードなのかな。。

結局、このあとバスを降りるまで、ず〜っと言われ続けるハメになる。

20:00 休憩


出発から15時間以上経って、ようやく正規の休憩。

辺りはすっかり真っ暗で、みんな1つしかない定食屋に駆け込む。

まともな食料を持ってこなかったので、オレもココで食事を取るコトに。

足元見たような値段設定だったけど、久しぶりの食事は美味かったなぁ。。

コーラも身にしみる。

テレビで流れているワールドカップのイングランド戦にみんな食いつくように見ているのを見るとエジプト人はサッカーが好きな国民なんだなと改めて感じた。

40分ほどの休憩を挟んだら再出発!!

そろそろ国境に着いてくれ…!!

22:15 エジプト側国境到着


再出発から1時間半後、ようやくエジプト側の国境に到着。

やっと国境に着いた安堵感。

しかし、その反面気になるコトが1つ。。

それは、国境が開いているのかというコト。

ヘタしたら、このまま朝まで国境の門の前で待つのではないか…という不安が頭をよぎってしまう。

他の乗客がバスから降りるのに合わせて降りてみた。

すると1列に並び始めたので、どうやら国境は開いているらしい。

国境警察がやってきて、パスポートの確認するとお金を取られた。

102ポンド(約612円)。。

変な紙をくれたんだけど、速攻で破かれた。


紙の意味…

パスポートを預けてから30分ほど時間を潰し、やっと出国出来る!!と思ったら、それは間違いであった。

何もないスペースでひたすら待つ。

待つのみである。

果たして、何を待つのか…

そう、あのバスの車内に無理やり詰め込まれた荷物の検査を待つのである。

わざわざ1回、全部出して検査して、もう1度詰め込むという尊い作業があるのだ。

もう二度と手伝わない…そう固く誓って、仲良くなった家族とボーッと過ごした。

この間もずっと「コロコロコロコロ…」言われるのであった。

24:40 出発


到着から2時間半が経って、ようやく荷物の積み込みが終わり出発!!

目指せ、スーダン側の国境!!

24:45スーダン側国境到着


5分で到着(笑)

バスを降りて入国審査の建物へ。

パスポートを預けて1時間で入国審査完了。

続いて、荷物検査へ。

荷物検査はしっかりしているようだったけど、アホそうな顔してる人のところに行ったら案の定ザルだった。

タローくんは、しっかりとカバンの底までひっくり返されて、いろいろ賄賂要求されてしまったらしい。


無事に入国出来たし、あとはハルツーム目指して出発だ!!

レッツゴー!!

………。。

その前に我々にはやらねばならないコトがある。

そう、あのバスの車内に無理やり詰め込まれた荷物の検査を待つのである。

わざわざ1回、全部出して検査して、もう1度詰め込むという尊い作業があるのだ。

さっきもエジプト側でやったのにもう1回ィィィィィィィィ!!!!!!

デジャブゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!


また1時間も2時間も無駄に待つのか。。

そう思った自分は甘かった。。

周りの「あと1時間か2時間ね。」の言葉は我々に希望という名の幻だけを与え、現実をより一層ハードな方向へと導いてくれたのであった。

そう、現実は1時間どころか5時間であったのだった。。

06:45 スーダン側の国境出発


スーダン側の国境に到着してから6時間。

気付けば6時間も経っていた。

カップラーメンだったら、120個作れてしまうほどの時間を過ごしてしまった。。

ようやくバスに乗るコトが出来たのだが…

車内はグチャグチャ。

もう本当に詰め込み状態。

洗濯機やら麻袋が散乱している。。


もう、そんなコトはどうでもイイ。。

とにかく眠りたい。

その一心で狭い座席で眠りに就いた。

12:00 休憩


バスが止まった気配で目を覚ますと案の定休憩だった。

時計を見ると昼の12:00。

場所はドンゴラという街らしい。

ここいらで昼ゴハンでも食べておこうかというコトで、目の前にある定食屋に入った。

仲良くなった家族が誘ってくれて、食事をご馳走になった。



ごちそうさまでした!!

40分ほど休憩をしたら再出発!!


荷物にまみれるおばちゃん。

そのおばちゃんで遊ぶ息子。

それを気にせず電話をするおばちゃん。

自由だ…

3時間後にまた休憩が入った。

そういえばスーダンに入ってから故障らしい故障は無い。

さすがメルセデスベンツ。。

中国製のバスとは安心感が違うなぁ。。

やっぱり休憩はきっちり40分らしく、再出発。

そろそろハルツームも近くなってきたみたいだ。

19:00 ハルツーム郊外オムドゥルマン到着


コレで何度目の夜だろう。。

“ハルツームに到着した”と誰かが言ってたのだけど、辺りが暗すぎて何も見えない。


本当に真っ暗で周りに寄ってくる客引きたち、もしくはそれに紛れた悪いヤツらがいるのでは…と警戒してしまう。

いや、ココはスーダン。

警戒した方がイイのかもしれないと思い、タローくんと呼びかけあった。

iPhoneでグーグルマップを開いて見ると、どうやらバスが到着した“オムドゥルマン”という場所はハルツームの郊外にあるらしく、街の中心まではバスかタクシーでいかなければならないみたいだ。

とにかく疲れた。

一刻も早く宿に行きたい。

宿を出発してから、既に40時間以上が経過している。。

目星を付けていた今日の宿Khartoum youth hostelに行こうと道行く人にバスを確認しながらアルツームの中心部へ向かった。


道はとんでもない大渋滞。

それもそのハズ。。

2車線しか無いところをこっちから向こうから4車線状態で車が行き交う。

コレがアフリカの実力か…

トロトロと走るバスの全開の窓からカオスな光景を見ながら進んだ。

乗り換えたバスを降りたら、そこはまた真っ暗な空間。

たまに通る人に警戒しながら20分ほど歩いて進んだ。

過酷な移動の末、やっとの思いで本日の宿Khartoum youth hostelに到着…




ただいま閉鎖中

やって…いない…だと……

40時間以上の過酷な移動を経て待っていたのは想像以上の現実。

どうやら、今日という日は結構なハードモードらしい。。

To Be Continued →

神は試練を与える…アスワン〜スーダン地獄の44時間半移動【後編】

2018-09-12

オムドゥルマンバスターミナル



Hostelling International, Khartoum Youth Hostel

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2 件のコメント

    • ひかるさん→しっかり撮ってたんですけど、この後の激しい移動でハードディスクやられてしまったのです。。悔しいです!!

  • ひかる へ返信する コメントをキャンセル

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