Day1755 2018.8.29 ケープタウン
エジプトから始まったアフリカ大陸陸路縦断を無事に達成するコトが出来て良かった。本当に喜望峰まで辿り着いたんだなぁ。。
達成感でいっぱいなんだけど、せっかく車を借りているので、南アフリカでもう1箇所行ってみたい場所に行ってみるコトにしよう。
それは、ケープタウンにあるライオンズヘッドやテーブルマウンテンを見られるシグナル・ヒル。
ココからの夜景がとてもキレイらしい。
喜望峰から向かえば、ちょうど夕日が沈むくらいの時間になるだろうし、ちょうどイイかも。
では、車に乗り込んだら出発!!
来た道をググイと戻って、行きに寄ったスーパーで休憩。
帰ってからビールを買いに行く時間が無いと判断して、今の内に買っておこう。
せっかくアフリカ大陸縦断を達成したのに祝杯をあげられないなんて、ありえない!!
そんなワケで、ビールを買い込んで再び出発!!
南アフリカの道はホントに走りやすいわ〜。
道路が舗装されてるコトに感謝する日が来るなんて思わなかったなぁ。
カーナビの指示に従ってピュンピュンと車を飛ばしていると、だんだん坂が増えて山道に入った。
車道に車を止めている車も多くなってきたので、きっとこの先にビューポイントがあるんだろう。
刻一刻と太陽が水平線に近付いていっている。
間に合うか…!?
残念ながら、ビューポイントに着いた時には、太陽は水平線の向こう側に消えてしまっていた。
ならば、夜景がキレイに見える場所に急げっ!!
良さそうな場所を求めて、ゆっくりと市街地を見下ろせそうな場所を探しながら走った。
よし、この辺がイイだろう。
車を止めて降りてみた。
ちょうどマジックアワーで空の色がとてもキレイだ。
ジワジワと表情を変えていく空と街の灯りがとてもキレイだった。
ライオンズヘッドの向こうから、微かに太陽の灯りが。
周りでパーティーをしていた現地人たちも、太陽が沈むのに合わせて引き上げていった。
街の灯りの数もどんどん増えてきて、宝石を散りばめたような夜景が目の前に広がっていった。
むちゃくちゃ綺麗じゃん…
アフリカ縦断のご褒美だな。
はぁ…コレで隣にいるのが女の子だったらイイのに。。
きっとタローくんも同じコトを考えていただろう。
それにしても本当に綺麗だな。
いつまでも見ていられる景色だ。
この夜景を見ながら、南アフリカ産のワイン飲んだら美味しそうだな。
雰囲気も最高。
ただ、街中の治安は悪いらしいけど。。
こうやって遠くからみる分には最高だ。
あ…ワイン買いに行く時間無さそうだ。。
南アフリカはワインが美味しくて有名な国の1つなので、帰国する時に買ってくるように頼まれたんだっけ。
まぁ、いっか…
きっと空港で買えるハズ…!!
いつまでも見ていられるけど、先ほども言った通りケープタウンは治安が悪いらしい。
夜中に出歩くなんて、カモがネギと鍋とガスコンロを持って出歩くようなものだ。
レンタカーの返却の時間もあるので、ボチボチ帰らないと。
帰国前日に身ぐるみ剥がされました…なんてなったら笑い事じゃ済まない。
最後まで安全に、気を緩めるコト無く帰ろう。
よし、そしたら出発しますか!!
最後にiPhoneで撮ったパノラマ写真を1枚。
夜景を横目にゆっくりと坂道を下っていった。
自分たちの泊まっている宿は目と鼻の先のようだった。
ならば、急ぐ必要は無いか…と思ったんだけど、肝心のガソリンスタンドが見当たらない。
色んな道を通ってグルグル回ったんだけど、全然無い。
あってもやってないとか、不運のレベルでガソリンスタンドに遭遇しない!!
しかも、1番笑ったのは「あ〜ごめんね!今、レギュラー切れてるんだ!!バイ!!」って言われたコト。
思わず店員さんの前で笑ってしまったわ!!
店員さんも笑って返してくれたから良かったけど!!
そんなこんなで、ようやくガソリンに有り付きまして、レンタカーのオフィスへ!!
でも、その前に…
やっぱり治安が心配だよね…ってコトで、1回荷物を宿に置いていくコトに。
撮影機材とかの貴重品がたくさんあって…というか、貴重なものって今持ってるものくらいだよね??って感じで大事なものしか持っておらず、こんな状態で夜中のケープタウンを歩くのは、かなり危険と判断。
ちょっと回り道だけど、安全第一で宿に寄って荷物を下ろした。
さて、レンタカーのオフィスへ!!
車を走らせてウェスティンホテルへ。
心配していたコトではあったんだけど、ホテルに到着すると案の定というか予想通りオフィスは閉まっていた。
はてさて、どうしたものか…
このまま明日の朝まで借りっぱなしになってしまったら、きっと追加料金取られるんだろうなぁ。。
イヤだなぁ。。
「どうしたんだい??この車、返却するのかい??」
ホテルのドアマンが話しかけてきた。
「返したいんですけど、オフィスが閉まってて。。」
「あぁ、そうか。そういうコトなら預かっておくよ。」
「イイんですか??」
「あぁ、鍵を預けてくれれば。あと忘れ物をしないようにね。」
「ありがとうございます〜!!」
良かった〜!!
コレで悩み事は1つ消えた。
あとは無事に宿まで帰るだけだ。
「オレらのパターンってさ、いつもイイとこまで行くけど、最後厳しい感じになるコト多かったじゃん??」
「そうっすね。」
「今日とかめっちゃスムーズで、逆にトラブルが無いのが怖いくらいなんだけど。」
「え、というコトは、コレから何か起こるってコトっすか??」
「うん…いや、もちろんそうなって欲しく無いんだけどさ。」
「ちょっと待ってくださいよ。そんなコト言うから怖くなってきたじゃないっすか。」
「ごめんごめん。でも、明らかに浮浪者とかキマってそうな人、立ちんぼの数が昼間より多いじゃん??」
「ちょ、止めてくださいよ。あ、ちょっと待ってもらっていいっすか??」
「ん、どうしたの??ケータイ置いてくれば良かったんすけど、持ってきちゃったんで隠します。」
「おけおけ。どこ隠すの??」
「パンツの中っす。あとクレジットカードは靴下の中っす。」
「うん、そこなら大丈夫だよ。掘られない限り。」
「うぉ〜急に警戒心マックスになりましたよ!!」
「じゃあさ、宿に着くまでに何人に声掛けられると思う??オレ、7人だと思うな。」
「3人くらいじゃないっすか??」
「よし、行くか。」
「ギィブミィ、マネェェェェ…」
「マジか…いきなりっすよ。」
「まず1人ね。」
「ワッ!!アチョ〜!!」
「うわっ!!ビックリした…殴られるかと思った。。」
「はい、2人目。」
「ヘイ…ヘイ……」
「無視、無視。」
「どう??狩りごっこしない??」
「ちょっと興味あるけど、無視。」
「あぁ…あぅあ……」チャリンチャリン
「マジで寄ってきますね。」
「昼間とは雰囲気が全然違うね。あとちょっとで着くけど、最後の最後に来るかもよ〜。」
「マジっすか。。」
「ヘイ、どこ行くんだ!?」
「この中だよ!って、あ〜今ので8人目だ!!ハズレた!!」
やっとの思いで宿に到着。
結構焦ったな〜。
ちょうど宿への道がバーストリートみたいになっていて、飲み屋が連なっていたから人目はあるんだけど酔っ払いも多いみたいな。
浮浪者や立ちんぼ、ジャンキー風の人たちが結構居て、かなりスリルあったな〜。。
よし、祝杯をあげるか!!
宿に戻って、着替えを済ませたら冷蔵庫で冷やしておいたビールを取り出して乾杯!!
お疲れ様でした!!
タローくんともエジプトのダハブで出会って、それから一緒にココまで南下してきたんだけど、色んなコトがあったなぁ。。
スゴい気が利いて、オレが欲しいと思った物や事を先回りして用意してくれたり、考え方も似ているというか先読みしてるんじゃないかってレベルで頭回転させて合わせてくれるし、こんな良い相棒に出会えるとは思わなかった。
本当にスゴいヤツ、忍者みたいなヤツだ
明日で、この旅もお終いか。
日本へ帰るチケットも無事にゲットしたし、あとは荷物をまとめて空港に行ったら、今回の旅も終わりを迎える。
旅の終わりはいつも寂しいけれど、今回ばかりは…
早く日本に帰りてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
早く日本に帰って養生したい…!!
体調が悪過ぎる!!
しばらく引きこもりたいです。
でも、その前に…この旅の最後のミッションが待っている。
夏の間に…会わなければいけない人が居る。
夏の定義が分からないけど、8月31日ならまだ夏でしょう。
会って、この旅の最後の締めくくりをしないと。
こんなに弾丸で急いで旅をして…
こんなのは普段のオレの旅じゃないけど、今のオレの目に映っている旅の目標はまだ先にあるんだ。
だから、頑張って急いで、体調崩しても無理矢理にでも前に進んで…
正直言って、無茶苦茶だよ。
こんなのどうかしてる…
そう思いながらも進んできた。
もうオレだけの旅じゃなくなってるんだ。
一緒に…これから先、一緒に旅をしていくんだ。。
そのためには一刻も早く帰らないと。。
明日にはもう日本だ。
1秒でも早く会いに行きたい。
これに乗り遅れたら、オレはもうドコに行ったら良いのか分からない。。
アフリカ旅、最後の夜は希望と不安が混じったビールのような少し苦味のある夜だった。
To Be Continued →
泊まった宿: Cat and Moose Backpackers
住所: 305 Long St, Cape Town City Centre, Cape Town, 8000 南アフリカ
HP: catandmoose.co.za
電話番号: +27 21 423 7638
Booking.com: Cat and Moose backpackers
シグナル・ヒル
住所: 南アフリカ 〒8001 ケープタウン シグナル・ヒル
レンタカー: Europcar
住所: 5 Lower Long St, Cape Town City Centre, Cape Town, 8000 南アフリカ
HP: europcar.jp
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