Day405 良いコトも悪いコトも突然に…

Day405 2014.12.18 ミュンヘン10日目

今日も雨。。

ココの所、雨ばっかりでホントに困る。

オランダで会ったオクサナがクリスマスはウクライナでどう？？と誘ってくれた。

次の目的地はウクライナ。

だけど、何とか水曜日までに180ユーロ作らないと、ウクライナで凍えてそのまま帰って来れなくなる。。

昼過ぎからガッツリ路上しに行こうと思ったけど、ムリだなぁ。。

スーパーに行ったり、作業をしたりするのだけど、気持ちが入らず宿を飛び出した。

昨日、目をつけていた中央駅近くの道なら…

と思ってやって来たのだが、既に出来るポイントにはアコーディオン弾きが陣取っていて、出来そうな場所が無い。。

困った。。

タール地区の教会に行くしかないか…

タール地区のアーケードのある銀行の前が空いてるとイイんだけどな。。

そんな淡い思いを胸に銀行の前に行くのだが、結局淡い思いは泡となって消えるのである。

ジプシーがへったくそな歌を歌って、踊っている。。

途方に暮れながら、ドコか屋根のある場所で出来そうな所は無いかと歩いてみるが、結局見つけるコトは出来なかった。

そういや、クリス見ないなぁ。。

昨日、会おうって言ったんだけど、会えなかったしな。。

どうしたもんか…

教会の前まで戻ると雨が弱まってきたので、濡れるのを覚悟で演奏を始めた。

もう、やるしかない！

覚悟が通じたのか、雨が止み演奏するコトが出来た。

今の内に出来るだけ！と必死で唄っていると声を掛けられた。

「ヘイ、ロマロマ、ジプシー」

向かいで唄ってるジプシーだ。

文句を言ってるのかと思ったら、何やらピックを売ってくれとのコト。

お金出してきたはイイんだけど、50セントと50コロナ(ドコの国か分からん)を出してきた。

ピックは１枚80セントで売ってる。

チョロまかそうとしたのか知らないけど、得体の知れないコインなんて要らないよ。

向こうも要らないと思ったから出してきたって魂胆が見え隠れしてる。

「コレ、ユーロじゃない。」

へ？？何の事？？みたいなジェスチャーをしてきたが、ゴリ押ししたら合計で90セント出してきたから、まぁイイか。。

もっと薄いのくれ、みたいなコト言ってたけど、あいにくコレしか無いしね。

結局、雨が止んだのは１時間だけ。

奇跡は簡単に起きないね。。

雨脚が再び強くなって来たので、逃げるように向かいのアーケードへ。

１時間しか出来なかった…本当に字の如く頭を抱えて座り込んでいると声を掛けられた。

「ヤッケン！調子はどうだい？？ロケンロー!!」

ん？？

クリスだ！

「さっき探したんだよ〜！調子はご覧の通り良く無いよ…雨が強くなって来て、出来るとこが無いし。。」

「そうか、そこにもファッキンジプシーが居るからな。。後でジンでも飲むか？？」

「おぉ、ジンね！ちょっと様子見てダメどうだったら遊びに行くよ。」

「OK、また後でな！ロケンロー!!」

ちょっと元気が出たな。

やっぱ１人で居るのと誰かと居るとじゃ大違いだな。

よし、やってみるかな。

さっきピックを売ってあげたジプシーがやってきた。

「ヘイ、ロマロマ、ジプシー」

何言ってるか分かんねーっての。

コイツら、いつも平気で自分たちの言語で話しかけてくるからな。

今回は何やら、ココでやるなと言ってるっぽい。

もう、やる気出た瞬間にコレだからな！

もういいや！この辺のお店が閉まる20:00まで休憩！クリスのトコ行こう！

「へ〜イ、ヤッケン！来たかい。ジン飲むか？？」

「じゃあ、少しだけ。」

「ま、少しと言わずにな！飲もうぜ、ロケンロー!!」

「いただきます。」

「さっきのトコはどうだったんだ？？」

「ジプシーが何か言ってたから、あの辺の店が閉まる時間にもう１回行ってやってみるよ。」

「そうか、ファッキンジプシーめ！こっちも雨のおかげで散々さ。人が少なくて、マジでつまんねぇ！まぁ、飲もうぜ！」

クリスのギターを聞きながら、色んな話をする。

クリスも10年以上旅をしながらギターを弾いている。

「寝る所はあるのか？？」

「今はホステルに泊まってるよ！」

「そうか、俺の所に呼んでやりたいんだけどよ、一緒に居る女がクレイジーでさ。すまんな。」

「大丈夫！何とかなってるから！」

他にも食えてるか？？困ってるコトは無いか？？と色々と心配してくれて、ありがたい。

ほろ酔いになってイイ時間になってきた所で、演奏しに行くコトにした。

「それじゃ、さっきの所に行ってみるよ。」

「そうか、俺ももう今日はお終いだな。クソみたいな日だからな！酒飲んで酔っぱらっちまいたいぜ！後で行くから、そのカップは取っておけよ！」

「OK!!また後で！」

よし、１時間１本勝負だ！

気合いを入れて唄ってるとソッコーでクリスがやってきた。

早っ!!笑

１時間集中と決めたおかげか、歩いている人は少ないけど、ケースにコインが入ってくる。

１時間が経ち、休憩を挟むとクリスから飲みのお誘いを頂いた。

「これから飲みに行くけど、一緒に行くか？？４駅くらいのトコだけどよ。」

「う〜ん…どうしようかな…めっちゃ行きたいんだけど、もう少しやってみるよ。」

「そうか、俺は今日はもう酔っぱらうと決めたから行くぜ、ハハハ!!頑張れよ！」

「うん！また明日かな？？」

「そうだな！」

クリスと別れ、演奏再開。

「ハッハッハ〜!!コレくれてやるぜ〜！」

と言って酔っぱらいに見せられたのは10ユーロ札。

まじかよ！

「やっぱ両替させてくれ〜！３ユーロはやるからよ〜！」

何だよ！

でも、３ユーロあざす！

「これで世界周ってるのか？？」

酔っぱらいの友達が質問をしてくる。

「そうだよ！これ(ギターと歌)で周ってる！１月には南米に行く予定なんだ。」

「南米は行ったコトあるのか？？」

「南米は行ったコト無い。初めてだよ！だから、ビッグなアドベンチャーで少しだけビビってるよ、ハハ!!」

「そうか…コレ持ってけ！」

そう言って、ケースに入れられたのは10ユーロ札だった。

「え、イイの？？」

「あぁ！取っとけ！今後、必要だろ！」

「ありがとう！」

「よし、もう１曲聞かせてくれ！」

リクエストにお応えして、もう１曲。

「うん、頑張れよ！南米楽しんでこい！これも餞別だ！」

「まじかよ！太っ腹！！」

そう言って、ケースの中に投げ込まれたのは20ユーロ札だった。

「え、ホントにイイの？？」

「オマエのビッグアドベンチャーに俺も乗っかるぜ!!頑張れよ！グッドラック!!」

一瞬で35ユーロ入っちゃった。。

奇跡、起きた。

まじかよー！こんなジャックポットは久々だよ！

最近、ツイてないコトばっかだったけど、真面目にやってて良かったー!!

これで壊れた三脚も買えるかな。。

その後も少し続けて、人通りが無くなったので切り上げ。

メインストリートを通ると、今日は他のバスカーの姿も見える。

やっぱ21時以降から出没するのかな。。

よし、オレも５曲だけ唄うぞ。

やっぱ、メインストリートは反応がイイ！

人は寄ってくるし、１曲唄えば必ず誰かがリアクションしてくれる。

コインも入るッ!!

この週末、何とかココで唄いたいな。。

キッチリ５曲で切り上げて、宿へ。

ニュルンベルクに行っていたミワちゃんと合流して、今日も飲みながらお話。

何か下ネタ多めだったような気がする。。

きっと気のせいじゃないだろう。

日本で待ってる彼氏、浮気してないとイイね！

きっとしてるけどね!!←

To Be Continued →

あがり…78.12ユーロ

ビール…2.2ユーロ
雑費…5.7ユーロ
合計…7.9ユーロ