Day1629 2018.4.25 エルサレム3日目
今日はエルサレムからパレスチナへ。
そう、あのパレスチナ。
日本のニュースでも度々目にする機会があるけど、その内容のほとんどがテロ。
危険だったり、怖いイメージしかないパレスチナだけど、本当に危険な場所なのか。。
気になるので、行ってきます。
バスが自爆テロに巻き込まれて爆発しませんように。。
それだけが心配。
だって、自爆テロのほとんどがパレスチナのバスって印象なんだもの。。
そんなワケでパレスチに向かいます。
エルサレム旧市街の玄関ダマスカスゲートからすぐ近くにパレスチナ行きのバスが出ているので乗車。
6.8シュケル(約210円)。
1時間弱で到着。
バスを降りて歩いてみると、最初は汚くて何だか怪しい雰囲気が漂っていたけど、街の方に入るとヨルダンや他の中東の街と同じような雰囲気。
全然危ない感じはしないし、観光客も多い。
道なりにずっと歩いていると、あっという間に本日の目的地である聖誕教会(降誕教会)に到着。
聖誕教会というのは、あのイエス・キリストが生まれたとされる場所に建てられた教会。
先日、行ってきた聖墳墓教会と合わせて見たいと思ったので、わざわざパレスチナのベツレヘムまでやってきたのです。
キリストの誕生した場所は教会の地下にあり、行列に並ばないといけないみたいで1時間ほど待つみたい。
そういうコトであれば、先に他の観光地を回って夕方の人が少なくなる頃に出直そうというコトで一旦外へ。
次に向かったのはミルク・グロット教会。
ココは“聖母マリアの胸からお乳が一滴垂れたら洞穴が白く染まった”という、なんともありがたい教会なのです。
今回のパレスチナ訪問の目的は、先ほどの聖誕教会ともう1つ。
それはバンクシーの絵を見るコト!!
覆面アーティスト、バンクシーの絵の多くがこのパレスチナのドコかに隠されているのです。
次はそのバンクシーの絵を探しに行きます!!
それは別記事にて。。
突然の豪雨と雹に見舞われながらバンクシー巡りの旅を終えて、再び聖誕教会へ!!
先ほど長蛇の列になっていたキリストの生まれた場所へ行く列は…
まさかの倍になってた…笑
これじゃ2時間以上かかるらしい。。
そしたら、帰りのバスに乗れない!!
ココまで来て諦めるのか〜!?
それともまた別の日に来るか…
そんなロスはしたくない。。
困った。。
とりあえず、列に並びながら考えるコトに。。
すると怪しいおっさんが話しかけてきた。
「このままじゃ2時間はかかるよ。ガイドを付けた方がいい。もしガイドを付けるんだったら、別の入口からすぐに入れるよ。3人で100シュケル(約3,089円)でどうだ??」
一緒に来ているヤマシタ夫妻と相談するも、さすがに100シュケルは高い。
「100は高すぎるよ〜。」
「わかった80シュケル(約2,471円)でどうだ??
「無理。」
「70シュケル(約2,162円)は??」
「無理。45シュケル(約1,390円)。」
「おーおー、そりゃ無理だぜ。このまま2時間並ぶのか??」
「並ぶ。」
「本当か??2時間だぞ??」
「覚悟は出来ている。」
「オーケー、わかった。50シュケル(約1,544円)でどうだ??もうコレが最後だ。それ以下にはしない。」
1人500円ずつか…それならアリだな。。
「どうする??オレ、20シュケル(約617円)出すから2人15シュケル(約463円)ずつ出せる??」
「え、大丈夫ですけど、良いんですか??」
「もう、ココは時間をお金で買おう。2時間並んだり、また来るよりもこっちの方がイイと思う。」
「わかりました。行きましょう。」
「オーケー、50でお願いするよ。」
「オーケー、こっちに来い。」
怪しい自称ガイドに付いていくと別の入口に連れていってくれた。
しかし、そこは入口じゃなくて出口だぜ。。
キリスト誕生の地を見た観光客が出てくる場所だった。
そこに警察が居て、見張りをしている。
その警察とガイドが何かゴニョゴニョ話すと警察はどこか明後日の方向を向いた。
「さぁ、今だ。行ってこい!!ココに居るから戻ってこいよ。」
ははぁん、そういうコトですか。
完全にグルですね。
無事に入れれば何でもいいか…!!
地下へと続く階段を降りていくと、そこには大勢の観光客が居た。
大勢の人が列を為しており、懸命に祈りを捧げている。
ようやく前の方に行くと星型のマークがあった。
真ん中に穴が開いており、石に触れるコトが出来た。
ココがイエス・キリストの生まれた場所。
イエス・キリストが実在した人物なのか架空の人物なのかは分からないけれど、彼が人々の心の支えになっており、この場所もまた人々の拠り所となっているという事実を垣間見た気がした。
人は目に見えない何かを見るコトで現実から離れ、心の安息を保つのかもしれない。
宗教には不思議な力がある。
人の波に乗って地上へ戻った。
先ほどのガイドに50シュケルを渡した。
それ以上は何も請求されるコトは無くてよかった。
まだまだ行列は減りそうにない。
時間をお金で買って今回は正解だったかもな。
教会はまだ続いているようだったので、奥の方へ。
ちょうど地下でミサが行われているところだった。
人々は賛美歌を歌い、その歌声が響いて、それが美しくも何か怖い感じもした。
聖誕教会を後にして、バスに乗ってエルサレムへ帰るコトにした。
もう日も暮れてしまった。
今日は長い1日だったなぁ。。
危険だというイメージの強かったパレスチナも来てみて思ったのは、普通の街だというコト。
歴史的な建造物がたくさんあり、宗教的な聖地はあるものの、ココに暮らす人が居て、普通に生活を送る普通の街。
日本で報道されるような危険なシーンは1つも無かった。
ただ、同じパレスチナにも危険レベルのもっと高いガザ地区のような場所はまた別なのかもしれない。
そういった場所には、あまり行こうと思わない…何か魅力をある情報が入ってきたら、また行きたくなるかも…けど、やっぱり自分の目で見て肌で感じるコトと人伝てに聞くコト、ましてメディアによる情報とでは大いに異なる。
果たして、何が真実なのか。。
そこに気付くと気付かないで生活を送るとでは、人生の質が変わってくると思う。
いろんな物を見て、自分の中で見えてくる本物を大事にした方がより豊かになれるとのではないかと信じている。
イスラエル側へのゲートを越えながら、そんなコトを考えた帰り道であった。
To Be Continued →
パレスチナの街の様子を動画でどうぞ!!
バス…6.8シュケル(約210円)。
ガイド…20シュケル
バンクシーミュージアム…15シュケル(約463円)
コーラ…2シュケル
バス…6.8シュケル(約210円)
聖誕教会(降誕教会)
Milk Grotto Church
住所: milk grotto st
HP: bethlehem.custodia.org
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