Day121 モロッコからスペイン〜お祭り騒ぎで、わっしょい〜

Day121 2014.3.9 シェフシャウエン２日目〜バレンシア

待ち合わせ場所まで起伏の激しい道が続いているので、歩くのに時間がかかるコトを計算して、早めに宿を出た。

4:00の待ち合わせだったけど、3:30には着いてしまった。

静まり返った街。

虫除けのために青く塗られた建物の壁、黄色に輝く街灯と月が俺をゴッホの絵の中に迷い込ませたように感じる。

そこに時折、猫が姿を現しては走り去っていく。

ぼんやりと月を眺めていると、3:45に１台の車が通りの向こう側に止まった。

今日のドライバーのジャベールだ。

「やり残したコトはもう無いかい？？」

「大丈夫、OKだよ！」

「じゃあ、行こうか。」

車に乗り込み、まだ暗い道を車は走り出した。

全く寝てないせいで、ウトウトしてしまって、道中の記憶が無い。

気付けば、アフリカの北端にあるスペイン領のセウタという街に到着した。

ココはアフリカでありながら、スペインの領土なのだ。

飛び地ってヤツになるのかな？？

もうココからスペイン。

パスポートコントロールを通った。

日本人が珍しいのか、俺の名前を何回も言っては笑っている係員。

無事にモロッコ出国とスペイン入国を済ませた。

もうスペインなのか…まだアフリカではあるけど。

車はそのままフェリー乗り場を目指して走った。

フェリーのゲートが開く時間待ちで車は止まった。

ココも国境というコトで警察や麻薬犬がウロウロしていた……

……イヤな予感がする…!!

カバンを探ると案の定”アレ”が入っていた…!!

「ヤバい、ジャベール…」

ジャベールの顔が固まった。

「何で、それを持ってるんだ！マズいぞ!!」

「ち、違うんだ…!!昨日、ホステルで一緒だったヤツが…!!」

ちょうど前の車が動き出した。

ドアを少し開けて、そこから目立たないように捨てた。

何で俺が”アレ”を持っていたのか…

昨夜、一緒に話していたジャンキーの１人が「良いから持っていけ、要らないなら他のヤツに売ればイイ。そうすれば、お前の旅の資金になるから、お前のためになる。」と言って、何度も渡してきた。

何度断っても同じコトを言って渡してきてしつこいので、後でホステルを出る時に捨てようと思ってたのを忘れて、そのまま持ってきてしまったのだ。

頼む…!!何事も無く通過してくれ…ッ!!

警察が麻薬犬を連れてチェックにやってくる。

ドアを開けて、麻薬犬がニオイを嗅いでくる……

これで捕まったら、どうなるんだ……

クンクンとニオイを嗅ぎ回る麻薬犬。。

頼むッ……!!

フイッ……

そっぽを向いて行ってしまった。

良かった……

車を発進させ、ジャベールと顔を見合わせて、張り詰めていた空気を解いた。

「ホント、ごめん。」

「何事も無くて良かったよ、フゥ…」

車から降り、フェリーの中でスペイン本土へ向かった。

フェリーの中では爆睡。

ジャベールに起こされ、到着したコトを教えられて車に戻った。

ココでもう１人乗せるというコトでハンガリー人のバックパッカーを合流した。

３人でバレンシアを目指していると、まさかの同乗者追加。

子犬じゃないかぁぁぁ!!!!

キュンキュンと鳴きながら、こっちを見てくる。

カワイイぃぃぃ!!!!

そして、もう１人おばちゃんを拾って、車はバレンシアに到着した。

3:45にシャウエンを出発して、約16時間。

スペインに再上陸!!

降ろしてもらった場所からホステルまでバレンシアの待ちを歩いていると、あちこちで爆発音が聞こえた。

スペイン戦争勃発か!?

いや、何かお祭りか？？

待ちの至る所に巨大な人形がチラホラ…

バレンシアは夜の宴っぷりがスゴいと幼なじみから聞いていたが、まさかこんなに宴ってるとは…

まずはホステルに行って、荷物を置こう。

Youth Hostel in Valenciaに迷いながらも到着。

荷物を置いて、早速街へ繰り出した。

おぉ、スペインバルがたくさんある！

ビールもお店で１杯２ユーロ前後!!

う〜ん、美味そう！ヨダレ、ズビッ!!

ピンチョスの種類がたくさんあるお店に突撃！

すげぇ〜こんなに種類があると迷っちゃう!

１つ1.5〜1.8ユーロ。

２つだけチョイスして頂く。

うんまぁ〜い!!

将来の夢の１つ、カフェバーを開くコト。

スペインバル風もアリだなぁ。

スペイン料理も好きだし、何よりこのスタイルが好き！

好きな分だけ食べて飲んで、サッと帰るっていうラフなスタイルがッ!!

そしてハシゴするのがスパニッシュスタイル！

ビール１杯で３軒ハシゴして、勢いをつけて路上に出掛けたけど、良さげなポイントを発見出来ず。。

結局、そのまま宿帰り。

本場のスペインバルのスタイルも見れて、かなり勉強になった。

本場で頂くピンチョスもやっぱ違ったな。

バレンシアの街中はいつまでも人が溢れていた。

To Be Continued →