Day758 2015.12.6 メデジン24日目
「そんなウキウキして、ドコ行くのさ??」
「え、え、アレですよ。イヒヒ。。きょ、今日は日曜なので…」
「あ〜、そうかメイドカフェか。」
「そ、そうでござる。は、は、は、初のメイドカフェでござる。」
「お前ら、そのカッコまじだな。本物じゃん。かなりキテるわ。」
「さすが、shoさん。オレたちが言えないコト平然と言ってのけるッ!!こんな大人にはなりたくないッ!!」
うん、本物のオタクにしか見えない。
「ちょっと待って!!私も行くッ!!」
「こりゃ、また酷い要素が増えそうだな〜。。、まぁ、楽しんでいらっしゃい。」
こんなやり取りもしてたけど、shoさんも遂にメデジンを出るそうで。
結局、shoさんも1ヶ月メデジンに居たんだね〜。
メデジン良いとこだもんな〜。
長居しちゃうよ。
shoさんは、これからイピアレスに向かってリマに行くそう。
今日はブライアンとユミコちゃんのイピアレスデートに便乗して一緒に行くんだと。
「ジャマでしかないじゃないすか。」
「ちゃうねん、俺が言い出したんやで。イピアレス行くって。」
「それでも、ジャマですよ。てか、運転席にブライアン。助手席にユミコちゃん。後部座席にお父さんお母さん…に加えてshoさんって、やっぱジャマじゃん。めっちゃ狭そうですよ。やっぱバスで1人で行きましょうよ。」
「だから、俺が行くって言い出したんだってーーー!!」
「せめて夜は2人のジャマしちゃダメですよ。」
「へっぷてぃとゅん!!ってクシャミしたら、イチャこいてるブライアンが、あれ??俺が今抱いてるのってユミコじゃなかったっけ…アレ、あっちに居るのがユミコ??ってなって、抱きにくるかもしれんなぁ。」
「あぁ、あのクソムカつくクシャミしたら、そうなっちゃうかもしれないですね。あの温和なミズケンさんも、こんなに人生で腹立つクシャミは無いって言ってましたからね。へっぷてぃとゅん。」
「せやな、あんなクシャミないで。へっぷてぃとゅとゅとゅとゅん。」
「じゃあ、まぁshoさん、またその辺で。2本目の鎖骨折れるの期待してますよ。へっぷてぃとゅとゅとゅとゅとゅとゅん。」
「そんなヘマはせんわ。へっぷてぃとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅん。」
「じゃあ、また。へっぷてぃとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅん。」
「へっぷてぃとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅとゅん。」
「shoさんもヤッケンさんも、その辺にしといてください…」
「最後までポンコツだったな。じゃあの。ブライアン逃がすなよ。へっぷてぃとゅとゅん。」
みーんな出かけてった。
宿に居るのはサミーとオレだけ。
適当にお昼を作って食べて、屋上に上がって、ハンモックにもたれかかるサミーとのんびり時間を過ごした。
太陽が燦々と輝き、空を青く染める。
足下には人工芝の緑が煌めき、風が心地よく身体を撫でていく。
こんな時間がいつまでも続けばいいなと心の底から思った。
ゆったりとした時間は1つの知らせで簡単に破られた。
こんな時間に誰かな〜と思い、下に降りるとケイコちゃんがやって来た。
「忘れたケータイ取りに来た。」
「そういや、忘れたって言ってたな。」
「昨日電話したの覚えてないの??」
「何となく電話したような気もするけど。。その辺にあったような…」
「あ、これ??」
「そうそう、サミーありがとう!!」
「あぁ、サミーが預かってたのか。」
「ねぇねぇ、この辺にカワイイ下着屋さんって無い??」
「オレに聞いてどうするの??そもそも、カワイイ下着付けても誰にも見てもら…」
「サミーに聞いてってコトだよ!!」
「70通りのトコにあったかな〜。でも、今日は日曜日だからやってないかもね。」
「ふ〜ん…そういや、ケイコちゃんネイリストか何かの資格持ってるんでしょ??サミーもそういうの興味あるんだって。何かやってあげてよ。」
「道具があれば、やるんだけどね〜。今日も2人カオリさんのトコに来るんだ〜。」
「道具があれば出来るの??」
「うん。」
「道具あるよ。」
「まじ??」
というワケでケイコちゃんのお仕事拝見!
「え、まじでカタカナ書くの??絶対ダサくなるって!何て書いてんの??クリト…??下ネタじゃん!!」
「うっさいわ!サミー、クリ○リスって分かる??」
「ちょ、変なコト聞くな!」
「ちょい、訳してよ!」
そんなワケで完成したのがコチラ。
「左手はカワイイ!左手は!右手に関してはコメント控えておきます。。」
「そんなコト無いって〜カワイイじゃん!」
まじで女子の感覚は分からんわ…
コレがカワイイと思う人は、いいね!押してください。
押す人いないでしょ。。
ゲスネイリストのケイコちゃん、お疲れ様!
「今日が最後のセクシーシェフの出番だけど、何食べたい〜??」
「かき揚げ〜??」
「かき揚げ好きだね〜。でも、この前食べたばっかじゃん。」
「じゃあ、唐揚げは〜??」
「ん〜唐揚げか〜唐揚げにしよっか。」
今夜の夕食は唐揚げに決定!
この唐揚げが人生で最高の唐揚げになってしまった…
まじで美味過ぎる!!
え、まだ生なの??ってくらい肉が柔らかくて噛むと肉汁がドバァーッっと溢れ出して、ニンニク、ショウガ、醤油で付けた下味を口の中に広げてくれる。
もちろん、外はカリッカリ。
お店で出せるレベル。
自画自賛しても誰も文句言えないレベル。
美味かった。。
何だか今日はゆったりした1日だったなぁ。
その割には色々とあった感じもするし。
メデジン、良いトコだったなぁ。
明日には離れるのか。。
何だか寂しいや。
片付けを終えて、サミーの部屋に行くと浮かない顔をしていた。
「本当に明日行っちゃうの??」
「うん。」
「ごめんね、私は強くないから…」
壁を向いたサミーの背中が小刻みに震えていた。
「また戻ってくるから…」
それしか言えなかった。
電気を消した部屋の中には、サミーの小さな嗚咽が響いていた。
オレはいつから、こんなにも別れに対して耐性が付いてしまったんだろう。
いつか会えると分かっていても、別れというものは大きい。
毎日一緒に過ごした人が遠くに行ってしまう。
この空虚感は計り知れない。
戻ってきたいという意思があれば、いつでも戻ってきて会うコトが出来る。
そう考えるようになって気持ちは楽になってきたけど、その分ないがしろにしてるんだろうか…
いや、そうじゃないと信じている。
これまでのたくさんの出会いと別れがオレを強くしてきてくれた。
その中で気付いた1つの答えじゃないか。
また戻ってくるから。
前に進みたいというオレのワガママに付き合ってくれとは言わないけど、また会った時に「おかえり。」と言ってくれ。
また戻ってくるから。
To Be Continued →
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