Day1705 2018.7.10 アスワン3日目
結局、昨日も4:00まで作業してて、すっかり寝るのが遅くなってしまった。
タローくんが声を掛けてくれて目が覚めた。
今日はこれからスーダン領事館へビザを取りに行く予定なんだけど…
眠い。。
10:00に取りに来てくれと領事館の人に言われたけど、10:00ピッタリに出来てるコトなんてないだろうなぁ。。
今の内にアップしておきたいモノがあるから、それが終わってからでイイか。
外に出ると、まだ午前中だというのに灼熱地獄のよう。
自分の吐く息の方が冷たく感じる不思議。
すぐに汗が吹き出て、熱中症になるのは簡単そうだなぁと思いながら領事館へ向かった。
11:00に領事館に着いたんだけど…
案の定ビザは出来ていなかった。
2日前申請の時に一緒になった人たちと話しながら待ってたんだけど、彼らは律儀に10:00に来て待ちぼうけを食らっているらしい。
30分ほど経った頃に動きがあった。
何かが届いたみたい。
というコトは、ビザが出来たのか!!
「ブレックファーーースト!!!!カモン!!」
朝メシかい!!
まさかの領事館で朝ゴハン…!!
ゆるすぎるでしょ!!
しかし、この朝ゴハンがなかなか美味かった。
朝ゴハンで何だか和まされそうな雰囲気だったけど、肝心のビザはまだ。
何度かプレッシャーをかけて、ようやく出来上がったのは13:30。
ビザが来た時の喜びようったら、それは大きいものだった。
10:00から来てた人たちは3時間半も待ったんだもんな。
この先のスーダン旅が思いやられるなぁ。。
無事にビザをゲットしたら、次はスーダンへのバスのチケットをゲットしにアスワン駅の近くへ。
アスワン駅を背にナイル川方面へと歩く通りにバス会社のオフィスが固まっている。
通りに面しているのは3軒。
国境近くの街ワジ・ハルファまでの相場は200〜300ポンド(約1,200〜1,800円)、首都のハルツームまでは500〜700ポンド(約3,000〜4,200円)が相場みたい。
最近、ガソリンの価格が高騰しているので、きっと値上がりは必須だから、最安値で買えないにしても少しは安く買いたい。
大体、言い値で言ってくるみたいなので交渉が必須。
上手く安く買えればイイなぁ。
ちなみに、今回はワジ・ハルファには寄らずに首都のハルツーム直行のバスにしようと思う。
というのも、ハルツームでエチオピアビザをゲットしたいんだけど、金曜と土曜は大使館が閉まっているらしく、何としても木曜までに到着したいというのと3日以内の出国であれば外国人登録が必要ないとの情報だからだ。
しかし、このアスワンからハルツームへの移動がなかなかタフみたい。
27時間かかったとか30時間かかったとか、全ては国境のせいみたい。
現在、スーダンは物価が上がっているみたいで、スーダンからエジプトにわざわざ買い物をしに行って、その買った品物をバスに詰め込んでスーダンに戻るらしい。
しかも、その買い物の品というのが洗濯機や扇風機などの家電製品からタイヤや日用品など様々で、とにかくバスに詰めるだけ詰め込んで大変なコトになるみたい。
さらに、国境ではそれらの荷物をバスから降ろして荷物検査をするとのコト。
それも2回!!
エジプト側とスーダン側それぞれで荷物を降ろして、検査をして、バスに戻すという、この上ない非効率的作業が待っているんだとか。。
それだけで十数時間かかったなんて話も。。
行く前から恐ろしい。。
どうして行くんだろう。。
そんな身も蓋もないコトを考えつつバス会社の前に行くと、さっきまで領事館で一緒だった面々が。
みんなも明日スーダンに向かうためにバスのチケットを買いに来たみたい。
ならば、みんなで交渉すれば安くなるかもと交渉に入ったんだけど、ワジ・ハルファまでは250ポンド(約1,500円)、ハルツームまでは600ポンド(約3,600円)が限界だった。
聞いていた情報と全然違うというのは、みんな同意見だったみたいで、バスターミナルまで直接聞きに行く組、さらに交渉を続ける組、他のバス会社を探す組に分かれて1時間半後に集合するコトにした。
探し物ついでに、もう1つ探しものをしないと。
そう、それはビール!!
誕生日にビールが無いなんて信じられない!!
人間が居るところにはビールがある。
探し出すか。。
バス会社探しついでにSIMカードのチャージをしようと思ったんだけど、まさかの誰も出来ず、今までは違うやり方でやろうとして謎しか生まれなかった。
結局、1GB分チャージしたのに100MBしか使えなかったし、そもそもエジプトではチャージ分まるまる使えた試しが無い。
いつも10GBだと9GBしか使えないし、20GBだと18GBで終了。
この前なんて12GBで頼んだら7.3GBで終了。
本当に意味が分からない。
ぼったくってるのか??と疑いたくなってしまう。。
むぅ…こういう理解不能なコトは疲れる。。
バス会社も見つからないし、何もかもが面倒になってくる。
コーラを飲みながら、広場の隅に腰をかけると物乞いの子供がやってきた。
「ワンダラ、ワンダラ。」とうるさかったので、ビール売ってる店まで連れてってくれたらチップ渡すよと言ったら任せろと言うので、ついていくコトにした。
子供についていくと観光用の馬車の御者をやっているガラの悪そうな兄ちゃんたちがタムロしている所に連れていかれた。
案の定、兄ちゃんたちはクスリ取り扱ってます系の人たちで、ビールよりも先にそちらを薦めてきた。
ビールが飲みたいんだというと10本か??20本か??とまたぶっ飛んだ質問をしてきたので、先に値段を聞いてみた。
500miで45ポンド(約270円)。
ダハブの倍する値段。。
う〜む…考えてしまうな。。
別に無理して飲まなくてもイイけど、せっかく売ってるの見つけたしな。。
「どうした??5分待ってれば、行って買って帰ってくる。それにあの馬車で飲んでイイぞ。」
あの馬車で飲んだら、馬車代請求されるしな。
てか、5分で帰ってこれるってコトは、この周辺の徒歩圏内にあるな。
ならば、自分たちで探し出した方が良さそうだな。
とにかく、しつこくて面倒なので、適当なコトを言って退散。
裏路地に逃げ込んだところで、まさかのバス会社のオフィスを発見。
でも、こんな所にバスオフィスって微妙だな。
値段聞くだけ聞いてみるか。
値段を聞いてみると、やっぱり600ポンドが限界のよう。
ならば、最初のバス会社でもいいか。
そう思い、立ち上がると「マイフレンド!!オーケー550だ。550がラストプライスだ。それ以上は無理だ。」
おぉ、550まで下がったなら、それで手を打つか。
一応、みんなの情報を聞いてそれからにしよう。
10分後に戻ってくると伝えて、みんなの所へ向かった。
待ち合わせ場所に向かい、みんなの話を聞くと特に収穫は無かったみたい。
ワジ・ハルファまでが200ポンド(約1,200円)、ハルツームまでが550ポンド(約3,300円)。
これが最近の限界なのかも。
というワケで、それぞれのオフィスでチケットを購入するコトに。
「ソーリー、フレンド。。スモールプロブレムがあったんだ。」
「何??」
「ハルツーム行きのバスが満席になってしまったんだ。」
「全然、スモールじゃないじゃん。ビッグプロブレムだよ。」
「大丈夫大丈夫、他のバスを紹介するから。」
「そんで、値段上げようとしてるでしょ??」
「そんなコトないよ、マイフレンド!値段は一緒だ。エジプシャンに二言は無い!」
「エジプシャンもそんな言葉使うのか…!!じゃあ、手配して。」
「オーケー。今、電話をして確保したよ。550ポンドで。」
「了解。」
「ただ、ココからバスターミナルまで20ポンドかかる。」
「お前、さっき10ポンドって言ったろ!」
「そ、それはバスの運転手に…」
ホント調子のイイというか適当なヤツだなぁ。。
とりあえずチケットは確保できた。
夜中の 4:00までにココのバス会社のオフィスに集合すればイイとのコト。
そしたらビールでも探しに行きますか。
そうだ…
ドン…ッ!!!!
踵を返してオフィスの兄ちゃんに聞いてみた。
「ビールはどこで手に入る??」
「ビール??ノーノーマイフレンド。今日の4:00に集合だぞ。」
「分かってる。それまでに来るから。」
「オーケーマイフレンド、ちゃんと時間通りに来てくれよ。ナイル川のほとりに”アスワンムーン”っていう店があるんだ。そこの近くに売ってる。ココから15分くらい歩いた所だ。」
「オーケー、サンキュー!!マイフレンド!じゃ、また後で!」
「絶対、遅れるなよ〜!!」
やっぱり売ってる場所はあるんだなぁ。
とりあえずナイル川に沿って歩いてみた。
帆船の勧誘がしつこい。
みんな、船に乗せたくて仕方ないらしい。
だけど、話を聞いてみると思ったよりも安かった。
1時間のクルージングで20ポンド(約120円)。
そのくらいなら乗ってみてもイイなぁというコトでアスワンムーン到着。
アスワンムーンには売っていなかったけど、隣のお店には売っているというので、値段を聞いてみると45ポンド(約270円)。
ん〜、店を出ると「1番安いのはココさ〜!!モナリザ〜!!」と帆船の人が教えてくれた。
確かに30ポンド(約180円)と手の出せる範囲。
店内には民族衣装のタンブーラを着たおじさんが持ち込んだピーナッツとポテチをつまみにビールを飲んでいて、不思議な光景が出来上がっていた。
その様子は完全に日本の居酒屋のおじさん…!!
机に突っ伏しながら、ぐで〜んと酒を飲んでいる。
ムスリムなのにイイのかな〜。。
カジュアルムスリムってヤツかな??
まぁ、信仰心は人それぞれなので。。
さぁ、久々のビールを飲むぞ!!
タローくんと乾杯!!
ハッピーマイバーズデー!!
するとタローくんがダハブで一緒だったアキ姉さんから預かってるものがあると言って渡してくれた。
それは手紙だった。
誕生日のお祝いコメントとプレゼント。
嬉しかった〜!!
ありがとうね!!
気持ちが上がってくるとビールが進んじゃう!!
2本目突入!!
こんなところで誕生日を迎えるなんて、本当に誰も想像つかないよね。
自分でも想像がつかなかったもん。
過去の自分に言ったら信じるのかな??
そうこうしている間にクルージングの勧誘の人がまたやってきた。
せっかくだし、行っちゃいますか…!!
ビールを片手に乗り場へ!
どんなショボい船に乗るのかな〜と思ったら、そこそこ大きい船に…
いや、その隣の小型の船に…
あぁ、さらにその隣の手漕ぎのボートね。
まぁ、そんなもんでしょう!!
しっかりと帆も付いているし、ナイル川で迎える誕生日ってシチュエーションが大事なのだ!
船に乗り込んで、出発の準備。
よいしょよいしょと船着場の壁を一緒に押したら出航!!
いざ、ゆかんナイル川!!
適当に進んでもらったんだけど、風が気持ちイイ!!
さっきまでの喧騒がまるでウソのように静かで心が落ち着く。
風の音、水の音、鳥の鳴き声…
最高の誕生日だな。
ナイル川の水はキレイで、ココで水浴びしたら気持ちよさそうだな〜と思ってたら、おっさんが水をすくって飲み始めた。
「ナイル川は流れがあるからキレイなんだぜ!!めちゃ美味!!」
確かにキレイそうな見た目だけど、さすがに飲もうとは思わないな。笑
持ち込んだビールを飲みながら夕日を見る。
優雅な気分だ〜。
おっさんがルート変更しようと言い出し、勝手に舵を切ったんだけど、これは長くなるコースだな。
1時間のクルーズでイイと言い張ったんだけど、別のおっさんが勝手に値引きしたりしてきて、こっちも気分の良さと酔いもあって、好きにしてイイよと。
結局、2時間のクルーズで100ポンド(約600円)。
中洲をぐるっと回っていくコースに。
相変わらず静かな雰囲気と心地よい揺れで気分はよろしい。
夕日が沈んでいく様子をナイル川の上から眺めるなんて最高のシチュエーションだ。
夕日が完全に沈みきって、辺りは真っ暗に。
ココからはひたすら苦行。
何も見えないし、ビールも切れた。
やるコトが無い。
岸には着かない。。
結果、1時間のクルーズの方が満足度高かったな…!!笑
船を降りたら、晩ゴハン探しにアスワンの街をグルグル。
ホントにこの街は食料を見つけるのに苦労する。
全然レストランが無いし、あっても微妙な雰囲気。
何とか見つけたハンバーガーの店に入ったんだけど、出てきたのは微妙な感じのサンドイッチでした。。
帰り道に話しかけてきたヤツが言うには、この街で女の子が買えるらしい。
イスラム圏でもそういうのってあるんだな。
でも、よく話を聞くと女の子を呼び出して、一緒に飲むだけでお金が発生するらしい。
仲良くなって、そのあとは…って大事な部分は濁してました。
参考までに。
宿の近くまで戻って、結局安定のエジプシャンピザを食べに行ったんだけど、やっぱココが安定して美味いな。
お腹も満たされたコトだし、明日の移動に備えますか…!!
明日は、また新しい国スーダン!!
国境越えがなかなか面倒らしいけど、ズムーズに行くとイイなぁ。。
あ、誕生日プレゼントのビールは年中受け付けてますよ♪
To Be Continued →
スーダンビザ…50ドル
乗り合いバン…3ポンド
コーラ…5ポンド
バス(アスワン〜ハルツーム)…550ポンド
ビール×8…240ポンド
船…100ポンド
サンドイッチ…10ポンド
スーパー…20ポンド
サンドイッチ…10ポンド
ピザ…10ポンド
合計…998ポンド
スーダン領事館
住所: P.O.Box 11843 Aswan، 12 El-Sadat, Sheyakhah Thaneyah, Qism Aswan, Aswan Governorate 11843 エジプト
電話: +20 97 2307231
Aswan Moon
住所: エジプト アスワン Qism Aswan, Sheyakhah Thalethah
備考: ビールが手に入るのはアスワンムーンの隣の”モナリザ”
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