Day254 バスカーあるある〜アラブ人怖い、チュニジア人は？？〜

Day254 2014.7.20 フィレンツェ20日目

20:00から路上開始。

家を出ると、すぐに雨がパラついてきた。

路上やってる時に仲良くなったタバコ屋の兄ちゃんのトコに寄って小銭両替。

“ストリートパフォーマーあるある”というか路上やってる人にしか分かんない話かもだけど、路上やってると毎回小銭で財布がパンパンになっちゃうのね。

これを換金するのが大変で…

銀行じゃ受け付けてくれるトコも少ないし、あってもイヤな顔されるんだよね。。

スーパーとかで支払いの時に小銭で全部払うという荒技もあるんだけど、こっちの人は露骨にイヤな顔する…だけならマシで普通に文句言って商品投げたり、レシート投げたりするから、無の境地に達せられる人じゃないとマジ無理。

列の後ろからのプレッシャーもハンパ無いしね。

そこで、行きつけになるようなカフェやスーパー、雑貨屋を作って、”今日も小銭あるんだけど換金してくれないかな？？ｴﾍ♪”みたいな関係を作って換金してもらうスキルを身につけるコトが路上芸人として行き抜く必須のスキルなのである。

大量の小銭はマジで重いだけでなく、次の国へ行った際に通貨が変わった時が大変。

換金屋で換金してもらおうとすると小銭の場合、50%の手数料を取られてしまうのだ。

必死こいて唄って貯めたお金が一瞬にして半額の価値になってしまう。

これだけはマジでカンベン。

何もしてないのに一瞬で手持ちが半分になるとか、何の罰ゲームだろうか…(´Д` )

雨の様子を見ながら路上開始、今日は警察が少ない。

工事中の教会に軒が出来ているので、その下で雨を避けながら雨が上がるのを待ち、唄った。

１時間程やると目の前でパトカーが止まってしまった。

なかなか移動しそうにない雰囲気なので、場所替え。

場所を替えるが、反応はイマイチ。

前に彼女と来ると言っていたアラブ系の男が彼女ではなく、兄貴を連れてきた。

話を聞くとチュニジア人らしい。

このチュニジア人兄弟はモロッコ、エジプトは嫌いだと言っていた。

う〜ん…確かにこれまでで印象が悪いアラブ人といったら、モロッコ人とエジプト人が多いもんなぁ。。

俺も最初はこの兄弟のコトをアラブ人でやたらと距離が近いし親切な感じで色々してくれるから、警戒していたけど、ビールをくれたりタバコを勧めてくれたりして、ただのイイ奴らだったっぽい。

しばらく、座って聞いてくれていた。

曲が終わる度にブラボー！おぉブラボー‼︎と一声掛けてくれた。

「明日来るなら、マリファナ持ってきてやるからな！お金は要らないぜ！」と言う。

ホント親切に色々と世話を焼いてくれようとするから、怖かったけどホントに良い人だったっぽい。

最後の最後までコレ持ってけ！とビールとタバコをくれ、彼らは去って行った。

その後も続けるが雨のせいもあって、反応は良く無い。

23:30まで、粘るが全然ダメ。

昨日フィーバーしたけど、ここの所全然ダメだなぁ。。

フィレンツェ厳し過ぎ。。

もうフィレンツェでの生活も３週目を終えようとしてるけど、このままじゃ家賃も払えねぇ…

先月に引き続き、厳しいぞ…

夏のヨーロッパは最高に稼げるって、バスカーは皆言うんだけどな…

観光地もみんな良いって言う所よりもイマイチって言う場所の方が意外と良かったりするし、バスキングも人が良いって言う場所より自分で探した場所の方が良かったりするからなぁ。。

根っからのアマノジャク気質なんだろうか…困った困った。。

そんなコト考えながら家までトボトボ歩いていると前に遊んだミカエラと相方を見つけたが、前回の別れ際がイマイチだったので、何だか気まずくて声を掛けるのをやめた。

女のコに対して、先帰るね。なんて言ったの初めてかもな。

まぁ、言ったの俺じゃないけど。

あがり11.53€

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