Day1084 2016.10.27 プリズレン5日目
遅くまで飲める!!
コレが廃人生活…
もとい沈没生活の醍醐味ですねぇ。
そして、昼頃起きてのんびりする。
最高じゃないですか。
どうして、こういう生活の仕方をしないんですか??
わかってます。
勤勉な日本人は、働いてないと落ち着かないように教育を受けてるんです。
それが骨身に染み付いているから、休み方も知らない。
そして、もう1つの問題は自分と他人を比べてしまうコト。
そうでは無いでしょうか??
あれだけSMAPがNo.1にならなくてもイイ、元々特別なオンリーワンと歌っているコトに心動かされたであろうに、結局は自分が特別である…すなわち、他人と違う形であるコトを恐れたり、違う種類なのに他人と競ってナンバーワンもしくは他人より上に行こうとするんですね。
すべての根幹はコレまでの教育にあると思うのですが、その話はまた後日もしくはオフ会でしましょう。
確かに、こんな自堕落な生活は相当なメンタルの持ち主でないと実行できないですよ。
もしくは、社会に出たコトのない人。
人生は死ぬまでのヒマ潰しなのだから、どんな生活を送っても問題は無いのでは無いでしょうか。
かく言うワタシも、こんな自堕落極まった生活はよろしく無いと思うので、働きに行きます。
結局は日本という社会が産み出した産物の亜種なのです。
さーて、今日も行きたくないけど張り切って歌いに行きますか!!
今夜のビールのために…!!
今日もメインの広場の一角を陣取って、準備開始。
唄い始めると同時に人だかりが…
人だかりは出来るんだけど、みんな写真とビデオを撮っていくだけで去っていく人がほとんど。
撮影率は90%超えてます。
みんな何か撮るのが好きなんだねぇ。。
オレの動画撮って何に使うのかしら。
今夜のオカズにでもしてくれるんでしょうか??
自慰が捗るとイイですね。
女子なら出張しますよ。
なんて、冗談を思いながら唄ってたんだけど、やっぱりこの数日から続いているイライラが出てきちゃったかな。。
前々から何回も書いてるコトなんだけど、やっぱり撮影されるってストレスになるんだなぁと。
別に撮影していく分には構わないですよ。
こっちが、こんな道端でパフォーマンスしてるんだから。
それにおジャマさせて頂いてる立場だし。
アジア人が珍しいってのも分かる。
だけど、どうして一言の挨拶が出来ないかなぁ。
声掛けないまでも親指立てるだけでイイじゃん。
それをしない人が撮影していく人の内のこれまた90%。
もう、その撮影の仕方たるや陰惨。
お腹のあたりにスマホを構えて、画面を見ないで撮影。
そして、スッと去っていく。
隠し撮りしてるつもりでしょうけど、気付いてますから。
1曲2曲ガッツリ目の前まで来て撮って、フイと踵を返して、そのまま撮っていく人。
どういう神経の持ち主なんだろうなぁ。。
コソボ人、マナーの悪いとされる中国人と同等、もしくはそれ以下だなと思ってしまった。
連日、そんな人ばっかりなもんだから、ちょっとからかってみたんですよ。
「ハ〜イ、みんな元気か〜い??」
「イェーイ!!」
「楽しんでくれてるか〜い??」
「イェーイ!!」
「みんな、写真が好きだね〜!!」
「フォー!!」
「写真1枚1ユーロだから、よろしくね!!」
「え……」
30人くらい居たんだけど、マジで動揺しまくってる様子はホントに笑えた。
マジで”え……”って固まって、キョロキョロして”どうしよう…子供出来ちゃったんだけど…”って伝えるくらい深刻な顔で友達に話しかけてる。
あまりにも素直に引っかかってくれたもんだから、「ジョークだよ〜!!」と言うと、何だよ〜!!みたいな感じでドッと笑顔になった。
「でも、もし撮るならFacebook,Instagram,Twitter…何でもイイから投稿してくれよ!!そうじゃなきゃ、ビール1本!!それか女子はキスしてくれ!!」
「オフコース!!」
オフコースとか言いながら、全然タグ付けされないし、投稿も見ないけどな!!
コソボ人、ホント純粋でアホなんだろうな〜。
宿にいるユカリちゃんが、そう言ってたけど、まさにその通りだと思った。
結局、人だかりは出来るものの全然チップは入らず。
でも、そんな中に光るものが見えた。。
まさかのユーロ圏でドル。
しかも5ドル分もある。。
まじかよ…
そんなワケあるか〜い!!
うん、そんなワケなかった。
ニセ札でした。
き、期待させやがって。。
気を取り直して、演奏をしていると恒例のジプシーボーイズ登場。
今日も相変わらず、隣でオレの音楽関係なくボンボコボンボコ、ジャンベを叩く。
いささか、カンベンして欲しいなぁ。
それに、彼らがいると人が足を止めないという事実にも気付いた。
いつだって人だかりが出来る時はオレ一人の時だ。
道行く人々がオレもジプシーの一員だと思ってしまうのかもしれない。
彼らと同じような生き方をしているけど、やはりオレの中には彼らとは別者なんだというプライドがある。
それにジプシーボーイズは味を占めているのかもしれない。
オレの演奏をジャマするコトで見かねた大人たちが彼らにお金を渡して、ドコかに行くように言われるコトを。
オレの演奏を聴いてた人たちが、見かねて彼らにお金を渡すのを何度も見た。
しかも、このコソボではかなり単価の高い1ユーロコインをもらって。
そして、ジプシーボーイズにお金を渡した大人たちは、オレの方には何も入れずに親指だけ立てて去っていく。
そんな流れが何度もあった。
本来、オレに来るハズだったお金。
大人たちはオレに入れようがジプシーボーイズに渡そうが、オレに使ったお金と思うのだろう。
色々と考えてしまうが、彼らもまだ子供。
そんなヤケになって怒っても仕方ない。
まぁ、落ち着こう。
そんな矢先に事件が起きた。
「一緒に写真撮って〜!」
「いいよ〜!!」
からの…
お気付き頂けただろうか。。
このクソガキ、オレの金に手を出しやがった。
オレが見てないとでも思ったのか…!!
「じゃあね〜!!」とカップルと別れた瞬間…
「オイ、テメェ…金取っただろ。返せや。」
「ノーノー。マイマネー!!」
そう言ってズボンの左ポケットから小銭を出して見せてくるけど、右手は絶対に見せない。
「こっちの手は何だ??」
「ノーノー!!」
「早く見せろや!!」
凄んで見せると大人しく右手を出した。
そこから出てきたのはアメリカドルだった。
「ほれみろ!!テメェ、オレの金取ってるじゃねぇか!!どっか行け、クソガキ!!」
悲しかった。
むちゃくちゃ、悲しかった。
ジプシーだろうが、子供は子供。
それに、同じく路上で糧を得てる者として、彼らを偏見の目で見たり、差別したりするようなコトはしたくなかった。
だから、昨日も観光に行った時に彼らと遊んだりしたんだけど…
こんなコトされたら、信頼関係なんて築けないよ。
悪いけど、サヨナラだ。
相手は子供だけど、オレは子供とも対等な関係でいたいと思う。
だから、怒る時も真剣に怒る。
彼には伝わらないだろうけど、もう近くなと伝えた。
ショック…
結局、ジプシーの子はジプシーなのか。。
認めたくないけれど、そういうコトなのか。。
もう今日はコレ以上、何もしたくなくなった。
すぐに荷物をまとめて宿に帰った。
料理する気も起きない。
飲むか。
1階の事務所に行くと今日も宴会は始まっていた。
輪の中に入れてもらって、たくさん笑った。
おかげで今日起きたコトを忘れるコトができた。
To Be Continued →
あがり…13.27€
スーパー…4€
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