Day792 2016.1.9 メリダ〜カラカス〜プエルトオルダス〜シウダードボリバル
9:30、メリダを出発してから約15時間かかってカラカスのバスターミナルに到着した。
カラカスは凶悪都市として知られている場所。
お金で解決出来るコトはお金で解決したい。
安全をお金で買うのも1つの保険だ。
バスターミナルからタクシーで空港へ向かった。
これから空港へ向かい、飛行機でプエルトオルダスの街へ向かう。
首尾よくいけば、プエルトオルダスの街からエンジェルフォールのツアーに参加したい。
メリダの旅行代理店の人は、当日プエルトオルダス行きのチケットが買えると言っていたけど、どうなんだろう…
タクシーの窓から見えるカラカスの街は、想像していたよりもずっと都会だった。
人もたくさん居るし、活気のあるように見えたけど、タクシードライバーは「18:00を過ぎたら一気に人が居なくなるよ。そして、安全性は皆無になる…」と言っていた。
メリダの宿で一緒になったカラカス出身のルイスも安全面に関しては、あまり良い表情をしていなかった。
「安全で楽しい場所もあるけど、危ない地域も多い…それが答えかな。。」とルイスは応えてくれた。
カラカスの街には、なるべく長く滞在しないようにしよう。
トラブルはゴメンだ。
バスターミナルから空港までは8,000ボリバル(約1,200円)。
空港の中に入り、チケットカウンターで今日のプエルトオルダス行きが買えるか聞いてみた。
「残念ながら、今日の飛行機は無いわ。」
「今日は無いね。」
「14日まで無いよ。」
ドコの航空会社も口を揃えて、今日のチケットは無いと言う。
このままでは、カラカスに1泊するコトになる…
これは困った…宿の場所も調べてないし、情報が無さ過ぎる。
こいつはマズいぞ…
と思ったその時、チャン・ゲーと名乗る1人のおじさんが話しかけてきた。
「ドコまで行きたいんだ??」
「プエルトオルダスまで。」
「分かった。友達に聞いてみるよ。友達が航空会社で働いてる。その代わり、出せるか??」
出せるか??つまり、上乗せして買うコトは出来るか?というコトだ。
「出せるけど、いくら??」
「友達によるけど、25ドルくらいかな。」
25ドルだと、通常の倍以上の値段だ。
正規で買えば約10ドルで買える。
とりあえず、今日のチケットが手に入るかどうかだけ確認したいので、話を進めてもらうコトにした。
「30ドルだな。」
「30ドル??高過ぎじゃない??」
「今日行きたいんだろ??」
「そうだけど…ドルで支払うコトも出来る??」
「OKさ。ただ、今日のレートは1ドル=500ボリバルだな。」
「500??そんなバカな!メリダでも800だよ。」
闇両替で1ドル=500ボリバルは足下を見過ぎている。
カラカスだったら1ドル=800〜900ボリバルで両替出来るのは知っている。
ちょうど通りかかった闇両替商が居たので、レートを聞いてみた。
「今日レートいくらでやってる??」
「今日はそうだな…1ドル…」
「ちょっと待った!!」
チャン・ゲー(闇チケット商)が全力で止めにかかって、小声で何かを言っている。
「今日のレートは1ドル=400ボリバルだ。」
チャン・ゲーの仲間か…
こりゃ、ヤバいな。。
「どうするんだ??」
気付けば、こんなやり取りを2時間していた。
しかし、ココに天才が居るコトを忘れてもらっては困るよ…
思いついてしまった!!
レートが1ドル=500ボリバルなら、30ドル分ボリバルで払ったらいいじゃないか!
まさに数字のマジック!!
「分かった、30ドルで買うよ。ただし、30ドル分ボリバルでな!!レートは1ドル=500ボリバルで15,000ボリバルで買った!!!!」
「うぐぐ…ちょっと待ってろ!!確認してくる!!」
ヒートアップした展開にまさかのアイデアが舞い降りた。
チャン・ゲーも自分たちもヒートアップしていて、向こうも引けない状況になっていたようだ。
しならくして帰ってきたチャン・ゲーが言う。
「20ドルで売る。3人で60ドルだ。ちゃんと払ってくれ。」
よしよし、まぁ値段が下がったからイイか。
「じゃあ、チケット発行したら支払いするよ。」
航空会社の窓口の列に並んだ。
チャン・ゲーはタクシードライバーからクレジットカードを借りたようだ。
そして、彼に今15,000ボリバル(約2,400円)を支払ってくれと言う。
やはり、空港でチケットを買う場合は現地人のクレジットカードが必要なようだ。
カード使用料というコトか。
渋々、支払い窓口でチケットを発行してもらうコトが出来た。
カウンターで荷物の受付も無事に終わった。
ギターは機内に持ち込めないので、預けるコトに。
心配だなぁ…エアカナダでギターケース壊されたし。。
搭乗ロビーに向かう手前でお金を出し、チャン・ゲーに払うコトにした。
札束をごっそり取り出し、チャン・ゲーに手渡した。
「早く、ゲートの向こうへ行くよ!!急いで!!」
マユちゃんとプリプリさんに促されて、足早にゲートの向こうへ向かった。
「どうしたの??」
「ちゃんと20ドル分支払ってない。16.5ドル分かな。」
「まじ??」
「だって、ムカつくじゃん。」
「あんなのに金払うの腹立つ。」
「まじかよ…荷物、無事着くかな…だって、航空会社のキャプテンみたいなヤツと通じてたじゃん。。オレらの荷物だけハジくってのも出来るんじゃ…」
「まぁ、その時はその時でしょ。」
「いや、大事な商売道具のギター預けたし、ハードディスクもカバンの中に…しかもエロ動画が……」
「まぁ、何とかなるでしょ。」
あぁ、この人たち怖過ぎる…(´Д` )
何だか、緊迫した時間が続いたせいかボーッとしてしまい、館内放送で自分の名前が呼ばれるのを聞いた。
ファイナルコールってヤツだ。
急いで搭乗口まで走った。
すると、そこで待っていたのは、カウンターに居た航空会社のキャプテンだ。
急いで、その脇をすり抜けて飛行機に向かったのだが、その際に耳元で「金が足りないぞ…」とボソッと言われた。
まじか…ヤバい展開か…!?
そう思いながらも飛行機に乗り込んだ。
To Be Continued →
〜移動情報〜
タクシー
区間: カラカスバスターミナル〜カラカス空港
値段: 8,000ボリバル(約1,200円)
時間: 30分〜1時間※交通状況により
飛行機
区間: カラカス〜プエルトオルダス
値段: 20ドル(約2,400円)
時間: 1時間
備考: 現地クレジットカードでの支払い、航空会社で買えない場合が多いようなので闇チケット商との交渉が必須
Day792 凶悪都市カラカスで危険な橋を渡る…
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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