Day1621 2018.4.17 キプロス
寝不足と疲れ、ドローン水没による精神的疲弊により、アフロディーテの泉の駐車場で2時間も休憩していたみたい。
こんなに時間が経っていたなんて、全く気付かなかった。
あんまりのんびりしていると日が落ちてしまう。
日が落ちてしまったら、キプロス観光ももうお終いだ。
残された時間は、あとわずか。
明日の7:00までにレンタカー屋に車を持っていって空港に向かわないと。
だるさは残っているけど、気合い入れていかないとな。
せっかくキプロスなんて、日本人に縁の無い場所に来るコトになったんだ。
精一杯観光して、色んなモノを経験しないと!!
よし、そうと決まれば、まずはパフォスに向かうぞ!!
駐車場から車を出して山道を走り出した。
パフォスは紀元前2世紀から約500年に渡って首都が置かれていた場所で、世界遺産にも登録されている場所。
お城もあるみたいだし、今回はパフォスに行ってキプロス観光は終了かなぁ。
他にも2つ世界遺産があるみたいだし、北キプロスにも行ってみたいから、キプロスはまた来るコトになるかもなぁ。
忌々しい記憶を乗り越えて…ボソッ
そんなワケで車を飛ばしてパフォスに到着。
キプロスは本当に車を運転する人に優しいと思う。
高速道路は無料だし、街中やビーチの駐車場も無料のところばかり。
実は走ってる途中から気付いたんだけど、右ハンドルの左車線で日本と一緒だった…!!
最近、日本で運転してたから何も違和感無くすんなり乗れたけど…全然気付かなかったわ!!
さて、パフォスの街中に車を停めたら、街を散策してみよ〜!!
まず向かったのはパフォス城。
中はミュージアムみたいになってるみたいだけど、お金がかかりそうだったので、今回はパス。
外観からだけ楽しませていただきました。
日本人がお城というのお想像するとノイシュバンシュタイン城なんかの立派なお城を想像しがちなんだけど、結構こういった簡素な作りのお城も多いんだよね。
要塞というか、交易の要所の関所的な感じの建物。
日本のお城も意外とそういうのが多くて、白鷺城とか大阪城みたいな立派なお城を想像しがちだけど、ただ丸太で作ったような簡素なお城が多かったみたい。
そんなパフォス城を眺めていると段々と日も落ちてきて、キレイな夕日が空を赤く染め始めた。
1人ぼっちで誰も知ってる人がいないキプロスって縁の無い島国で見る夕日も日本で見る夕日も一緒なのかな。
もちろん、旅というスパイスが日常の景色を普段以上にキレイに見せてくれるのだけれど。
そうこうしている内にあっという間に辺りは暗くなり始め、海辺のレストランは観光客で賑わいだした。
そんな浮かれた観光客の脇を通り過ぎ、街中にあるスーパーへ足を向けた。
あまりの空腹に夜用にと思って買ったパンまで食べてしまったので、食料を買い足さないと。
パンと車中泊用の安いビールを調達して車に戻った。
途中にあったケバブ屋が美味そうだったなぁ。。
何度心が折れそうだったコトか。。
誘惑に負けずに車まで戻ってこれたコトだし、今夜の寝床に向かうか。
車中泊出来そうな場所はピスーリビーチか…
ペトラ・トゥ・ロミウ。。
パフォスからならペトラ・トゥ・ロミウの方が断然近い。
しかし…あの忌々しい場所で車中泊か。。
それもアリなのかもしれないな。。
エンジンをかけて、高速道路に乗った。
夜の高速道路は他に車が無く、まるで暗闇の宇宙空間の中を走っているような気分だった。
朝、車を停めたパークングに入ると案の定誰もおらず、ただの暗闇だけが広がっていた。
たまに通る車の音と海の音、それ以外の物音は一切しない。
ただひたすらに静寂だけがそこにあった。
コレは普通に考えて怖い。
怖いと思えば思うほどに怖い。
何が出てくるか分からない。
それが動物かお化けか…はたまた殺人鬼か。。
ただ、空を見上げると満天の星空が広がっていた。
その星空を眺めていると、自然と恐怖心は和らいだ。
今日の寝床はココで決まりだな。
さっきスーパーで買ったビールを取り出して1人で乾杯。
隣に誰かが居てくれれば、どれだけ思い出深い旅になったコトだろうか。。
車の中から三脚とカメラを取り出して、レンズを空に向けた。
まだ、この時期だとキプロスも寒いみたいで、ダウンジャケットを来て車の中に入ってビールを煽った。
こんな辺鄙なところで、何が出てくるか分からない状況だけど、酔って寝てしまえば朝になる。
問題無いさ。
自分にそう言い聞かせて、写真を撮りながら車の中で今日1日を思い返した。
すると2台の車が勢いよくコチラに向かって突っ込んできた。
何だ何だ…!?
ヤカラか!?警察か!?
どちらにしても面倒だ。
もうお酒も飲んでしまったし、動くに動けないぞ。。
どうする。。
入国の時も面倒だったしな。。
もうなるようにしかならん。
どうにでもなれ!!
コンコン…
「ココで何してる??警察だ。」
「えっと、星の撮影をしてるんです。そこに三脚とカメラがあって。」
「星??そうか。」
「パスポートとか見せますか??」
「ああ。」
「どうぞ。」
「日本からか。1人か??」
「そうです。1人です。」
「何時まで撮影するんだ??」
「え〜っと、明日の早朝にそこからトレッキングをしようと思っているので、このまま朝まで車で過ごそうかと。」
「そうなのか。不審な車があると通報が入ったから見に来たんだ。朝までココにいるのか…」
「そうなんです。明日の午前中には空港に行かないといけないので、早朝にトレッキングしてレンタカー屋に車を戻して、次の国に行く予定なんです。」
「そうかそうか。分かったが…もしも何かあった場合はすぐに連絡するんだぞ。ココの番号なら、すぐに駆けつけるから。ココに頼むぞ。気を付けてな。良い旅を!!」
おぉぉぉぉぉ…
まじで危なかった。。
2台で来て、こっちの車を動かせないようにババッと止めるもんだから、結構焦った…
にしても、警官イイ人過ぎでしょ〜!!
何かあったら、すぐに駆けつけるから連絡してくれって。
こういう一言で本当に心が温まるわ。。
何も無いコトを祈りますが、何かあったら頼らせていただきます…!!
さて、明日も早いから、今日はこの辺にして寝ようかな。
今日は本当に色んなコトが起こった1日だな。。
朝の出来事が遠い昔のように感じるよ。
夢ならイイのに。。
でも、悲しいコトに現実なのよね。。
せめて、夢くらいは良い夢が見られるといいな。。
To Be Continued →
キプロス弾丸観光ラストスパートで警察登場ゥゥゥ!!!!!
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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