Day630 2015.7.31 ワラス3日目
結論から言おう。
ラグーナ69は往復7時間かけて歩いて見に行く所では無いと。。
早朝5:30。
迎えのバンがやって来た。
どうやら、オレたちが最初の迎えらしい。
バンの中には誰もおらず、車内には冷えきった空気が充満していた。
数軒のホテルを巡り、何人かを拾ってバスは世界自然遺産にも認定されているワスカラン国立公園に向かって走り出した。
乗ってきたのは本格的な登山をするような重装備の欧米人6人と日本人女子2人とその内の1人の彼氏。ジャマイカ出身の屈強な見た目の男。
それにオレとチズミちゃんとドライバーを合わせた計12人。
ワラスを出発したバスは休憩を挟んで、約4時間でワスカラン国立公園に辿り着いた。
豚なのかイノシシなのか分からない生き物。。
重装備の欧米人たちはとは、ワスカラン国立公園の入口でお別れ。
ちなみにワスカラン国立公園は1985年に登録された世界遺産。
ツアー代とは別に入園料10ソル(約383円)徴収。
国立公園の入口を少し入った所で、とても青い湖が目に飛び込んできた。
すごく…青いです……
クロアチアのプリトヴィツェ国立公園を思い出すなぁ。(その時のお話はコチラ→Day207 プリトヴィツェ湖群国立公園〜明日はどっちだ〜)
でも、本日の目的はココでは無い。
ラグーナシックスナインである。
もう一度言おう。
本日の目的はラグーナシックスナインである。
バスを降ろされた瞬間から地獄は始まったのである。
スタート地点から既に道が無い。
しかも崖のような感じ。
足を滑らせたら、結構イクねぇ。。といった感じの場所。
もう1つ付け加えさせて頂こう。
本日の目的地ラグーナ69は、何と標高4,580mにあるのだ。
まぁ、6,080mのワイナポトシ登った時は体力的に大丈夫だったし、イケるだろうと思ってたが間違いだった。
急斜面を降り、歩を進めると看板が出てきた。
牧歌的な風景が眼前に広がる。
一歩…二歩…と重い足を上げて前に進むのだけれど、10m歩く度に休憩が必要になる。
本気で酸素が薄い…!!
高所って、こんなにキツかったっけ……
それもこれも、海抜0mのリマで長居したせいか……
ワイナポトシに登った時は1ヶ月以上高所に居たもんな。
そのおかげで知らず知らずの内に高地順応しっかりしてたんだな。
ただ、今回は話が違う。
標高0mのリマから標高3,000mのワラスに着いてから、まだ2日しか経ってないんだもんな…
あぁ、このままギブアップしてしまいたい…!!
周りを見渡すと、やはり皆ツラいようで頻繁に休憩を取っていた。
今回、ツラいのは山登りだけではなく……
あれ、おかしいな…今回は山登りじゃなくて湖を見に来ただけのハズだったんだけどな…
そうそう、ツラいのは標高が高いだけでなく、帰りのバスの時間が決まっているコト。
バスから降りる時にドライバーにこう言われたのだ。
「行きに4時間はかかるから昼過ぎには帰ってきてね。湖、寒いし25分くらいしか居ちゃダメだよ。身体冷えちゃうし、こっち戻ってくるの遅くなるから。バス行っちゃうからね。」
もし、バス行っちゃったら、このクソ寒い公園の中で野宿……
それはカンベンして欲しい…!!
何とか湖まで行って帰るぞ、コノヤロウ…
必死に前へ前へと進むのだが、心臓が爆発しそうになる。
一緒に歩いているチズミちゃんは余裕な感じ。
先日まで高所に居たせいか、そんなに苦しくないらしい。
やっぱり、高所順応ってあるんだな…
1つの峠を越えるとようやく開けた所に出た。
ようやく、湖か…!!
チガウ…コレ、チガウ……オレ、ミタイノコノミズウミジャナイ……モット、アオイミズウミ…ミタイ……
ようやくラグーナ69とご対面出来ると思ったら違う湖だった。
期待を裏切られた後の絶望感といったら、この上ない。
更に険しい山道を歩く。
本当に心臓が爆発しそうだ。
1分間の心拍数が160を超えている。
誰かが言っていた。
湖の手前の最後の坂が本当に本当にキツいと。
本当に本当にキツい??
登り切った人間がその真意を伝えようか??
まじで死んだ方がマシかと思った瞬間が何回もあった。
そんな最後の坂を鬼の形相で登り切った所、次に目に飛び込んできたのがコレだ。
ま、まさか…あの奥に見えるのがラグーナ69か…!?
では、必死の思いで行ってきたラグーナ69をとくとご覧あれ。
どうですか…??
青いですか??
一緒に居た日本人の方が写真撮ってくれたけど、何故かキラークイーンのポーズしてますけど…
オレの顔まで真っ青だね。
正直言うね。
もうね、この顔を見て頂けると分かると思いますが、相当疲れ切っていて、景色を見てる余裕なんてありませんでした。
とにかく、苦行が終わった…
ようやく開放された……
という気持ちしか無かったです。
ツラかった。。
ん……皆さんお気付きですか…??
オレは気付きたくなかったです。
そう、苦行が終わった…ようやく開放された……と言いましたが、登ったなら下りなければなりません。
本気で気付きたくなかったです。
本気の意気消沈モードで湖に背中を向けると、とんでもないニュースが入ってきました。
ジャマイカ人の彼が高山病でリタイアしたと。
まじかよ!!
あの屈強そうなジャマイカ人が!!
てか、あのメンバーの中で1番体力ありそうなのに!!
思わず吹いてしまったのはココだけの話にしておきましょう。
帰りは無言、無心でひたすら3時間かけて山を下った。
往復7時間。
ようやく、バスの下に戻ってこれた。。
この顔見て頂ければ、何が言いたいか分かりますね。
いや、むしろ伝わってくるのがたくさんありますか。
一言だけ、とりあえず言いましょう。
もう二度と来ない!!と。
ラグーナ69、めっちゃキレイでしたよ。
めっちゃキレイでした。
だけどね、山道を往復7時間もかけて見に行く所ではない。
バスでピュッと行って、サッと降りてピピッと写真撮るだけなら大満足ですよ。
まじで、山道を往復7時間もかけて見に行く所ではない。
こういった景色系はツラい思いをすればする程、キレイに見えるマジックってあるけど、ココの場合はもう度を超えてる。
こんな思いするなら国立公園の入口にあるバスで通った時に見た湖だけで十分だ。
帰りのバスの中では、もちろん爆睡。
ホテルに帰り、荷物を置いて何したと思う??
寝た??
食事??
それとも、チズミちゃんとムフフ…なコト??ニョホ♪
正解は……
路上だよッ!!!!
まさにドMの極みッ!!
既に筋肉痛が来て、プルプルする身体をムリヤリ動かして路上へ。
2時間やってあがりは70.2ソル(約2,690円)でした!!
本日のまとめ
・標高の高い所にトレッキングに行くなら高所順応を!!(最低でも5日は見ておくべし!)
・前日はたっぷり睡眠を!!(朝4:30起きだったので、睡眠時間が1時間半しか無かった。。)
・自分の体力に過度な自信を持つな!(人間の身体は結構変わりやすい!)
・下調べはしっかり!!(道中のコトも考えるべし!)
・周りの意見は話半分で!!(ツラい思いをした分エフェクトがかかってる可能性がある!)
というワケで、めっちゃキツい思いしてでも見たい人はラグーナ69へどうぞ!
オレはもう違う69の光景だけで十分です。。
To Be Continued →
〜ラグーナ69情報〜
ワラスの街からコレクティーボを2台乗り継いで行く方法もありますが、帰りのバスの最終便が16:00と早いのとツアーバスと値段が10ソル(約383円)ほどしか変わらないので、メリットはほぼありません。
ツアー会社に以来するのが良いでしょう。
今回は祝日価格で40ソル(約1,531円)でしたが、通常価格なら30ソル(約1,48円)でワラスからワスカラン国立公園まで行けます。
あがり…70.2ソル(約2,690円)
ビール…7.5ソル(約287円)
入園料…10ソル(約383円)
合計…17.5ソル(約670円)
ラグーナ69へ行った時の様子をyoutubeにアップしました!!
そして、この撮影の裏側、湖までの厳しすぎる道のりの様子もアップしました!
ぜひ、本編の後にご覧ください!!
ラグーナ69綺麗〜!!行くの大変そう〜!!シックスナインしたい〜!!って人はチャンネル登録よろしく!!
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