Day38 時速150kmの中の睡魔

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Day38 2013.12.16 ベルリン〜プラハ


パリッと8:30に起床。


眠いけど…メシが食えるぞぉぉぉ!!!!


昨日は、ほぼ何も食べてなかったから腹ペコだ。。


day38-1


シャワーを浴びて1階のバーへ。

パンとサラミとチーズ、リンゴもあるけどコレはアレルギーなので食べれない。。

牛乳をコップ一杯飲み干して、あのコーラもどきを頂く。


食えるだけ食っておこう。

ネットを見つつ、ゆっくり食べた。


食事のありがたみを感じる。

みんな、ゴハンが食べられる幸せをもっと噛み締めた方がイイよ!





今日は車に乗せてくれる人との待ち合わせまでホテルに居座って、今日こそ溜まっている作業をこなしてやるぞ!!

チェックアウトをしてwi-fiを捕まえ、作業開始。


路上のレパートリーも増やさないとな。
やるコトはたくさんある。


こんな日に限って晴天なのがツラい。


ドイツに来て1週間くもりだったのに…

あ、そうだBVG(ドイツ国鉄?)のオフィスに行かなきゃ…!

抗議しに行かなきゃなんだけど、何よりも振り込み用紙無くしちゃったから、どっちみち行かなきゃなんだよなぁ。


たしかAlexanderplatzにカウンターがあったな。
一駅だから歩いて行けるぞ。

一応、ギターも持って行くか。

仕度をして歩いて向かった。


BVGのカウンターへ行き、窓口のオバさんに話しかける。

「あぁ、それはココじゃムリ。」

分かってはいたが、やっぱ本社へ行かなきゃダメか…

「住所教えてあげるから待ちなさい。」

あ、知ってる…というか1回行ったコトあるから大丈夫なんだけどな…

「あぁ、出てこない…」とイライラし出すオバさん。

「地図持ってるんで…ココですよね?」

「そう、そこを右に曲がった所の出口を出て。」

「ちなみにその出口から出るとどっちの方角になるんですか?」

「そう、そこを右に曲がった所の出口を出て。」

「いや、方角的にそこの出口からだとドコに…」

「そう、そこを右に曲がった所の出口を出て。」

「地図で指さすだけでイイんで…」

「そう、そこを右に曲がった所の出口を出て。」


もうイイよ!!

しつこいし、終いにゃカウンターから身を乗り出して怒鳴り出すし、何で怒られなきゃあかんのや!!
うっさいわ!!


後ろでみていた兄ちゃんも苦笑。

めちゃめちゃ腹立つわ。肘鉄まで喰らったし。。

day38-2

何とか怒りを鎮めつつ、もう一駅分あるいてBVGの本社へ向かった。


day38-3


めっちゃ人いるじゃん。

整理券を取って、待つ。

821番。

今は、750…??


そんな待ってるの??
皆、何やってんだよ。

しゃーない、外出てギター練習しよ。

day38-4

1時間ちょい待って、ようやく順番が来た。

げ…窓口、オバちゃんかよ…さっきみたいになるんじゃ…

「すみませェん…」

「ドイツドイツフランクビールオリバーカーン。」

は…?

気を取り直して、「すみませェん…」

「ドイツドイツフランクビールオリバーカーン。」


ロシアの悪夢再び…


まさか英語喋れないってヤツですか……??


もう何言っても無駄。
相手にされない。

「他の窓口は?他のスタッフは??」

肩をすくめて、首を横に振る。


う、うそだろ……

せっかく1時間以上待ったのにコレで終了だ…と……


もう恥もクソもあるかい!

そこに居合わせた40人ほどの人に向かって、「助けて下さい!!誰か英語とドイツ語話せる人いませんかー??」

何をトチ狂ったか、このアジア人…そんな目で見つめる瞳が2億4千万。。


静寂が部屋を支配する。


そんな中、沈黙を破る者が現れる。

「通訳して欲しいの??」

1人の女性が立ち上がった。


まさにジャンヌ・ダルクや!!


お姉さんに通訳をお願いして、コトの顛末を話す。

罰金の紙を受け取った時、チケットを持っていたコト、オバさんにチケットをもらったコト、路上で稼いでいて、お金が無いコト…


すると一つの事実が発覚した。


オバさんからもらった4回券のチケット、実は1枚で4回使えるというワケではなく、4枚綴りで、その内の1枚をもらったというコトだ。


真実を知った瞬間、絶句…

終わった…罰金40ユーロ確定…


「その後、チケットは買ったの??」と聞かれるので、必死に猛アピール!

その翌日に買った1日券を持っていたので見せて必死にアピール!

「これ、次の日じゃないの??」

「今回、ベルリンが初めてで全然知らなくてぇぇぇ…!!
お願いしやす!!そこを何とかぁぁぁ!!ヒラにヒラにお願いしやすぅぅぅ!!お代官様ぁぁぁ!!」


「しょうがないわね。今回は7ユーロで許してやんよ。」

「……まじすか!!払います払います、はひぃぃぃ!!」

ソッコーで財布を取り出し、7ユーロを渡す。

領収書を受け取り、お姉さんに何度も感謝の意を述べた。

「ラッキーだったわね。」

「あなたのおかげですぅぅぅ、ホントにありがとうございましたぁぁぁ!!!!」

ホント助かった。
お姉さんがいなければ、今頃どうなっていたか。。


そういえば、お姉さんも罰金の紙持ってたね。

ジャンヌ・ダルクだけにその後どうなったは…



いやぁったぁぁ!!

罰金40ユーロを免れ、7ユーロで済んだ!


祝いじゃ!祝いの酒を持ていぃぃ!!

スーパーで0.29ユーロのビールで1人乾杯。

あぁ、まじで助かった。
ドイツで稼いだ分が全部飛んで行くトコだったな。


さて、この勢いで路上を…

あ、三脚持ってくるの忘れた。

ホステルだ。。

ホステルに戻り、三脚を取って、再び路上へ。

day38-5

昨日と同じ場所へ立つも惨敗。


3時間やったが、全然ダメだ。

月曜だからかな??
何がダメだったんだろう。。


day38-6

あぁ、ホステルでおとなしくしとけば良かったなと思うけど、こればかりはバッターボックスに立たないと分からないからなぁ。

ホステルに戻り、気付くと約束の時間が迫っていた。

置いて行かれるワケにはいかない。

指定の場所をGoogle mapsで調べる。


むむ…ココは先日黒人に囲まれた場所じゃないか。
大丈夫かな…また黒人に絡まれるとかカンベンしてくれよ…

そもそも、この乗せてくれる人もよく分からないし…
不安だなぁ。。


色んなコトが頭を過る。


day38-7


電車に乗って目的地へ。


ちょうど22:30ピッタリに約束の場所に到着。

5分ほど待つと建物から1人のおじさんが出てきた。

チェコ人のおじさん”ハバカン”さん。

あいさつをして、早速車に乗り込む。


ハバカンのワーゲンはエンジンをフル稼働させているのが良く分かる。

足下まで振動が激しく伝わってきて、足が痺れてるみたいだ。

音はヘリコプターみたいな唸りをあげている。


車はドイツのアウトバーンに突入した。

メーターは150キロを指している。

4時間でプラハまで着くという。

あとは乗ってるだけ。

無事にたどり着けますように…

車内の会話は少なくなり、やがて睡魔に襲われてウトウトしてきた。

足の下から伝わってくるエンジンの振動を感じながらスーッと目が閉じたその時…

ドガッ…!!

車が急に横にブレた勢いで窓に思いきり頭をぶつけてしまった。

飛び起きると、ハバカンも睡魔に襲われていたらしい。

こんな状況で寝られたら完全に死ぬな。。寝られん!


途中、道ばたに車を止め、休憩。

ココで降ろされて荷物持っていかれるんじゃないか…と心配になった。

2時過ぎにプラハに到着。

普通のトラム乗り場で降ろされる。

セントラルステーションに行きたいと言ってるにも関わらず、こんな所で降ろされても現在地はわからないし、トラムに乗るお金、現地通貨を持っていない。


何考えてんだ、この人は…


-2℃の中、駅を探しながら、さまよい歩いた。

To be continued→

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