Day1051 2016.9.24 ミンスク10日目〜キエフ
10日間滞在したベラルーシともお別れ。
アレックスとユーリャという友達のおかげで大満喫!!
ロシア国境付近の街ヴィチェブスクに行ったり、ポーランド国境付近の街グロドノに行ったりと東へ西へ!!
こんなにベラルーシを観光した旅人もそうそう居ないだろう!!
まだまだ滞在したいベラルーシだけど、ビザの期限は10日間。
今日の23:59までに国境を越えないと面倒くさいコトになってしまう。
11:00発のバスを予約してウクライナのキエフへと向かうコトにした。
20分前までにはバスターミナルに来いとのコトだったので、10:40にバスターミナルへ到着するように宿を出た。
最後のお別れにユーリャもバスターミナルに来てくれた。
ホントにありがとう!!
キエフ行きのバスを見つけ、iPhoneに届いていた電子チケットをドライバーに見せたんだけど、何やら暗雲が立ち込め始めた。
ドライバーとユーリャが言い争いを始めた。
どういうコトだろう。。
まったく理解出来ずに立ちすくんでいるとユーリャが「チケットのプリントアウトが必要。」だというコトを教えてくれた。
まじか…
最近、電子チケットで問題ない所ばかりだったのに、ココに来てか…
急いでバスターミナルの中のチケットカウンターに行った。
ユーリャが事情を説明してくれたんだけど、窓口の人は電子チケットで問題無いと言っている。
その旨をドライバーに伝えるもプリントアウトしたチケットが無いとダメだ…の一点張り。
どうしようもない。
でも、このバスに乗らないとビザの期限内に国境を越えるコトが出来ない。
何とか乗せてくれるようお願いして、バスに乗るコトが出来た。
ただし、次の停車場所のバスターミナルでチケットをプリントアウトするコトを約束させられた。
ユーリャにたくさん良くしてもらったお礼を述べ、急いでバスに乗り込んだ。
バスの中に入ってからも、『何かあったら、電話するように。次の停車場所で連絡するように。』と言ってくれた。
本当に感謝しかない。
1時間ほどバスに揺られ、次のバスターミナルに到着した。
急いでバスを降りて、チケット窓口へ。
もちろん、英語なんか通じないので、すぐにユーリャに電話をした。
ユーリャが事情を話してくれ、近くに居たおばさんもサポートしてくれたんだけど、一切話は進まない。
そこにドライバーがやってきたので、どうしたらイイんだとジェスチャーで促すと付いてこいと別の窓口へ行くコトになった。
窓口のおばさんと話をし、電子チケットを見せるも話が進まない。
予約番号を入れても名前を入れても何も出てこないとのコト。
うんざりした態度で色々と言ってくるが、コチラはお金を払って予約している。
そんなコトを言われても、どうしようもない。
その間もユーリャが対応してくれている。
「もし、キエフに行くならチケットを買うコトね。」
まじかよ。。
二重にチケット買うとか、バカバカしい。
でも、これしか手段ないのかよ。。
デビットカードを出したんだけど、現金しか受け付けないらしい。
オイオイオイオイ…まじかよ。
ATMを探し回るもバスターミナル内にATMは存在しないらしい。
もうコレから出国だっていうから現金はもう残ってないぞ…!!
どうすちゃイイんだよ…!!
「もうコレ以上は待てない。付いてこい。」
そうドライバーに言われて、付いていくとバスの荷台を開けてオレの荷物を取り出そうとした。
「待て待て待て待て!!オレはキエフに行く!!ココじゃ降りないぞ!!」
14:00発のミンスク行きのバスでミンスクに戻らせようとしたらしい。
必死の抵抗をすると再びバスターミナルに戻った。
窓口に戻ると「付いてこい。」と、窓口のおばさんが言うので、別の窓口に行くコトになった。
すると、そこにはクレジットカードを読み込む機械があった。
なんだよ!!あるなら使ってくれよ!!
カードを渡し、バス代を支払った。
25BYN(約1,261円)。
痛い出費だけど、国境を越えられないよりマシだ。
先ほどの窓口に行くと、おばさんとドライバーが何か話を始めた。
そして、なぜか現金25BYNが戻ってきた。
先ほどカードで支払った金額だ。
ワケも分からず、行くぞ!!と促されて、バスへ乗り込んだ。
頭の中にハテナマークが数え切れないほど浮かんだ。
しかし、バスは走り始めた。
え…???????
一体、何だったの…今の1時間は??
気付けば、こんな何も無い田舎町のバスターミナルに1時間も居たらしい。
本来なら、きっと10分か20だけの停車予定だったハズ。
他の乗客を待たせてしまって申し訳ない。。
この1時間、ずっとサポートしてくれたユーリャにも本当に感謝しかない。
疲れただろうから、ゆっくりしてと言ってくれたユーリャ。
どんだけ優しいんだ。。
バスが走り出すと1本の電話がかかってきた。
よく見るとチェコからの電話だった。
間違いかな…と思いつつも電話に出てみるコトにした。
「この度はバスをご利用いただきありがとうございます。いろいろと手違いがありましたが、今乗っているバスで問題ありません。このままキエフまで安全なご旅行をお続けください。ドライバーと代わっていただけますか??」
そう言うので、ドライバーに電話を渡した。
ぶっきらぼうに電話を突き返すドライバー。
何とかなったらしい。
にしても、どういうコトだよ!!
超迷惑!!
ふぅ…まぁコレで一旦落ち着いたってコトかな。。
その後2〜3時間走って、バスはベラルーシとウクライナの国境へ到着した。
出国管理の建物の中に入るとドライバーが手招きをして列の1番前に通された。
パスポートを渡すと、じっくりと舐め回すように見る管理官。
3分くらいの後、上官を呼び出した。
女性の上官は拙い英語で、こう言った。
「英語は得意じゃないけど、努力するわ。これから、あなたのパスポートをチェックするから、こっちに来て。」
そう言って、オレのパスポートをガッチリとホールドしていた。
別室送り…
ならぬ、別建物送り。
出国管理の建物から500mほど歩いた建物に通された。
今回のベラルーシ滞在の目的は??
行った街は??
そんな質問をした後に念入りにパスポートを入念にチェックし始めた。
まずは普通にパスポートを何往復も眺め…
次に理科室で見るような電子顕微鏡でパスポートを隅々までチェック。
その後は宝石鑑定士やカメラマンが現像する時に使うような片目で見るレンズを使って、これでもかというくらいにチェック。
他のIDは無いかと言われ、日本の運転免許証を出し、パスポートの写真と比較検証。
そして、再び電子顕微鏡でパスポートを隅々までチェック。
またレンズを使ってチェック。
出国だというのに、ココまで入念にチェックするコトに思わず笑いそうになってしまった。
「いつもこんなに入念にチェックするの??コレが普通なんですか??」と質問してみた。
「そうね、毎回こんな感じよ。」と真面目に答えてたので、コレが普通らしい。
写真撮っても全然気付かんし。
ようやく、30分の検査が終わり、何事も無かったかのようにバスに戻らされた。
オレが戻ってきたコトを確認して、バスは走り出した。
少し進んで、次はウクライナの国境だ。
ココでふと思ったんだけど、もしウクライナに入国を拒否された場合どうなるんだ??
もうベラルーシには入れない。
ウクライナとベラルーシの国境で助けが来るのを待つのか??
こ、こえぇぇぇぇぇ!!!!
何とか無事に入国させてください、ウクライナさん!!
またしてもドライバーに呼ばれ最前列へ。
しげしげとパスポートを見つめ、滞在場所、滞在日数などを聞かれるだけで、ものの1分でスタンプゲット!!
よかった…
国境で冬を迎えずに済んだ。。
あとは無事にキエフまでたどり着くのみ。。
軍人が乗り込んできて、ギターのチェックをしようとしたんだけど、後ろの人が幸い英語を話せる人で、「ただの旅行者よ。」って説明してくれてチェックを免れた。
「どうして飛行機で旅しないの??」
「え、お金があったら飛行機で旅したいよ。」と素直に答えた。
3時間ほど走ったところでキエフに到着した。
地図を見るとキエフバスターミナルから、かなり遠い場所にいた。
今日は移動だけだから、バスターミナルから近い宿にしたのに…
ココから宿までは約4km。
普通に歩いたら1時間。
30kg以上の荷物を担ぎながらだと1時間半くらいだろうか…
それに治安悪そうな雰囲気。。
タクシーの呼び込みのおっちゃんらが言うには300フリブニャ(約1,174円)らしい。。
でもね…1泊の宿代が66フリブニャ(約261円)の国で、そんなにタクシー代が高いワケあるかい!!
オレは知っとるんや!!
Uberが40フリブニャ(約156円)で行ってくれるというコトを!!!!
しかし、インターネットが無い今どうしようも出来ない。。
とりあえず、バスに乗るなりタクシーに乗るなりするにしても、現金が無いと始まらない。
現金の確保をしようと近くにいた人に教えてもらったATMへ。
地下道に一切明かり無いとか超怖い。
早足で地下道を駆け抜け、ATMへ。
しかし、全然反応しない。
後から来た人たちもダメだったみたいで、諦めた。
すぐ目の前にパトカーが止まっていたので、他に銀行は無いかと質問した。
「他に銀行無いですか??」
「銀行??そこ。」
「そこがダメだったんで、別の銀行探してるんです。ココの宿まで行きたいんですけど、どうにか行く方法無いですか??」
「他の銀行ね…」
そう言って、タブレットで検索して出して見せてきたのは、まさかの宿の近く!!
「そこまで、どうやって行ったらイイですか??」
「タクシー。」
「タクシーはカードで払えますか??」
「現金だね。」
「その現金が無いから銀行行ってお金下ろしたいんです!!」
「じゃあ、銀行に行くんだね。それか警察に相談してみたら??」
だーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
お前らバカか!?すまん、お前らバカなのか!?!?!?
こんなマヌケなコントみたいなコトするヤツいるかよーーーーーッ!!!!!!
このやり取りを全部タブレットの翻訳でやっていたというシュールさも兼ねて、もうワケわからん!!
最後笑うしかなかったもんね!!
謎のやり取りの後、タクシーを捕まえて銀行で待っててもらって、お金下ろして支払いと思ったんだけど、もう23:00を過ぎているからかタクシー自体いない。。
もう終わったな…
今から歩いて1:00に宿到着か。。
もうどうにでもなってくれよ…と諦めかけた瞬間、野良Wi-Fiが入った。
まじかよ!!
いや、待て…繋がるか分からんぞ。。
繋がったーーー!!!!
速攻でUber呼び出し。
ものの5分で全て解決!!
文明の進化に感謝や……
15分ほどで宿に到着。
コレで156円とか最高すぎでしょ!!
山手線乗るより安いわ!!
3階にあるレセプションへ荷物を担いで上った。
ガラの悪そうな連中がタムロしている。
レセプションとは呼べないシングルベッドが1台置いてある部屋で、チェックインをしようとしたのだけど、現金しか受け付けてないとのコト。
英語がロクに通じないので、タムロしていた中の1人が付いてこいとジェスチャーで言って、階段を降りて近くのATMまで連れて行ってくれた。
1,400フリブニャ(約5,481円)を下ろし、宿へ。
3階まで戻ると「1度部屋を見たら??」と言われたので、スタッフに付いていくとまた1階まで降りて、別の入口から2階へと上った。
12人部屋のドミトリー。
異臭が立ち込め、イビキをかいて寝てる人がいる。
安宿の定番コンビネーション。
でも、ココ以外に無い。
今日は仕方ない。
再び3階のレセプションに戻り、70フリブニャ(約274円)を支払い、荷物を運んで部屋へ向かった。
疲れた…
今日1日で、いろいろあり過ぎだろ。。
どれもオレのミスってワケじゃ無いし。。
疲れたけど、腹減ったな。。
スーパーまで行ってみるか。。
夜中の真っ暗な道を歩き、スーパーへ向かった。
大きなスーパーで、まず物価の安さに驚いた。
ジャックダニエル750mlで700円とかホントかよ!!
ビールも50円ほど。
オレの大好きなタイプのサラミが大きいヤツで100円くらい!!
マジで天国に来たのかも。。
適当に惣菜を見繕って、レジへ。
しかし、スタッフは居るものの何故か働いていない。
ストライキ??
15分ほど待って、ようやく仕事再開。
もう、ちょっとやそっとじゃ何も思わないけど、サッサとして欲しいよな。。
お会計を済ませて宿へ。
既に部屋の電気は消えており、とても部屋の中で食べられる雰囲気では無かったので、廊下で食べるコトに。
共用スペースはもちろんイスとかも無いので、立ち食い。
もう何でもイイよ。
今日1日疲れた!!
ビールが最高の癒しだった。
今日1日、ホントにいろいろあったな!!
しんどかったけど、コレが旅ってヤツか。
まぁ、明日は明日。
イイ1日になるコトを祈るだけだぜ!!
そんな、お気楽な祈りは一切通じなかった。
明日、今日以上の絶望が待っているコトなど知る由も無かった。。
To Be Continued →
タクシー…7ルーブル
トイレ…0.5ルーブル
昼ゴハン…3.61ルーブル
合計…11.11BYN(約562円)
スーパー…136.92フリブニャ☆
ウーバー…40フリブニャ☆
宿代…70フリブニャ
合計…246.92フリブニャ(約966円)
Day1051 トラブル続き過ぎ!!ベラルーシ〜ウクライナ移動!!
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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