Day895 2016.4.21 カナブ4日目
さて、これから念願のThe waveに向かうぞ!!
今居るカナブの街からThe waveまで4時間はかかるとのコト、しかも車を降りた後の道は迷いやすいらしく遭難者も出てるらしい。。
しかも、今回はサンライズを拝むために23:00出発。
The wave自体は日付が変わった0:00から入る資格があるとのコト。
というワケで、まだ周りが酒盛りをしてる中、キャンプサイトを出発。
順調に…と言いたいところだけど、前回も見せた通りこんな道を走って進みます。
完全なオフロードを真っ暗な中進んでいきます。
幹線道路から先は4WDの車じゃないと入れないって言ってたけど…
うん、頭じゃなくて身体で理解できたわ。
途中、野ウサギを数匹ひき殺しそうになりながら、何とか駐車場まで到着。
ココからは月明かりだけを頼りにThe waveに向かいます。
手元にあるのは本当に役に立つのか!?と疑いたくなるような申し訳程度の道標を記したガイドブック。
こんな、真っ暗闇の中じゃ絶対見分けがつかない。。
おぉ…不安しかないぞ。。
車のダッシュボードの上に当選した証の許可証の半券を置き、残りの半券はカバンに付けるように言われていたので、言われた通りカバンにくくりつけた。
さて、出発だ。
何の舗装もされてない道をひたすら進んで行く。
しばらく進むと丘を登り始めた。
本当にこの道のりで合ってるんだろうか…と心が折れそうになると看板が現れるのが、心の支えだった。
何とか合ってるらしい。
さらに進んで行くと乾燥地帯によくある丸い乾いた草が沢山ある広い平原に出くわした。
それを進んで行くと次は砂の川だ。
まるで川のように流れているように見える砂。
それを渡ったら、また丘を登る。
そして、巨大な岩の合間を縫って、岩肌を転がりそうになりながら進んで行く。
頼りにしていた看板はしばらく見なくなった。
もしかして、迷っているのか??
不安になりながら進んで行く。
頼りになるのは月明かりとコンパスだけだ。
岩肌から飛び降りると、そこは砂漠の中だった。
ひんやりとした砂漠の砂が月明かりに照らされている。
足元を取られながら進んで行くと砂漠は砂丘に変わっていた。
息を切らしながら登っていくと、また四方を巨大な岩に囲まれた。
岩の隙間に入り込んでは抜けて…
また砂丘の斜面に出くわした。
ガイドマップによると、この砂丘の斜面を下るらしい。
よろめきながら砂の斜面を降りると、また砂漠に足を踏み入れるコトになった。
The waveまでの道のり…これはなかなか強烈だわ。。
ガイドマップによると、この先に川があるとのコトだけど、こんな砂漠の中に本当に水なんて流れてるのか??
不安と疑問で満ちた頭を抱えて進んで行くと川…と呼ぶにはあまりにも頼りない水の流れ、いや水たまりがあった。
本当にコレか…??
足元は緩やかな斜面になっている。
コレを辿っていけば、水の流れが太くなるかもしれない。
そう思って、ぬかるんだ足元にある水を辿って先へ進んだ。
しかし、しばらく進むと人が1人入るコトが出来るか出来ないかといった岩の隙間があった。
真っ暗な中、ココを進んで行くには勇気がいる。
昔見た映画を思い出した。
1人でグランドキャニオンをトレッキングして、落盤してしまい腕が挟まれて数日間動けなくなり、助けも来ないので仕方なく自分で十徳ナイフで腕を切り落としたという話。。
そんな過去の記憶が砂漠の冷気と一緒に頭を冷やした。
昼間だったら、このまま進んでいたけど…今はやめておこう。
来た道を引き返し、違う道がないか探してみた。
道らしい道はない。
大きな岩の斜面に登れそうな場所があったので、ひたすら登ってみた。
まさか、コレか??
また先ほどのような水たまりがあった。
それを辿って上に進んで行くと、岩の肌に風紋が見られた。
ココだ!
真っ暗な中に満月の月明かりに照らされたThe waveが浮かび上がった。
カメラのファインダーを覗くのだけれど、暗すぎてピントも合わせられないし、被写体が上手く見られない。
ココからはカンとの勝負だ。
数回シャッターを切ってみたけど、ディスプレイに現れるのは、ほとんどが真っ黒な画像。
それでも、撮り続けた。
そして、後日現像して、その美しさに驚いた。
コレ、全部夜中の太陽が昇る前に撮った写真なんだよ。
The waveの姿と星の明かりが一緒に。。
こんな神秘的な顔を見せるだなんて…
その後も夢中で写真を撮った。
ディスプレイに映るほとんどが真っ黒なコトに変わりはないけど、月明かりに照らされている全てが美しく見えた。
きっと、写真に収められる。
根拠は無かったけど、夢中で岩肌にしがみつき、息を切らしながらシャッターを切った。
まるで、異世界。
宇宙の中の別の惑星に降り立ったみたいで興奮が収まらなかった。
段々と夜が白んできた。
残念ながら、方角的、立地的にThe waveと朝日の相性は良くないみたいで、キレイに見るコトはできなかった。
それでも…それ以上の感動を胸にするコトができた。
こんなに胸が躍ったのは久しぶりかもしれない。
本当に来れてよかった。
そして、これからThe waveに魅せられて12時間滞在するコトになるのだった。。
To Be Continued →
〜The wave〜
住所: アメリカ合衆国、〒86036 Arizona, Marble Canyon
入場料: 7ドル
備考: 4か月前に行われるインターネット上の抽選か前日に行われるカナブのビジターセンターでの抽選に参加し当選する必要がある。当選者は各10名ずつの合計20名。
今日の移動距離…50マイル(80km)
Day895 オレのThe wave!!こんな神秘的な写真今までない!!

2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!

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