Day1088 ギリシャが発展途上国だなんて想像してなかった。。

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Day1088 2016.10.31 スコピエ2日目〜テッサロニキ〜カランバカ


「昨日までイビキのヒドい人たちが居たけど、チェックアウトしたけど、今日からは天国だよ!!」

オーナーは、チェックインの時にそう言った。

移動からの観光で身体はヘトヘトに疲れていた。

上手くいかないコトが続いて身体だけでなく、メンタル面でも相当に疲れていたと思う。

朝6:00のバスに乗るから、早めにベッドに入っても、すぐに眠れるだろうと思っていた。

ところが、フタを開けてみれば、天国と言われた場所は地獄だった。

ドミトリーの同居人は、60を過ぎたチェコ人のおじさんが2人と国籍は分からないけれど男がもう2人。

ブログを書き終えて、ドミトリーに入るなり唖然とした。

チェコ人のおじさん2人とも超豪快なイビキかいとる。。

それでも、気にしないようにして目をつむり寝ようとするが、彼らのイビキの破壊力たるや…凄まじかった。。

2時間くらい横になりつつイビキに苛まされていると同室の男2人が帰ってきた。

このドミトリーのベッドにはカーテンが付いている。

おかげで視界を遮ってくれて、プライベート空間が多少持てる。

そのカーテン越しに聞こえて来る物音…そしてイビキ。。

男2人はゴソゴソと物音を立てながら、寝る準備をしているようだったが、ドミトリーという空間であるコトに気にする様子は無く、そこそこ…普通の会話で必要とする以上のボリュームで会話を続けている。

いささか気になったので、咳払いをして注意をしたのだが、会話はボリュームを落として続けられた。

彼らが何を話しているのかまでは理解出来なかったが、オレはある1つのコトに気が付いた。

カーテン越しのベッドで彼らは一緒の…つまり1つのベッドを共にしているというコトだった。

オイオイオイオイ…まじかよ。。

信じたくなかったけれど、それは事実のようであった。

もしかしたら、オレが男だと思っていた内の1人は女性なのかもしれない。。

そう思うようにした。

いや、そう思うというよりも願った。

しかし、カーテンの向こうから聞こえて来る声は2種類とも野太い、それはたくましい声だった。

彼らの会話は、いつからか静けさを保とうとヒソヒソ話をするそれに変わっていた。

けれども…かえって、そのヒソヒソ声の方が耳に障るというのは時として良くあるコトだ。

彼らはいつまでもヒソヒソとピーチクパーチク、よくも話が尽きないなと感心してしまう程、続いた。

iPhoneの電源を付けると2:40を表示していた。

いささか、イライラとする感情をこらえるコトが出来なくなり、トイレへ向かった。

少々、荒々しくドアを閉めたコトが奏したのか、彼らはおとなしくなった。

一瞬だけではあったが。。

ベッドに戻って、カーテンを閉めると再び会話が始まった。

いつまで続くのか…と思うと深いため息が自然と口からこぼれた。

深いためいきが二段ベッドの上段にたどり着く頃…そう、それほど長くない間に不穏な音がドミトリー内に響いた。

ペチャクチャと続けられていたサウンドは、いつの間にかイチャイチャというサウンドに切り替わった。

本当に聞きたくないし、コレが夢であるコトを祈ったが、ココは確実に現実だった。

眠りに就きたいのに就けれない…それだけでもツラいのに、この状況は地獄と表現するしかなかった。

しばらくした後、彼らのイチャイチャはイビキという別のサウンドに変わった。

彼らの変わり身の早さに驚きを隠せなかった。

チェコ人のおじさん2人の豪快なイビキに加え、謎のゲイ2人のイビキが追加された。

コレを地獄のカルテットと称さずに何と呼ぶのが正しいのだろうか。

4人のイビキが追いかけるように…追い重なるように…

時として他の3人が静かに抑え、1人にスポットライトが当たるように観客が求めていないにも関わらずソロパートも用意してくれている。

ゲイ2人は相当なワキガの持ち主だ。

ココで読者が求めてもいない情報を提供する辺りは彼らと同類なのかも知れない…

そう、明後日の方向に思考の矛先を向けようと努力したのだが、とうとうガマンの限界がやってきてしまった。

むくりと上半身を起こし、カーテンを少し開くとiPhoneのカメラを起動し、ビデオを撮り始めた。

そして、撮ったビデオをその場で最大音量で再生した。

非常識極まりない行動だというのは分かっている。

しかし、思いついてしまった以上、やってみたいという衝動とドコにもぶつけられない怒りというものは、その場で解消するべきだと思った。

その衝動とは、彼らのイビキを撮影し、その撮影したイビキで彼らを目覚まし、イビキ問題は解決するというコトだった。

最大音量で再生をすると、その結果に驚いた。

1人だけのイビキが収まり、後の3人には無意味であったからだ。

悔しかった。

この悔しさをどうするコトも出来なかったので、真夜中のドミトリーの暗闇でパッキングを始めた。

この地獄絵図の中ならば、何も気にする必要は無いと思い、物音を気にせずに荷物をまとめた。

早いもので、一睡もするコト無く朝を迎えてしまった。

出発の時間か…

幸い、宿からバスターミナルまでは、5分の距離。

5:40に宿を出発した。

バスターミナルに到着するとバスが待っていたので、それに乗り込んだ。

このバスの中で何とか睡眠を確保したい。。

バスはスコピエのバスターミナルから出発すると、すぐに山の中へと入っていった。

車窓から見える景色に興奮した。

おそらく湖があるのだろう。

その湖上だけに雲が発生している。

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こういった始めて見る光景を見て興奮するコトが旅の醍醐味の1つなのだろうな…と、ふと冷静になって思った。

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“物乞いにお金をあげないでください”マーク。

コレも初めてだな。

いささか、このまま起きていたら身体がもたないと思い、カーテンを閉めて視界を遮った。

道中、マケドニアとギリシャの国境で起こされたものの、その他の時間は寝るコトが出来た。

4時間くらいは寝れただろうか。。

バスはギリシャ、第二の都市テッサロニキに到着した。

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テッサロニキ駅には荷物預り所があるという情報を掴んでいたので、荷物を預けに向かった。

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カウンター越しの男は無愛想に「ココは電車に乗せる荷物だけだ。」と一言放った。

どうやら、業務用というのか大型の預け荷物だけを受け取る場所のようだった。

仕方なく、インフォメーションカウンターに向かい、荷物を預けたい旨を伝えた。

「そこの荷物預かり所に行ってくれ。」

「そこでは受け取れないって言われたんです。」

「あそこにロッカーがあるから、そこ使ってくれ。あとは知らん。」

そう言い放つと、そっぽを向いてしまって、何も答えてくれなかった。

ギリシャには、どうやらホスピタリティといった類の考えは無いらしい。

ロッカーに向かったけれど、ギターが入るか…

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色んな角度からオレのギターをロッカーという穴倉に突っ込んで、かき回した。

コレならどうだ…この攻め方ならどうだ…

一心不乱にロッカーをかき回した。

コレが本当にロッカーで無ければ…と思い始めたところ、無事にギターが収まった。

コレでテッサロニキの観光に行けるぞ!!

そして、このままメテオラとして有名なカランバカに行ってしまおう!!

ロッカーの料金は3ユーロ(約345円)だった。

ポケットの中から2ユーロコインと1ユーロコインを取り出し、ロッカーのコイン投入口に挿し込んだ。

ガチャン…

コインがロッカーの中に落ちた音を確認したのだが、表示されている金額は変わらなかった。

どういうコトだ??と思いながら、1ユーロコインを入れると3ユーロと表示されていたのが2ユーロと変わった。

というコトは2ユーロコインは吸い込まれてしまった…というコトになる。

つまり、ノーカウント。

ドブに捨てたのと同じというコトだ。

焦りと怒りが同時に湧いてきたのだが、ココは冷静にならなければいけない…

そう思い、深呼吸をしたのだが、ポケットの中にはもう1ユーロ以下しかない。

ココに居ても、どうしようもない…

冷たい対応をされたけれど、インフォメーションに行くしかない。

荷物をそのままにしておくコトに不安を覚えたところ、セキュリティが通りかかったので、事情を話し少しだけ見ててもらえませんか??と伝えたところ、鼻で笑われて去っていった。

何だ、それ。。

荷物が心配だったが、急いでインフォメーションに向かった。

「コインロッカーでお金を入れたのに作動しないんですけど…!!」

「はぁ…その問題なら、荷物預かり所に行ってくれ。」

苛立ちを隠しながら、荷物預かり所に向かった。

「コインロッカーでお金を入れたのに作動しないんですけど…!!」

「知らないね。」

「いいから、コインロッカーまで来てくれ!!」

そう吐き捨てるように言い残して、コインロッカーへ戻った。

モタモタとやり取りしている間に荷物を取られてしまったら、元も子もない。

コインロッカーの前で待っていると、ようやく先ほどの荷物か預かり所のオヤジがやってきた。

何かブツブツと言っているが良く分からない。

そのままドコかへ消えていったので、待っていたけれど誰も来る様子は無い。

さすがに苛立ちを隠せない状態で荷物預かり所へ行くとオヤジはタバコを吸っていた。

「どうしたらイイんだ!!」

「は??」

「コインロッカーだよ!!」

「あぁ…この紙に何があったか書きな。」

「はぁ??」

めんどくせぇ…

今更、何言ってるんだ…このオヤジは!!

今起こったコトをありのまま書いた。

“3ユーロ入れたら2ユーロ消えた!!”

「書いたぞ!!」

「ロッカーの番号は??」

「知らねえよ!!」

「見てきな。」

そのくらい、お前がやてもイイだろ!!

怒りは爆発しそうだった。

すぐにロッカーに戻り、番号を確認して紙に書いてオヤジに渡すと一言。

「OK。」

「は??OK??OKじゃねえよ!!」

そう言うとオヤジは無言でカウンターの ガラスに張られた1枚の紙を指差した。

そこには、こう書かれていた。

“お金に関する問題はココでは一切関与しません。上のオフィスに行ってください。”

ハァァァァァァァァァァァァァ????

今更、何言ってんだ貴様はコラァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!

ブチ切れた。

「テメェが連絡しろや!!そのくらいやってもイイだろ!!!!」

「知らないね。」

「テメェも駅で雇われてる人間だろ!!仕事しろや!!そもそも態度が失礼すぎだろが!!」

駅構内に響き渡る大声でオヤジに投げつけた。

インフォメーションのスタッフやセキュリティに見せつける意味も込めて。

すると、ようやくオヤジは仕事をし始めた。

トランシーバーを手に取り、上の人間と話をした。

セキュリティもやって来た。

取り押さえられるかと一瞬不安がよぎったが、手のひらを返したように先ほどの対応とは打って変わっての対応をし始めた。

セキュリティと上の階に行き、オフィスに行くと今度は背広姿の60代の男が2人いた。

先ほど書かされた紙を見せると状況を理解したのか理解してないのか、よく分からないような反応だった。

「1ユーロが消えたのか??」

何言ってんだ??

「2ユーロがカウントされなかったんです。」

「はぁ。」

ガサゴソと机を漁り、2ユーロコインを渡された。

「よし、コレでもうOKだろ!行っていいぞ!!」とセキュリティに言われたけれど、この2ユーロを入れて、またカウントされなかったら笑えない…

「確かに2ユーロ受け取りました。コレで、またカウントされなかったらイヤなので、誰か一緒に来てください。」

そう言うとセキュリティと背広姿のヒゲ親父が同行して付いてきた。

ヒゲ親父は自信満々にこう言った。

「ココの穴に入れるだけでイイだよ。こうやってな!!」

ガチャン…

ロッカーの中にコインが入っていく音が聞こえた。

しかし、表示は変わらない。

ヒゲ親父は一瞬固まったかと思うと、おもむろにロッカーのドアをこれでもかというくらいに乱暴に何度も叩きつけるように閉めた。

オイオイオイオイ…そんなコトしても変わらないだろうよ。。

「ハァハァハァ…何だコレは。。クソ…!!」

ヒゲ親父は息を切らせながらロッカーに罵声を浴びせかけた。

「ハァハァ…他のロッカーを使え。」

「でも、もう1ユーロ入れてあるんです。」

「ハァハァ…分かった。2ユーロ出してやるから、こっちを使え。」

物凄くイヤだたけれど、上段のロッカーに荷物を移した。

ヒゲ親父はコレでもかと言わんばかりに自分の財布から取り出した2ユーロコインを高々と掲げ、上段のコインロッカーへ投入した。

すると、無事に鍵が閉まった。

どうやら、8時間までの使用だったら2ユーロのようだった。

ヒゲ親父はロッカーの鍵を抜き取り、オレに手渡してきた。

「どうだ!!」

いや、どうだじゃないだろ。

「1ユーロ返してもらってもイイですか??」

「何を言ってるんだ??ワシが2ユーロ出してやったじゃないか!!」

「オレ、3ユーロ払ってるんですけど。おたくのロッカーに??」

「は??ワシがポケットマネーで2ユーロ出したんだぞ??」

そんな問答をしていると、上の階のオフィスで2ユーロを渡してきた親父が現れた。

「どうなったんだ??」

「ココのロッカーはダメだ!!」

ガンガンと足で蹴りながら、ヒゲ親父は答えた。

「ワシがポケットマネーで2ユーロ出して上の段を使ったら、こっちは使えたけどな!」

「で、1ユーロ返してもらってイイですか??」

「1ユーロ??」

「はい。3ユーロ入れて1ユーロはカウントされて、2ユーロはカウントされなくて消えたんです。」

「何言ってるんだ??最初は1ユーロと言って、次は2ユーロ・それで今は3ユーロか!?この後は4ユーロ、いくらまで上がるんだよ!!」

いきなり怒鳴られた。

全くもって意味が分からない。

紙にも書いたし、オフィスでも説明した。

いきなり激昂するって、どういうコトだよ。

「はぁ??テメェらイイ加減にしろよ!!テメェらの整備不足、スタッフの教育不足で、こっちは貴重な時間を2時間近く潰してんだよ!!さっさと金返して解決しろよ!!高々1ユーロ2ユーロのために、こっちはどんだけ時間無駄にしてると思ってんだ!!金も時間もこっちが損してるなんてふざけた話だろ!!」

やりたくなかったけど、また声を荒げた。

「何だと、このクソガキ…!!」

「おっと、おっと…まぁまぁワシが2ユーロ出してあげてロッカー使えたんだし…!!」

「そもそも、こっちは3ユーロ払ってるんだよ!!」

背広の男は1ユーロを投げつけ、フンと鼻を鳴らし後ろを向いて去っていった。

この野郎…!!

ヒゲ親父が握手をしてきた。

「ジャパン、ジャパン、カラテ!!ハハハ!!」

あぁ、ムカつく!!ギリシャ着いて、速攻でコレかよ…!!

ヒゲ親父は相変わらず、自分がポケットマネーで2ユーロ出したコトをコレでもかと言ってくる。

知ったこっちゃないよ。

あぁ…イライラが治まらん。。

それでも、テッサロニキ滞在時間は残り4時間。

その間に観光に行かなくては…

まずはハーレーに行きたい。

テッサロニキにもハーレーの店舗が存在するコトは確認してある。

地図を見せてバスのスタッフにどの路線に乗ればイイのか尋ねた。

「あぁ、ココなら4番で間違いないよ。駅の裏手に乗り場があるから、そこから乗るんだ。」

「親切にどうもありがとう!!」

ついでに切符の買い方を教えてくれたので、キオスクで片道1ユーロのチケットを2枚購入した。

教えてもらったバス停まで向かい、バスに乗り込んだ。

しかし、イヤな予感というのは的中するもので乗り込んだバスは反対方向へ走っていった。

そして、思いもよらぬ方向に曲がってやってきたのは…

というよりも戻ってきたのは駅だった。

オイオイオイオイ…一駅分歩いて、何で駅に戻ってきてるんだオレはよぉ…!!

そうか、もしかしたら駅には戻ってきたけれど、ハーレー方面に向けて出発するのかもしれない。

そうポジティブに捉えるコトにしてバスの出発を待った。

程なくしてバスは出発し、それと同時にチケットの確認をする検札官がやってきた。

チケットをもぎられた所で違和感に気付いた。

ハーレーダビッドソンの店舗がある方向とは逆に向かっている。。

急いで、先ほどの検札官に尋ねると呆れた様子で「逆方向よ…そこに行くためには16番ね。」と冷たく言い放った。

「このチケットは使えますか??」

「無理ね。」

また 次のバス停でバスを降り、再び駅へと向けて1駅歩き始めた。

もうガマンも何もない。

怒りが放出された。

声を出しながら、地面を思い切り踏みつけた。

こんな地団駄踏んだのはいつぶりだろうか。

周りに見られて恥ずかしくなったが、こうでもしないと溜まった怒りで狂いそうだった。

駅まで、また1駅分歩いて戻りバスのスタッフをつかまえてハーレーまでの行き方を尋ねた。

地図を見せたのだが、そのスタッフはロクに地図も見ずに「あぁ、16番で行くよ。地下道渡った裏の道な。」と言い放って、スタスタとドコかへ消えていった。

言われた通り地下道を渡った裏の道にたどり着いたのだけれど、バス停はおろかバスは1台も通っていなかった。

20分ほど様子を見たけれど、諦めた。

もう歩いていくしかないな。

悔しいけれど、2時間粘って返してもらった1ユーロは結局ドブに捨てるコトになった。

駅からハーレーまで4km。

歩いてやるよ。

1時間の道のり。

郊外へと続く幹線道路をひたすら歩いた。

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歩道も無いような高速道路脇をひたすら歩いた。

道行く車の中の人は物珍しそうに凝視してくる。

ひたすら黙々と…

いや、独り言をブツブツ言いながら歩いた。

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頭がおかしくなっていた。

この晴天が憎らしかった。

ようやく念願のハーレーダビッドソン、テッサロニキ店に到着した。

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しかし、この時すでに分かっていた。

この展開ならば、目的のポーカーチップが置いてないというコトを。

店内に入り、少しの期待を胸に店員に尋ねた。

「ポーカーチップありますか??」

「ポーカーチップ??無いね。」

案の定…それ以上にふさわしい言葉は見つからなかった。

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涙で明日が見えないとは良く言うが、その涙すらも出てこなかった。

ココまで徹底してくれると、逆にスッキリしてくる。

バス停まで歩き、街中まで行くバスに乗り込んだ。

バスの中では、若者がアジア人の珍しさからか盗撮しようとしてきたので、顔を伏せた。

友人がバレてるぞ!!とでも言って冷やかしたのか、コソコソと笑いながら話している。

あぁ、何て面倒くさい街に来てしまったんだ。

人の対応、街の汚さ、落書きの多さ、人の稚拙さ…発展途上国のものと同じだった。

うんさりしながら、街中まで戻ってきた。

性格に言えば、街中というよりは駅なのだけれど。

この駅から離れるコトが出来ないらしい。

そこから、再び歩いて有名な観光地へ向かうコトにした。

アギオス・ディミトリオス聖堂

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アギア・ソフィア聖堂

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ガレリウスの凱旋門

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ロトンダ

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街中を歩いているとギュロスが1ユーロ(約114円)で売られている店を発見した。

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ギュロスはケバブみたいなモノ。

ポテトが入ってるのが特徴かな。

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コレで1ユーロなら大満足!!

ギュロスを食べ終えて、海の方へと向かった。

ホワイトタワー

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その近くには通天閣みたいな塔が…

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広々とした海が広がっていた。

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アリストテレオス広場

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何も無い。

コレでテッサロニキの主要な観光場所は抑えたっぽい。

感想??

テッサロニキは色んな都市との交通の要となっているので、トランジットだけで十分かな。

わざわざ泊まる価値のある場所とは思えない。

ハルちゃんには悪いけど、こんな所に2泊しなくて良かったと思った。

宿代も1泊25ユーロ(約2,874円)とありえないしね。。

さぁ、さっさと脱出しましょう。

次に向かうのは、カランバカ!!

カランバカには空中に浮かぶ修道院と言われる通称メテオラがあるのです!!

メテオラはイイ所だとイイなぁ。。

18:04発の電車に乗り込んだ。

電車の中では爆睡しようと思っていたのだけど…

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コイツ、明らかに挙動不審。

オレの荷物を凝視してくる。

絶対、隙あらば窃盗しようとしてるでしょ。

もうカンベンしてくれよ。

眠いのをガマンして、様子をうかがっていると次の駅で降りていった。

次の駅と言っても郊外行きの電車なので、結構時間かかったんだけど、その間物色してるっぽかったもんなぁ。。

カモが居ないと見て、出て行ったのだろうか。。

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途中、乗り継ぎをして電車は21:30にカランバカの駅に到着した。

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予約してある宿までは5分ほど。

荷物を引きずって、宿へ向かった。

宿に到着して、呼び鈴を鳴らすも誰も出てこなかった。

しばらく鳴らし続けると宿泊客が出てきた。

「もう宿の人が引き上げちゃって…勝手に入れてイイのか分からないんだ。連絡の取りようもないし。。」

面倒くさいパターンのヤツだなぁ。。

とりあえず、荷物だけでも置かせてくれと頼んで、周辺を散策するコトにした。

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本日2度目のギュロス。

コレは2.2ユーロ(約252円)。

このくらいが相場なのかも。

何はともあれ、もうやるコトも無いし眠いので宿へ。

呼び鈴を鳴らして再び開けてもらうと、どうやらベッドは容易してあるらしくメモも残してあった。

というワケで、無事に本日の寝床は確保。

何ちゅう1日だったんだ。。

もう、とことん疲れ果てていたけれど、明日の調べ物とブログだけは、やらなくては。。

まだ22:00だというのに宿泊客は全員寝ているようだった。

自分も眠い目をこすりながら作業に徹した。

To Be Continued →

宿代(5日分)…37.5€
バス(プリズレン〜スコピエ)…9€
宿代…6.5€
バス(スコピエ〜テッサロニキ)…1,280ディナール
ピンセット…80ディナール
電車(テッサロニキ〜カランバカ)…22.6€
ビール…140ディナール
晩ゴハン…135ディナール
雑費…140ディナール
合計…75.6ユーロ+1,775ディナール(約11,999円)

Harley Davidson Thessaloniki



住所: Menemeni 546 28 ギリシャ
HP: harley-davidson-thessaloniki.gr
電話: +30 231 070 0707
営業時間: 9:00〜21:00、日曜定休

アギオス・ディミトリオス聖堂



住所: Agiou Dimitriou, Thessaloniki 546 33 ギリシャ
HP: inad.gr
電話: +30 231 027 0008

アギア・ソフィア聖堂:Hagia Sophia Cathedral



住所: Agias Sofias, Thessaloniki 546 22
HP: agiasofia.info
電話: +30 231 027 0253

ガレリウスの凱旋門:Arch of Galerius



住所: ギリシャ 〒546 35 テッサロニキ
HP: odysseus.culture.gr
電話: +30 694 000 0996

ホワイトタワー:White Tower of Thessaloniki



住所: 〒546 21 テッサロニキ
HP: lpth.gr
電話: +30 231 026 7832
開館時間: 火〜日曜8:30〜15:00、月曜定休

Aristotelous Square



住所: 〒546 24 テッサロニキ
HP: visitgreece.gr

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