Day138 2014.3.26 ミラノ〜ローマ
テルさんからココの会社のバスは広くて、wi-fiも使えて快適だったと聞いていた。
しかし、いざ蓋を…ドアを開けてみれば、ところがどっこい座席は狭く、ボロい。
wi-fiなんてただの飾り、つながりやしない。
出発した時点で23:00。
もう時間も遅くて、みんな寝ようとしてるのに前の席に居た黒人のおっさんは、ずっと大声で電話してて、うるさいし…
その電話が終わったと思ったら、今度は「日本人か?コイツを見ろ、日本語だろ??」と言ってワケの分からない宗教の教典を見せてくる。
う、うぜぇ…お前のせいで寝れなくてイライラしてんのに…
「そのパソコンで調べてチェックしてみろ。」
う、うぜぇぇぇ…
繋がらないんだよッ!!
なんとか、おっさんの攻撃を切り抜け、就寝。
6:30 ローマ到着。
早過ぎる…
テルさんがローマにたどり着くのが11:00。
バスターミナル近くの駅で、何とか野良wi-fiを捕まえるもテルさんにかろうじてメッセージを1通送っただけで、切れてしまった。
10:30まで待ったが、果たして同じバスターミナルに到着するのかも怪しく感じてきたので、他の駅に移ってwi-fiを捕まえた方が賢明か…と思い、移動するコトにした。
駅で1日券を6ユーロ(¥840)で購入。
何となく目に止まったTerminiという駅に向かった。
駅周辺を歩く。
wi-fiが見つからない。
イタリア、本当にwi-fi事情が悪い。
マクドナルドもバーガーキングも使えない。
(厳密に言えば、イタリアの携帯電話の番号があれば使える。)
カフェを何件か巡って、ようやくwi-fiのあるカフェを発見。
すると中から手招きをするおじさんが居た。
まじか…
バスで前の席だった黒人のおっさんだ。
めんどくさそうなニオイがプンプンしたので、あいさつだけしてパソコンに向かってメッセージを確認。
しかし、返事は無かった。
バス移動は思いの外疲れる。
何もせずに座って寝るだけなんだけど、意外と体力を奪っていく。
朝から歩き回って、いささか身体がしんどい。
今夜は別の宿に泊まるか。
ネットで宿を予約して、一旦宿へ向かうコトに。
カフェを出て、宿に向かって歩いていると道端で、でっかいバックパックを背負った人を発見。
「おぉ、テルさん!!」
「おぉ、駅前のトコまで行ったんやで。」
「すみません、メッセだけ残して移動しちゃいました。今日の宿ドコですか??」
「Hostel Beautyや。」
「おぉ、良かった!一緒のトコだ!」
「ほな、行こか。」
看板が出てない系の宿で道に迷いながらも到着。
荷物を降ろして作戦会議。
「移動は疲れるなー。」ブッ
「そうですねェ。身体がバキバキですよ。」
「今日はもうこのまま宿に引き蘢って、お終いでええんちゃうんか??」ブッ
「そうしたいんですけど、電車1日券買っちゃったんですよ。まさか、こんなにあっさりテルさんと会えると思わなかったんで。」
「そうなんや、そんじゃバチカンでも行こか??」ブッ
「そうしましょう!」
Ottaviano駅から歩いてすぐ、あのバチカン市国に到着した。
19ヶ国目バチカン市国。
これが世界最小の国か!!
遂にココにもやってきたのか。
教科書で見ていた場所にやってくるなんて。
サン・ピエトロ寺院がどっしりとコチラを見下ろしている。
サン・ピエトロ寺院の中に入ろうとしたが、広場をグルッと囲むように出来た行列を見て、ゲンナリして入るのを諦めた。
「こりゃ、あれやな……」
「えェ……」
「そういや、ドコからバチカンなん??国境とか無いん??」
「この白い線がそうですよ。」
「え、コレただの白線ちゃうん??」
「コッチがローマ、コッチがバチカン…じゃあ、ココは~??(続きはYAKKEN CHANNELで!!)
サン・ピエトロ寺院に入るのを諦めた俺たちはYAKKEN CHANNEL用の素材撮りをして、サン・ピエトロ寺院が見下ろせそうな丘を登るコトにした。
「あ、やべッ!ウンコ分でもうたわ。コレでこの靴3回目やで。」ブッ
「まじっすか…俺も正月早々踏みましたけどね。。」
「こんなんリヨン以来や。。」ブッ
「それって3日前くらいじゃないすか…!」
「やってもうたわ。」ブッ
ウンコのついた靴で、曲がりくねった坂道を進む。
頂上を目指して、ひたすら進む。ウンコのついた靴で。
ひたすら進む。
進む。
進む。
ウンコのついた靴で。
しかし、一向に頂上に着く気配が無い。
いささか、諦めようかと思った所で地図を持った老夫婦が現れた。
これは神のご加護か…!
道を尋ねてみると、彼らもフランスから来て道に迷っている所だった。
何も解決しなかった。
「これ、たどり着くのかしらね??」
「てっぺんは見えてるんで、もうじき着くと思うんですけど…下りた方が良いですかね。。」
「私たちは行ってみるわ。」
「じゃあ、ちょっと休んでから行きます。」
先に歩き出したフランス人老夫婦。
少し遅れて、俺たちも歩き出す。
ウンコのついた靴で。
相変わらず曲がりくねった道をゆく。
すると、おばちゃんコッチを見て手を振っている。
親指を立てて”グッ”とやっている。
おっ、コレはついに頂上に着いたか!
俺たちもおばちゃんの経っていた場所にたどり着き、道を曲がると、そこには…
頂上も無ければ、頂上に続く階段も無かった…
ただ、そこにあったのはウンコのついた靴だけだった。
……………
おばちゃんよ、あの合図は何だったんだ…
その後も曲がりくねった坂道を進む。
もうどれくらい歩いてきたのか…
そろそろ、テルさんの靴の裏についたウンコもとれただろうか…
おばちゃんが期待値をグンと上げてくれたおかげで余計ツラくなってきてしまった…
ようやく、頂上と思しき広場にたどり着く。
ココから見るバチカンの景色は…
見えない…
バチカンが見えないよ……
何だろう…これは……
そうか………
涙で明日が見えなよ……
俺たちは下った。
無言で…
バチカンの広場に戻ると昼間の長蛇の列がすっかり解消されていた。
「これだったら、並ばずに入れますね!」
「行きますか!」ブッ
カトリックの総本山、バチカンのサン・ピエトロ寺院に潜入。
す、すげェ…
やっぱり規模が違う。
厳かという言葉がピッタリ。
「やっけん、こらスゴいな。。」
そんな中にウンコのついた靴で入るテルさん、あんたもスゴいよ。
To Be Continued →
バチカン市国へ行った時の様子をyoutubeにアップしました!!
YAKKEN CHANNEL【#008】 〜世界一の小国ヴァチカンに潜入!!〜
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