Day761 2015.12.9 ククタ2日目〜サンアントニオ〜サンクリストバル
ベネズエラと言えば、腐った警察と軍隊による、とにかく厳しい荷物検査で金品を巻き上げるというコトで有名だ。。(その内容についてはコチラ参照→Day746 あれ、ベネズエラ紹介になっちゃった…ただ俺が天才と言いたいだけなのに…)
そして、その検問をくぐり抜けた所で待ち構えているのはバスを狙った強盗たち。
オレの友人も不運なコトにバス強盗に遭ってしまい、全てを奪われた。
こんな街が天国だと言う旅人たちの真意は一体…
コロンビア側の国境から三途の川に架かるような橋を渡り、ベネズエラ側に入ったはイイものの、何のチェックも無い。
イミグレーションらしき建物も無く、X線が無造作に置かれているだけで、チェックする人もいるのかどうか…
チャベス元大統領の顔を映したポスターが至る所に貼ってあり、不気味に笑いかけている。
一応、荷物を通して通過するが、入国スタンプをもらう場所が無い。
これは一体…
そのまま直進していくと、いつの間にかサンアントニオという街になっていた。
街と言ってもゴミと野犬がそこら中に散らばっており、やる気の無さそうな人間が群がってコチラを見ている。
その様は、まさにバイオハザードの世界。
こ、これは危ない世界に入ってきてしまったんだろうか…
久しぶりの移動で体力を失ってしまったところに飛び込んできたのは、まさかのコイツだった。
セブンイレブン、イイ気分。
体力を回復させるためのハーブは売ってるかな??と店の中を覗くもウワサ通り、品不足で店内はガランとしていた。
その付近で入国スタンプを押せる場所はドコかと聞くと意外にも近くにあった。
スタンプを押す前にイミグレらしき建物の前で入国に必要な書類………と言っても粗雑な申請書…紙切れを向かいの建物にあるコピー屋で買う必要があるらしいので、言われるがままに購入した。
手持ちはコロンビアペソしかないと言うと400ペソ(約14円)で買うコトが出来た。
無事に入国スタンプをゲットしたら、次は両替と次の街へ行くバス探しだ。
右も左も分からないので、タクシーを捕まえて交渉して、コロンビアペソでバスターミナルへ。
そこからは、すぐに次の街サンクリストバルへのバスが見つかったので、飛び乗ってサンクリストバルへ。
運賃は100ボリバル(約96円)。
バスに乗り込み順調に検問もなく、思いの外あっさりとベネズエラに入国出来た。
なんだ、楽勝じゃん…
と思った、その時だった。。
軍人が2人乗り込んできて、他の乗客を無視してコチラにやって来て、“降りろ”と指示してきた。
ウワサのアレが遂に来てしまったか。。
大人しくバスを降り、荷物検査場へ行くと、一言「開けろ。」と無愛想に言われた。
1つずつ荷物をこれでもかというくらいに丁寧にチェックしていく。
もちろん、扱いは雑に。
荷物をほじくり返しては投げ、ほじくり返しては投げ…
お目当てのアメリカドルが無いと分かると次にこのように言ってきた。
「こっちに来い。」
案内された場所は畳2帖も無いスペースに1つの処刑用の電気椅子みたいな椅子があるだけだった。
「上を脱げ。」
言われるがままにTシャツを脱いだ。
「ポケットの中身を全部出せ。」
抵抗せずに全部出した。
いや、正確に言えば250,000コロンビアペソ(約9,187円)と大量のレシートはポケットから出さずにしまったままにしておいた。
「次は靴だ。」
靴の中を入念に調べる軍人。
「よし、靴を履け。」
これで終わりか。案外大したコト無かったな。
大人しく靴を履くと次はこう言われた。
「そのままズボンを下ろせ。」
これがウワサの“パンイチ”かぁ…
靴を履いたまま、ズボンを下ろすと腰回りをチェックして、そのままズボンの股の部分とベルトの辺りを入念に調べ出した。
捜索の手はポケットの辺りで止まった。
「何だコレは。出せ。」
隠しておいたコロンビアペソが見つかった…
大人しくコロンビアペソをズボンのポケットから取り出し……
……たりはせずに、大量のレシートだけを取り出した。
「良し、全部着ろ。外に出ろ。」
脱いだ服を全部着直して、部屋の外に出た。
「荷物をまとめて早く行け。」
荷物をまとめて、急いでバスに戻った。
スピードを上げてバスは走り出した。
グングンと検問所を離れて行く。
勝ったッ!!
権力の笠を着たマヌケどもめッ!!
隠していたアメリカドル、コロンビアペソには一切気付かれずに検問所を後にするコトが出来た。
そのまま順調にバスはサンクリストバルの街に到着した。
バスを降りると群がってくるのはタクシーの客引きと闇両替商。
ココでのレートは、かなり悪い。
次の目的地での標準レートは1ドル=約800ボリバル。
それに対して、ココでの両替は1ドル=450ボリバル。
両替するのは正直もったいないと思ったけれど、今日の宿代とメシ代に使う現金が無かったので渋々小額だけ両替して、あとは無視。
メリダ行きのバスもまだあったけど、メリダに到着するのが深夜1:00を過ぎるとのコト。
友人が遭ったバス強盗の話、それに強盗は深夜帯を狙ってくるという話も聞いたので、大事を取ってサンクリストバルで一泊することにした。
ベネズエラでは、無理をしない。
コレが自分の身を守るために出来る最善の方法だ。
今日はゆっくり休もう。
To Be Continued →
別の日に悪徳警官によって不当な荷物検査を受けた時の動画をyoutubeにアップしました!
この時はマシで、別室に送られて裸にならなくて済んでラッキーだった。
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