Day987 何が怖いって外の敵より内側からの攻撃だよ。

Day987 2016.7.22 ニューヨーク56日目

キミはもうポケモン150匹ゲットできたかな？？

どうですか、皆さんポケモンGOにハマってますか？？

リアルタイムでは開始から10日ほどが過ぎましたね。

こちらも順調にポケモンをゲットしていってますよ。

リアルタイムでは図鑑で73匹になりました。

もう朝と夜の散歩が日課ですよ。

誰ですか、ボクのコト引きこもりって言ったの。

健康的な生活送りすぎてて困っちゃうなー!!

観光ももちろん行ってますよ~~ポケモンのために~~。

サンセットパークは大きい公園だけあって、たくさんポケモンが出ます。

イーブイとかピカチューがめっちゃ出ます。

ピカチュー、イーブイそれぞれ12匹は捕まえてピカチュー、イーブイ祭りです。

タイムズスクエアにもいっぱい出ます。

タイムズスクエアは、やっぱ電気系のポケモンが多いですね。

でもね、気づいたんですよ。

１番ポケモン出るの自宅だって!!

オレのポッポ!!

ピジョン通り越してピジョットになって豆鉄砲うってやろうか!!

喜んじゃう人がたくさんだなあ!!

なんでもないです。

結局、自宅が１番ポケモン出るので引きこもりになろうかと思ったんですけど、ケンタロスとか出ちゃうんで、仕方なく外出ちゃうわけですよ。

今日もそろそろ寝ようかなと2:30くらいにベッドに入ったんですけど、外がうるさくて…というか、自分の部屋は外のガレージに繋がるドアもあって、１番外から変な人や虫が侵入しやすい場所で、そのドアの前で何者かの足音がするんですよ。

よく動物が遊びに来るから動物かなとも思ったんだけど、今日のは別。

明らかに二足歩行。

ザッザッ、ザッザッ…っていうのが続いて、軽く恐怖を覚えるんです。

最近、物騒な事件が多くて銃の乱射や強盗の話ばかり。

今、家にいるのは自分を除いて女性ばかり。

自分が守らなければ誰が守る…そう思って、気を張っていると足音は聞こえなくなって、再び静寂が戻ってきたので、また寝ようとするとザッザッ、ザッザッ…という足音が続く。

そんなのが4:00頃まで続いたので、いい加減に何とかしなきゃと思い、怖いけどガレージのドアを開けて外に出るコトに。

もし誰かがそこにいたら、「いい加減にしろよ!!こっちは起きてるんだぞ!!」と言ってやろうと準備をして外に飛び出した。

すると、そこには人間はおろか動物もおらず、平穏な空気だけが置かれた車と一緒にあり、他には何もなかった。

よかった…変な人がいなくて。。

そう思ったのもつかの間。

一気にオレの中の平穏は崩れた。

いきなり襲いかかってきた恐怖は前方からではなく、後方。

自分の部屋からだった。

ガチャンという音とともに閉まったドア。

え…

カチャ、カチャ…

ドアが開かない。

何度開けようとしても、やっぱりドアは開かない。

そう、インロックってヤツだ。

なぜ!?

なぜ、今!?

内側からドアを開ける時は鍵を開けなくてはならい。

仮にドアが閉まったとしてもカギが閉まるなんてコトはありえない!!

オーマイゴッド。。

扉は閉ざされた。。

玄関のカギもない。

ケータイもない。

何もない。

あるのはタオルだけ。

ニューヨークの朝の4:00は寒かった。

とりあえず、タオルを羽織ってみたものの半袖半ズボンでは寒い。

幸い、中には人がいる。

誰かが起きるまで待つか…とも思ったのだけど、早い人で起きるのが7:00。

出発時刻が決まっている飛行機やバスを待つのであれば３時間なんて余裕だけど、今はそうもいかない。

ケータイも無ければ、時計も無い。

あとどれだけ待てばいいか分からない状況というのは過酷なものである。

隣の部屋のお嬢ちゃんに申し訳ないと思いながらも部屋の窓を叩くコトにした。

トントントン…トントントン…

「ユイちゃん、ごめんね…!!起きてー…!!」

あまり刺激せず、起こそうと声をかけたのだけど、反応は無い…

しかばねのようだ。

一切の反応が無く、もう諦めるしかなかった。

柱に寄りかかり、何でこんなコトしてるんだろう。。

そんなコトを１時間思い続けた。

もう無理だ。

お嬢ちゃんには申し訳ないが、起こそう。

そう決心した瞬間にユイちゃんが寝返りをうつ音が聞こえた。

これみよがりに窓を叩いた。

「おはようございますー!!申し訳ないですー!!玄関のドア開けてくださいー!!」

すると窓の内側から返事があった。

「何やってるんすか…？？」

そう、至極まっとうな答えが返ってきた。

オレ自身も聞きたい。

オレは何をやっているんだと…と。

１時間半の葛藤の後、ようやく部屋の中に入るコトができた。

そして、次なる関門は自部屋のドアを打ち破るコト。

何が悲しくて、自分の部屋のドアをピッキングせねばならんのだ。。

しかも、先日自分の部屋のピッキング対策をしたから、余計に難度が上がっている。

自分で首を絞めるとは、まさにこのコトか。。

うぅ…

オレ、何やってるんだろう。。

半泣きでドアをこじ開けた。

ようやく開いたドアの向こう側。

静かな自分のベッドになだれ込み１人悲しみに打ちひしがれた、

こんなコトするなら、最初っからドアの内側に引きこもっていたい。。

そんなコトを思ったニューヨークの明け方だった。

To Be Continued →