Day223 2014.6.19 ローマ三度15日目
そうそう、数日前から我が家に居候がもう1人増えていたのだ。
ベネツィアの魔術師(言いたいだけ)ヨイチくん!
留学先ベネツィアでの勉学を終え、日本に帰る間に修行をしようと西欧を回ってきたとのコト。
遡るコト、10日前。
『スイス物価高過ぎで死にそうです。リヨンも全然稼げなくて瀕死です。
ローマ行くので1週間泊めてください。』
とメールが来たのだ。
(俺でなくKさんに。)
残念ながら、既にキンちゃんとMさんが来るコトになっていたので、彼の希望した日にちの後ろ2〜3日なら大丈夫だよと返信した。
(俺でなくKさんが。)
リヨンで同い年のシェフの居候先が見つかったらしかったとFacebookだったか、連絡があったから大丈夫だろうと落ち着いた。
のだが、『15日の昼過ぎにローマ着きます!』とメールが入った。
はへ??
メール読んだんだよな…
と思いつつも夕方には荷物を引っさげて我が家に到着した。
俺がヴェネツィア行きたいんだ!と言った時には、被せ気味に『ウチはダメです!』と秒速で即答した彼。
なかなか強靭なハートを持っている。
仕方なしに俺の寝ているソファの一端を彼に分け与え、寝食を共に過ごすコトになった。
そして、現在の彼はこの状態。
手袋の膨らみ具合がイイ塩梅ですねぇ。。
キッチンとのコラボレーションが、またイイ味を出してますねぇ。。
こんな具合にすると、最早シュールレアリスムの塊。
現代アートの域でございます。
アホになっちゃったワケではなく、コレは彼の必殺技、チキンマンの練習風景。
パフォーマンスの最後、盛り上がった時に出すんだけど、もっとやりやすいように改良したいらしい。
芸を磨くというのは、こういう人知れない努力あってこそだよな。
(ブログに載せちゃったけど。)
ローマに来た目的はただ1つ!
金を稼ぐコトですッ‼︎
前回会った時に自分は金の亡者なんですと豪語してた勢いは変わらず、毎日、早めに路上に出掛けていく。
あぁ、若さ故のエネルギー。
俺も負けてられないな…‼︎
と思いつつも、クソ暑くなったローマの日差しを窓枠の内側から眺めると、俺は人の出歩く時間帯を狙って、効率良く攻めるのだ…そういい聞かせ、パソコンに向かうのであった。
実際の所、6月に入ってから急激に気温が上がって、昼間出歩く人の数が減った。
観光都市ローマなので、観光客はたくさん居るんだけど、皆日の当たる場所を避け、足早に過ぎ去っていってしまう。
(らしい。暑くて俺行かないから分かんない。)
日中の暑い時間帯はシエスタといって、昼休憩になり、スーパーなどのお店も閉まってしまう所も多い。
日本に居る時は、何て怠けた性格の国民たちなんだ…と思ってたけど、実際足を運ぶと分かるコトもあるんですねぇ。
こんな暑い中、外で働いたら死ぬわ。
熱中症どころの騒ぎじゃないね。
どんどん体力を奪っていってHPが減っていくのが、実感レベルで分かる。
ちょっと近場のスーパーに行って帰ってくるだけで、エネルギー消耗しちゃう。
ヨーロッパの夏ナメてました。。
そんなワケで、日が傾く20時頃に家を出て、路上に行くのが日課になっている。
いつも行くトラステヴェレは早い時間帯は観光客がレストランで食事してるんだけど、21〜22時頃になると地元の人たちが飲みに出てくる。
それに合わせて、路上開始。
食事の終わった観光客も足を止めやすくなる。
食事の前は、みんな気が立っていて、全然足を止めないんだけど、食に対する欲求が満たされると余裕が出来るみたいなんだよね。
人間って不思議なもんだね。
バスキングをやってると、そんな人間の行動心理なんかも感じるようになる。
コレは明白な理由があるコトでは無く、経験上の話ね。
ドコの街に行っても大体の人間の行動パターンは変わらない。
季節や気温の変化によって多少の時間のズレはあるけど、根本的に変わらない。
人間って面白いですねぇ〜。。
そこから(22時くらい)スタートして、人の多い時間帯を狙って演奏していく。
やっぱり、人の数があるだけ目に止まる。
人の数が少ない日中に無駄に弾を打っても消耗するだけなんだよね。
無駄なコトは嫌いなんだ、無駄なコトは…
そんなワケで22時から本腰を入れて、平日は1時、週末は3時までやる。
コレが俺のローマでのバスキングスタイル。
テキトーに書いちゃったけど(ホントは結構考えた)、参考になる人なんて居ないよね〜!
そんな感じで、今日もサッパリな夜なワケでした。
6月入ってから本当にサッパリな日が続いている。
このままじゃ、冗談じゃなくマズい。。
俺の計画がことごとく崩れていく。。
何とか食い止めたい…!
俺に出来るコトは他に無いんだろうか。。
色んな人が声掛けてくれて楽しいんだけど、楽しいだけじゃダメなんだよな。
この人生楽しみつつ、しっかり生き抜いて次の目標のために頑張る。
これが出来なきゃ旅をしている意味が無い。
俺の旅はヒッピーの旅じゃない。
ただ単に人生を緩く生きるだけが目的じゃないんだ。
人間は楽な方向に流されがちだけど、それだけじゃダメなんだ。
生きる意味を模索しながら生きるコトに意味があるんだ。
行きてるコト自体に意味は無い。
そこから先が問題なんだ。
今の俺に何が出来るか。
その少ない出来るコトの中でどれだけの影響を人に及ぼすコトが出来るか。。
俺はそれを考えて生きている。
バスキングは、それを支えてくれる。
路上をやってなかったら、出会えなかった友人たちもたくさん居る。
路上演奏が引き合わせてくれた人たちも大勢居る。
そして、ツアーやガイド付きでは見せてもらえない世界を見せてくれる。
今、旅をしている事情があるから、お金を稼がないといけない。
その事実は揺るぎない。
でも、それを置いといてもバスキングが出会わせてくれた友人たちは掛け替えの無いモノになっている。
こんなコトを言うのは照れくさい。
でも、事実。
ちょっと臭い言い方になっちゃうけど、言うよ。
みんな、ありがとう。
みんなにもっと面白い世界があるんだって伝えるからね。
To Be Continued →
Day223 バスキング事情〜第3の居候〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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