Day76 2014.1.23 パリ3日目
今日もゆっくりとオリアンの家のリビングで寝かせて頂き、のんびりと仕度をする。
ソリは今日、別の友達の所に移動してしまうらしい。
またフランスに来る時は連絡します!特にリールに行く時は!
オリアンの家にはwi-fiが無いので、オリアンの友達の家におジャマさせてもらうコトにした。
徒歩15分くらいのベンジャミンの家におジャマして、調べ物と明日以降の宿について調べる。
今夜、ベンジャミンの家でパーティーというか飲み会やるとのコトなので、また後ほど戻ってくるコトにした。
一旦、オリアンの家にギターを取りに行き、路上へ。
リサーチの結果、“シャトレ”という所が良さそうなので、そこへ行くコトにした。
駅から出て、演奏に向いてる場所は無いかと物色して回ると人だかりを発見。
温かい食事のニオイもする。
ボランティア団体による炊き出しだ。
ホームレスや浮浪者のためのものだろう。
そういや、パリに来てからまともな物食べてないな。。
昨日、0.8ユーロで買ったバゲットを食べたくらいだ。
空腹。
ホームレス風の人たちに混ざって、炊き出しの列に並ぶか…
それとも、意地を張ってプライドを守るためにガマンをするか…
この旅の目的の1つ、“無駄なプライドは捨てる”というのを思い出した。
ココでガマンして、”武士は食わねど、高楊枝”。
そう思って、プライドを大事に取っておくか…
これも一つの経験と捉えて、列に並んでお腹を満たすか…
今の俺にとってプライドとは…??
今の俺にとって優先すべきコトは何だろうか。
意味の無い無駄なプライドを守るコトか…
這いつくばってでも生き抜くコトか…
悩んだ。
真剣に悩んだ。
グルグルと頭と、心の中で葛藤が続いた。
その結果、俺は後者を選んだ。
もちろん、絶対に捨てられないプライドはある。
いくら身を窶しても、これだけは捨ててはならないという境界線を持っている。
この旅はサバイバル、生き抜くコトが先決。
それが第一の目標だ。
プライドを持っていてもお腹は満たされない。
この炊き出しを行っている“La Soup”という団体のスタッフに話を聞いてみると「食事はすべての人に無料で配っているから、何も気にしなくて良いんだよ。」と言ってくれた。
元々、教会であっただろう建物の前の広場には、たくさんの人がいて、中には俺と同じようなバックパックを背負った旅人の姿もあった。
少しためらいながらも列に並んだ。
食事のニオイに混ざって、時折鼻をつくような異臭。
今、俺はこの人たちと同じラインに立っているのか。
そんな思いが頭を過った。
この姿を見たら、友達や後輩は何て思うんだろう。
親は泣くんだろうか。
そんなコトも考えたりした。
でも、それって人目や世間体を気にしてるってコトだよな。
もちろん、それもある程度は大事なコトだけど、今必要なものだろうか。
今の俺は人から見れば、人生の中で最底辺に近い所にいるのかもしれない。
このドサ回りの旅を終えて、少しずつ登っていくまではサバイバルに集中すべきだろう。
1年前まで六本木や麻布で女のコとシャンパン飲んでワハワハやってたのが、今はホームレスと一緒に並んで炊き出しの順番を待っている。
こんな経験、普通の人じゃ出来ないし、そもそも…やろうなんて思わないか。。
あぁ、人生ってやつは不思議だ。
何が起きるか分からないし、何でも経験や選択が出来る。
人生ってのは作れるんだなぁ。
初めて人生を面白いと思ったかもしれない。
順番を待ち、温かい食事を頂く。
みんなが想像しているよりも、ずっとまともな食事だと思う。
ミートソースのペンネにサラダとスープ。
至って普通の食事だ。
食事を終え、路上の出来そうなポイントを探す。
バーが密集している地域を発見。
これだよ、これ!!
即、開始。
既に21:00を回っていたので、1時間だけやった。
ポツポツと反応があり、あがりは10.63ユーロ。
急いで片付けてベンジャミンの家に戻った。
今日の出来事を話したりして、遅くまで一緒に過ごした。
To be continued→
Day76 プライドと現実の狭間で…

2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
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