Day1019 2016.8.23 リガ9日目
今日は朝から快晴。
天気予報では午後から雨のマークだったけど、いつまで経っても雨が降らないので、とりあえず街歩き!!
リガの街も今日が実質最後です。
まだ行ってない所や天気の都合で撮れてなかった所を撮りに行こう。
宿から徒歩1分。
目の前の大きな教会、セントジョン教会。
ドネーションって書いてあるんだけど、門番みたいなオバちゃんがいるし、思いっきり1〜2ユーロって書いてあったので、路上で溜まってしまった1〜2セントコインを1ユーロ分ジャラジャラとカゴの中に入れて入った。
コレと言って、特徴の無い教会だったけど、厳かな雰囲気が漂っていた。
鏡が設置されていて、天井を写してたんだけど、どういう意味なんだろ??
確かにそのまま天井を見るのとでは違う。
シャンデリアが吊るされている真下から見るとキレイな形に見えますよというコトなのかな??
その後は聖ペテロ教会。
入場に7ユーロ。
悩んだけど、パスかな。。
次はドーム、リガ大聖堂へ。
16:45で閉まるというコトで入れず。
時計を見るとジャスト16:45。
縁がなかったのね。。
適当にブラついて、白と水色の可愛らしい教会へ。
聖母受難教会という名前らしい。
中は外観とは打って変わって、薄暗くシックな装い。
パイプオルガンの音色が教会内に響いていて、雰囲気が出ていた。
また適当に歩いていると小さな教会に出くわした。
St. Mary magdalene’s教会。
中では聖歌隊が練習しているところだった。
中は工事中でただでさえ、小さい教会が余計小さくなっていた。
ぐるぐると石畳の上を歩いていくと、また目立つ教会に出くわした。
とても高い塔の付いた教会。
聖救世主教会。
中に入ると予想とは反して天井が低かった。
質素な作りで意表を突かれた感じだ。
こんな小さな街に一体いくつの教会があるんだろう。
まだまだ名前も知らないような教会がたくさんありそうだ。
ぶらぶらと歩き続けていると海沿いに出た。
コレは川なのかな??
そういえば、宿でもらった地図にデカデカとクリストファー像というのが川沿いにあるのを見つけて、見に行ってみたかったのを思い出した。
かなり大きな像なので、川沿いを見渡せば見つかるハズなんだけど、それらしいものは見当たらない。
ん〜見つからなかったなら、縁がなかったというコトなのかなぁ…と諦めて宿の方面い向かって歩いていると、お目当てのクリストファー像に出くわした。
やっぱり縁があったんだ!!
なんて、ウキウキしながら像の正面に回ったら…
何や、コレ。。
コレ、地図にデカデカと載せる必要ある??って、地図の製作者を問い詰めたくなるような出来だった。
うん、これじゃ気付かないよ。。
何だか逆に面白いものを見せてもらって、満足!!笑
帰り際にメダイユを購入して宿に帰った。
やおい好きは世界のドコにでもいるなぁ。。
さて、天気予報では雨マークだったのが今日1日曇りマークに変わったので、路上に行きますか!!
リガに入ってから、雨続きでまともに路上に行けてなくて支出が上回ってしまった。
何とか回収してから次の街へ進みたい。
やるしかないな。
機材を背負って、いつもの路上場所に行くとアコーディオン弾きの少年が居たので、もう少し先の別の場所へ向かった。
しかし、そこにもサックス吹きの少年が既に演奏していた。
ん〜、どうするかなぁ。。
他の場所は今の時間帯じゃ微妙なんだよな…と悩んでいると、たまに見に来てくれるおじさんがやってきて、話しかけてきた。
「バンジ、バンザーイ!!アリガトウー!!ハハハ、日本の友達に教えてもらってコレだけ知ってるんだよー!演奏しないのかい??」
「今日はドコもパフォーマーがいっぱいで場所探しに苦戦してるんですよ。」
「そうか、若者が多いだろう??今は学校が休みだから音楽学校に通ってる子供たちが小遣い稼ぎと練習で演奏してるんだよ!」
「なるほど、それで若いパフォーマーがいっぱい居たんですね!」
「私もオペラを路上で歌うんだけど、今日は最悪だ。20分歌ってゼロだからね!!ハハハ!!」
「そ、それは厳しいですね。」
「こう見えても、前はプロとしてオペラハウスで歌ってたんだけどね!そうだ、パフォーマンスするなら、フリーダムモニュメントの手前の橋がいいよ。あそこはとっておきの場所だ。行ってみるといい。」
「そうなんですね、ありがとうございます!!」
「じゃあ、また!バンジ、バンザイ!!アリガトー!!意味はわからないけどね!!」
じゃあ、フリーダムモニュメントの前に行ってみるか。
ココまで来るのは初めてだなぁ。
橋に着いたんだけど、何やら大型のカメラがスタンバっていた。
何かの撮影かなぁ…
一応、聞いてみるか。
「すいません…」
「何??」
「撮影してますか??」
「今はしてないよ。」
「そこで音楽やっても…」
「あぁ!!問題ないよ!!やってくれ!!」
よかった〜。
よし、じゃあ今日はココでやるか!
すべての機材をセッティングし終えて、いざ歌わん!!
「あ〜ちょっといいかな??」
2人組の警察だ…
「ココ、禁止なんだよね。」
「そうなんですか??他のパフォーマーにココが出来るって聞いて来たんですけど。」
「うん、パフォーマンスは良いんだけど、アンプがダメなんだ。」
「あぁ…そうなんですね。」
「そこの道路1本渡ったところから旧市街だから、その中だったら大丈夫だよ。それに今日はこれからココでイベントがあるから。」
「え、旧市街の中だったら大丈夫なんですか??」
「あぁ、旧市街の中だったら、どこでも大丈夫だよ。」
「わかりました。そうします。それに雨降ってきちゃいましたし。。」
「ご理解ありがとう。」
あぁ、警察に止められた上に雨まで降り出してきちゃった。
すぐに荷物をまとめて道路を挟んだ旧市街の銀行の軒先で雨宿りをした。
雨を強くなる一方で土砂降りだ。
それにしても広場はアンプ禁止で建物の密集した旧市街ならアンプOKだなんて変わってるなぁ。
あぁ、雨止むかな。。
雨はどんどんと強くなり、ドザァァァッとまさにバケツをひっくり返したかのような様子。
1時間弱動けずに留まっていると、先ほどのオペラのおじさんがやってきた。
このやろう、出来ないとこ教えやがって!!
なんてコトは思わず、世間話に興じた。
「さぁ、雨が止むぞ。ココなら屋根もあるし、これから人も出てくる。レッツプレイ!!レッツプレイ!!」
ん、うん…もうヤル気が完全に消えかかってたけど、そう言ってもらっちゃったら、やるしかないか。
すぐに準備をして演奏を開始した。
始めてすぐに日本人の方が驚いた様子でケースにチップを入れてくれた。
その後もチラホラとチップは入るけれど、やっぱり雨のせいで歩いている人のテンションが低い。
ホントに雨止むのかなぁ。。
5曲ほど終わったところで雲が切れ、青空が見えたので軒先を飛び出して歩道で唄い始めた。
すると先ほどまでの反応がウソだったかのように、バチッと自分の演奏と路上が見事にハマった。
道行く人が足を止め、子供が踊り出し、本当に心から楽しくなった。
しかし、それも長くは続かなかった。
フラフラとやってくる浮浪者。
ずっとポーランド語で喋ってくるんだけど、何を言っているか一切分からない。
それに距離が近すぎる。
彼の鼻の頭がオレのほっぺたにくっつく距離。
気持ち悪い。
浮浪者だからと言うワケではなく、男同志でこのゼロ距離は気持ち悪いだろ。
ただでさえ男にそんなコトやられたら気持ち悪いのに、今の相手は歯が全くない浮浪者。
結局、浮浪者ってのが付いちゃうけど。
唄ってる時でも容赦せず話しかけてきて、通り過ぎる人たちが苦笑いしながら去っていく。
オレがいくらポーランド語分かんないって言っても容赦せず話しかけるので、「ポーランド語分かんないって言ってるでしょ??じゃあ、オレは日本語で話すから、理解してね!よろしく!!どうでもイイけど、距離が近すぎて気持ち悪いよ!!あんたの吐息をどうして頬で受け止めねばならんのだ!!ラドビア女子連れてこい!!頑張ってポーランド語でもラトビア語でも覚えるから!!むしろカワイイ女の子とだったら言葉の壁なんて関係ないね!!あんたとは違う所で心の壁が出来てるよ!!」とまくし立てて言ったら、不服そうな顔で去っていった。
伝わったのかな??
この浮浪者、さっきもサックス吹きの少年にめっちゃ絡んでて、見てる人が心配して間に入ったりしてたんだけど…
あぁ、気を取り直してもうちょっと唄うか。
人の流れも少なくなってきたので、やめようかと思っていた所、また事件が起きた。
今度は別の浮浪者がヘラヘラしながらやってきた。
何度か見たコトのあるおっさんだ。
近づいてきて、まじまじとギターケースの中のお金を見つめる。
手に持っていたパンを置くとサッと小銭を取って逃げていった。
「オイ、テメー!!」
咄嗟に口から出たけれど、向こうはヘラヘラと笑って逃げて行った。
やられた。
久々にやられた。
お金盗まれちゃったよ。
聞いてくれた人の気持ち盗られちゃったよ。
金が欲しいなら、素直にくれって言えばいいのに。。
渋るかもしれないけど、あげるよ。
現に最近は浮浪者がお金くれって言ってくる時は毎回あげるようにしてる。
ゾロさんの影響だね。
巡り巡って回ってくるって言うけど、そう言える人って調子がイイ時だからなんじゃないかな??
苦しい時、辛い時でも神様ありがとうって、感謝を口に出して言える人って少ないんじゃないかな??
オレは人のためにお金を使うと、いつも悪い目に遭う。
神様が調子に乗ってるんじゃないよって言ってるように、必ずしっぺ返しがくる。
人におごる時なんか、必ずと言ってイイほど、その後に悪いコトが起きるからね。
大丈夫、オレには歌を聞いてサポートしてくれる人がいる。
持ってかれた分は、すぐに入るし喜捨だと思えばイイんだ。
そう自分に言い聞かせて、気持ちを切り替えて歌ったけど、反応はイマイチだった。
やっぱり簡単に気持ちの切り替えなんて上手くいかないよな。
ちくしょう…オレが節約しようと思って昼メシ抜かした分の金額まんま持って行きやがって。
何度も入れに来て「私の気持ちも旅に連れてって!」って言ってくれたお姉さんの気持ちを持って行きやがって。
リガ最後の夜は何とも不満の残る夜になってしまった。
To Be Continued →
〜Saint John’s Church〜
〜リガ大聖堂〜
住所: Herdera laukums 6, Rīga, LV-1050
HP: doms.lv
電話: 67 227 573
開館時間: 月・火・土日9:00〜18:00、水・金9:00〜17:00
〜Virgin of Anguish Church:聖母受難教会〜
住所: Pils iela 5, Centra rajons, Rīga, LV-1050
HP: dievmatesdraudze.lv
電話: 26 465 014
〜St. Mary magdalene’s Church〜
住所: Klostera iela 2, Centra rajons, Rīga, LV-1050
HP: magdalenasdraudze.lv
〜St. Saviour’s Anglican Church:聖救世主教会〜
住所: Anglikāņu 2, Centra rajons, Rīga, LV-1050
HP: anglicanriga.lv
電話: 24 429 814
開館時間: 日曜10:00〜18:00
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