Day4 2013.11.12 ウラジオストク〜
断続的な睡眠ながら5〜6時間の眠りから身体を起こし、シャワーへ向かった。
このホステルには2つしかシャワーがないので、朝の時間帯は待ち時間が出来てしまうようだ。
仕方ないとスラヴァに30分遅らせてもらうようメールをした。
キッチンでシャワーが空くのを待っていると同じ部屋のアジア人がやってきた。
彼は韓国人だった。
彼も俺と同じフェリーでやってきたらしい。
22歳で兵役が終わって、これから友達とバイカルへ遊びに行くそうだ。
みんなバイカルへ行くんだなぁ。
そんなに有名だったかなぁ??
俺が知らないだけなのか。
シャワーを浴びて支度を終えるとチェックアウトしにカウンターへ向かった。
このままターミナルへ行って、スラヴァがいなかったらイヤだなと思い、スラヴァから教えてもらったケータイの番号に宿のスタッフに電話してもらった。
なになに…??
『お掛けになった電話は現在、電源が入ってないか、電波の繋がらない所にいまっせ。』とな。
イヤな予感しかしない。
もう一つ教えてもらった番号があったから、そっちにかけてみるコトにしよう。
きっと、家電だろう(^-^)/
とぅるるるる、ガチャ…
「ピロシキ、ボルシチ、チェリャビンスク…」
「もしもし、スラヴァ??寝てたの??」
「マトリョーシカ…」
ガチャ、ツーツー…
ん…??寝ぼけてんのかな??
また昨日も飲み過ぎたんだろう。
もう一回かけてみよう。
とぅるるるる、ガチャ
「もしもし、スラ…」
「ラスプーチン‼」
ガチャ、ツーツー
こりゃ、スラヴァじゃねぇ。
イヤな予感しかしねぇ。
仕方ない、居るかわからないけど、とりあえずターミナルへ行ってみるか。
ターミナル到着。
見渡せど、そこにはスラヴァの姿無し。
とりあえず、1時間待って来なかったら、自力で観光するかぁ。
無情にも一時間はあっという間に過ぎるのね。
そういや、誰かのブログにウラジオストクのツーリストインフォには日本語が話せるパツ金のブルーアイズホワイトビューティがいて、まじ天使だった!みたいなコト書いてあったな!
目指せ、モスクワ!の前に目指すはエンジェルおいでます所だな!
駅前の地図を頼りに向かうコト20分…
おかしいなぁ。。
お印の所に着いたんだけど、カフェとスーパーマーケットしかない。
この先かなぁ??と歩を進めると、こりゃ人が歩いてはいけないゾーンだ。
急いで車の合間を縫って道路を渡って、道無き道を進むと革命戦士広場に辿り着いた。
なるほど、道無き道を進む。
革命を起こすとはそういうコトか。
おぉ、何か観光名所っぽいとこに着いたぞ!とちょっと興奮しつつも広場だけなので、あっさり終了。
恥ずかしさが滲み出ている。
広場を抜けて歩いていくと、今朝チェックアウトした宿に出くわしました。
グルッと一周してきちゃったのか。
とりあえず、駅まで戻るか。
ターミナルの中に戻って、今度はターミナルの中の地図を見ると、何とツーリストインフォはターミナルの2階にあるって書いてあるじゃないか。
道理で見つからないワケだ。
地図に書いてあった番号の場所へ行ってみると、そこは大阪のおばちゃんが好んで着そうな洋服がたくさん置いてある洋品店でした。
そこの“主”らしき、おばちゃんに「ツーリストインフォはココだって地図に書いてあったけど、どういうコト??」って聞いたら、おばちゃんAは、「ピロシキピロシキ、マトリョーシカ」と呪文を唱え、2軒隣の店にいたおばちゃんBを呼んだ。
おばちゃんAとおばちゃんBは、2人で何やら相談というか呪文を唱えていたらしく、気付いたらおばちゃんCが現れた。
おばちゃんCもこのやり取りに参加して呪文を唱えようとしたが、どうせ聞いてもわからんから、途中で遮ってやった。
そしたら、恐らく移転しました的なコトが書いてある紙を取り出して、こっちにくれました。
もらってもロシア語で書いてあるから意味わからんのだけど。
実は罠でモンスターハウスへの地図かもしれないしね。
とりあえず、「スパシーバ」と礼を言い、振り返ると恐らくおばちゃんCが召喚したであろう、おばちゃんDが隣りの店のドアから半分だけカラダを出して、こっちを見てました。
あぁ、途中で呪文遮っちゃったからか…すまん。と思いましたが、今思い返せば、仲間にして欲しくてこっちを見てたのかも…すまん、今度はロシア語勉強してから来るわ‼
そんなこんなでモンスターから手に入れた地図を参考に道を進むと、やはり辿り着いたのは、カフェとスーパーマーケットでした。
明らかにココじゃないですよオーラが漂ってる。
ターミナルへ引き返し、どうしたもんかと、うな垂れていると昨日乗ってきたフェリー会社のドアを叩きまくって無理矢理中の人を出そうとしてる韓国人が…!
すると渋々、中の人が出てきた!
まさに渡りに船ッ!
便乗して中に入って、カクカクシカジカと事情を説明すると、そこに電話して聞いてあげるよ、と。
スパシーバ、スパシーバ!
何やら、地図の場所は合ってるらしいのだが、建物の2階にあるらしい。
ウソおっしゃい!
2階に上がるような場所なんて無かったし、一階建ての倉庫みたいな見た目だよ…??
とにかく、今からランチを取るから一時間後だったら空いてるからとのコト…まぁ、エンジェルがそういうなら待ちましょうか。
幸いなコトにフェリー会社の中で待ってていいよと言ってくれたので、お言葉に甘えて待たせて頂くコトに。
待たせてもらうついでに調べ物しようとWi-Fiのパスワードを教えてもらうも、なぜか接続出来ず。
意味無いので、就寝。
仮眠を取り、体力を回復した所で、目指せエンジェルのおわすツーリストインフォ‼
ここに来るのも何度目だろう。
やはり、入り口が見えない。
近くを歩いていたお兄さんを捕まえ、聞いてみると一緒に探してくれるコトに。
グルっと一周、辿り着いたのは業者用出入り口風の扉。
まさかねと2人でアイコンタクトを取りながら開けるとそこは、よくわからない空間でした。
フェリー乗り場風な作りにしようとしてるんだけど、ただの倉庫じゃん、といった感じで2階部分なんて、まさに工事中。
はて…?と思っていると真上から声が…!
「インフォを探してるの??」
「そうだよ、マイエンジェル‼」
…じゃない!
そこに立ってたのは、人の良さそうなおばちゃんでした。
頭が混乱しつつも、お兄さんに礼を述べ、工事中の場所をすり抜け2階のインフォへ向かった。
カクカクシカジカで観光名所教えて欲しいのですが…と事情を交える説明をすると、見た目通り良い人で英語が苦手なりにも一生懸命教えてくれました。
所々、わからない単語があると「Google knows evrything」と言って翻訳を使いながらコミュニケーションを取った。
ウラジオストクの観光名所を一通り教えてもらい、一つの目的地に狙いを定めた俺は一旦、荷物を預けにシータミナルへ戻った。
預かり料120ルーブル、細かい持ち合わせがなかったので、200ルーブル差し出すと厳つい顔をしたおっちゃんは、「細かいのはないのか?100ルーブルでいよ、ラッキーだったな。」と顔に似合わないイカすセリフを言ってくれた。
今日は裏目に出るコトばっかりだったから、余計嬉しかった。
バックパックとギターを預け、身軽になった俺が向かったのは、“イーグル ネスト ヒルズ”と呼ばれるウラジオストクで1番高い場所だ。
そこからは街を一望出来るらしい。
歩いて30分くらいで着くみたいだ。
何度も通った道をガンガンと進んで行こうと歩き出した瞬間に美女が飛び込んできた。
道は知っていたが、あえて聞こう。
ここはドコですか??
やはり、美女は親切丁寧に教えてくれて、途中までおしゃべりしながら歩いた。
旅人の特権ですよね、日本じゃキャッチに勘違いされるだけだから、お話なんて出来ない\(^o^)/
気を取り直して、ガンガン進んでいく。
途中、ロシア正教の建物と思しき建物を発見。
中には入らず、外側だけをぐるっと観察してみました。
道中、迷いながら2時間くらいかけて登るとキレイな景色が…!
街を一望でき…ない??
どういうコトだ??
教えてもらったハズの場所に着いたハズなんだけどなぁ。。と思い、周りを見渡すと、まだまだ上がありました。
ココまで来たなら、てっぺんを目指さんと!!
頂上に近付くに連れ、傾斜は高くなり、こんなとこ車で登れるのかよってくらいの坂道を車がビュンビュンと通ってました。
その横を歩くコトのリスキーたるコトや…
そんな、ある意味危険と隣り合わせな状況の中、頂上に到着しました。
結果、3時間もかけて登って、正直キツかったけど、何で旅に出たいと思ったか(まだ、その一部だろうけど)気付けた気がした。
To Be Continued →
革命戦士広場:monument to the Fighters for Soviet Power:памятник Борцам за Власть Советов
住所: Центральная площадь, Vladivostok, Primorskiy kray, ロシア 690048
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