Day787 2016.1.4 メリダ23日目
ベネズエラ、不法再入国は無事出来るのか…
以前、不法出国したプリプリさんを覚えているだろうか…
そのプリプリさんがベネズエラに帰ってくるという。
ベネズエラ、コロンビア間の国境は12/30〜1/3までは完全に閉鎖されているらしく、本日4日を待っての国境越えをするそうだ。
昨日、ククタまでたどり着き、早朝にベネズエラ、コロンビア間の国境が開くのを待って、メリダに戻ってくると連絡をもらって連絡が途絶えた。
ふたりでふらりのケンゾーさんとイクエさんは、不法出国のあと戻ってきて捕まってしまい、コロンビアに強制送還されている…
果たして、無事に戻ってくるコトは出来るのだろうか…
メリダの街は相変わらず。
クリスマス以降活気がなく、年を越した今でも開いているお店、閉まっているお店が半々だ。
自炊しようにも、なかなか食材を揃えるのが難しい。
以前、ゆきんこさんたちと一緒に行ったお店に足を運んでみるコトにした。
店内は相変わらず、ゆったりとしているが、そこそこ人は座っている。
ちなみに前のテーブルに座っている2人は女性の格好をしているが、元男性だというのが、滲み出ている。
軽くパスタでも食べようと注文するも、今日は無いと言う。
代わりにトルーチャ、マスのアヒージョを頼むも、コレもまた無いと言う。
ベネズエラの品不足は深刻なようだ。
色々と注文を変え、結局のところモンドンゴ、臓物煮込みのスープに落ち着いた。
564ボリバル(約84円)とかなり安いが、メデジンでサミーに作ってもらったモンドンゴの方が遥かに美味い。
もちろん、ココのものも美味かったが、それを越えるものに出会ってしまうと、どうしても比べてしまうクセがあるようだ。。
孤独の昼食を終え、宿に戻ろうとすると道端にこんなヤツが居た。
日本の田園風景の中で良く出会うカカシのようだが、ベネズエラではメリダも含め色んな街の至る所に居る。
その脇には大体子供が居るのだが、彼らが小遣い稼ぎに利用しているのだろうか…
その謎は未だ解けない。
プリプリさんは早ければ17:00頃にメリダの街に到着すると言っていたが、どうなのだろうか…
前回、メリダから去った時は4時間程でククタまで到着していた。
早ければ16:00頃には到着するだろう。
そう思っていたのだが、気付いた時には既に時計の針は18:00を回っていた。
次第に深まる闇。
連絡手段となるFacebookの最終ログイン時間は10時間以上前となっている。
朝出ていれば、そのくらいになるのは当然なのだが、プリプリさんの抱えている爆弾を考えると、どうも心配になってしまう。
同じ宿に泊まっている友人たちと時折どうなったかと話をするも、当の本人からの連絡、もしくは本人の姿を見るまでは推測の域を超える話は出来なかった。
21:00を回り、もう今日の到着を諦め、トランプに手を伸ばした。
この数日、この宿ではトランプでの賭け事が熱くなっている。
バケーション期間に入っているベネズエラでは、店も開いていないし、移動をするにもどの交通機関も満席で埋まってしまっている。
必然と繁雑期を待つ必要がある。
そのために、ダラダラとした雰囲気をごまかすために、こうしたものに手が伸びてしまうのである。
ある意味で旅人たちの間で最もポピュラーな遊びであり、地域ごとに異なったルールを持つ大富豪に夜な夜な手を染めてしまうのだ。
ただ単に遊ぶだけでは面白くないので、現金を賭けて勝負をする。
旅はギャンブルと同じだけアドレナリンが出るとドコかの記事で読んだコトがあるが、そのせいかこの宿に泊まっている旅人たちはギャンブルが好きだ。
掛け金は、100ボリバルから大体始まり、熱くなるといつの間にかレートが20倍の2,000ボリバルに上がってくる。
このレートは1番負けている者が決めるコトが出来る。
最初の日こそ、1,200ボリバルの負けを喫したが、その後順調に取り返し、5日も立たない間に勝ち越して25,000ボリバルほどの現金をポケットに収めるコトが出来た。
今宵も白熱する大富豪。
白くテーブルを照らす蛍光灯の下では、男どもが鼻息を荒くしている。
久々に負けが込んできて、ケーブルカーの頂上に鎮座する十字架を見つめながら、配られた次の手札を覗き込んでいると玄関のベルが鳴った。
玄関の方から近付いてきた足音はメキシコからやって来たプリプリさんとウユニで出会った旅人のマユちゃんのモノだった。
時計を見ると予定の時間を5時間以上回った22:30。
こんなに遅くなったからには理由があるだろうと興味津々で聞くも、その理由はあっけないものだった。
予定していたバスの2時間後のバスに乗った。
それだけだった。
例の夫婦の件があったから、特段心配をしていたが、得にこれといって無かったそうだ。
では、国境でのチェックは??
それも特に無く、パスポートの顔写真のページと以前入国した際のページをササッと見せて終わったらしい。
チェックをした軍人はニヤニヤと笑っていたそうだが。。
これも運というヤツなのだろうか。
それだけで片付けるのは、何だか面白くないし、件の夫婦が不憫に感じるのは気のせいだろうか…
とにもかくにも、無事に再入国を果たせたコトは良かった。
これから先のベネズエラ旅行でも、不運に見舞われるコト無く、無事に行けるとイイのだが。。
そうは願っても色々とトラブルが起きるのが、このベネズエラという国なのだ。。
その話は、また追々。。。
To Be Continued →
Day787 ベネズエラ不法再入国のお話
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
コメントを残す