Day217 2014.6.13 ローマ三度9日目
ヒロくんと待ち合わせをしていたのでカンポディフィオーリに向かった。
「ヤッケンさん、どうも!」
「おぉ、時間ピッタリだね。」
「ドコ行きます??」
「ん〜ドコでもイイよ〜。シーシャやりたいんだっけ??」
「そうっすね〜。どっか知ってます??」
「そこの店か昨日から川沿いの屋台がオープンして、そこにもあったよ〜。」
「じゃ、川沿い行ってみますか!」
「そうだね〜、川沿い行ってみようか〜。」
テヴェレ川沿いの屋台村に向かった。
木曜日から本格的に動き出したテヴェレ川沿いの屋台村。
飲食店や雑貨屋さんが並んでおりちょっとしたお祭り気分が味わえる。
その一角にかるシーシャバーに入ってみた。
「ヘイ、アミ〜ゴ!今日も唄うのかい??」
「後でね〜。とりあえず、1杯やってってイイ??」
「もちろんさ!ウェルカム!」
気付かなかったけど、どうやら前に路上をやってるのを見たコトがある人だったみたい。
シーシャが10ユーロ、ビールが6ユーロと少し高かったが、試しに注文してみるコトにした。
小上がりの席に座り腰を下ろしてビールとシーシャが来るのを待った。
今日も雑談だが、俺が日本でしていた仕事の話やヒロくんのこれからの将来に対する話をした。
将来に対して悶々と考えているようで話していて面白かった。
今日はもう1つヒロくんに聞かなければならないコトがある。
先日の130ユーロが入っていた封筒の件だ。
もちろん、彼がどうこうしたというワケでは無いが、やっぱり聞きづらい。
お金の話っていうのは、しづらいものだ。
もし、俺がその話をして関係が歪になってしまったら、イヤだな…
このまま何も聞かないで、無かったコトにしようか…
あぁ、それじゃスッキリしない。
やっぱ聞かなくては…
意を決して、ヒロくんに聞いてみた。
「この前さ、路上来てくれた時にカメラ、カバンから出したじゃん??その時、白い封筒見なかった??落としたりしなかったかな??」
「知らないっすね〜。」
「そうだよね〜。」
「どうしたんすか??」
「いや、あの中に130ユーロ入ってたんだよ。」
「まじっすか??」
「うん、まじ。」
「知らないっすね〜。あ、テレビ付け始めた!」
今日はワールドカップ、スペイン対オランダ。
前大会の優勝チームと準優勝チームということでヒロくんもテレビが気になっている様子だった。
うん、あっさり。
やっぱ、知らなかったか。。
落としたら気付くもんな。
ドコへ消えたんだ、130ユーロよ。。
Kさんから連絡が来ており、路上やるのに良い時間になっていたので、店を後にした。
テヴェレ川沿いの店にはヒロくんと同じようなにワールドカップの試合が気になってる人多く、シスト橋に向かう間にあるお店の様子を見ると皆テレビにかじりついているようだった。
Kさんと合流してヒロくんと別れレストラン回りを始めた。
今日はトラステヴェレ。
今日は週末の金曜日。
今日こそは稼いでやるぞと意気込んで回ってみるが、反応が薄い。
いつも通り何軒か回っていると顔見知りのバングラディッシュ人のカンさんが話しかけてきた。
彼もバングラディッシュ人でありながら、珍しくマジシャンと言うポジションで生計を立てている。
彼とはローマに入った頃からよく顔を合わせて話をしていた。
いつも笑顔で話しかけてくるのだが、今日はその笑顔が崩れていき、「もうココでやるのやめてくれ。」と言い出した。
「ここは俺がやる所だからカンポデフィオーリでやるか他でやれ。」
さすがにその話には疑問というか何を言っているんだろうと思ってしまった。
冗談で最初は言ってるのかと思ったが、どうやら冗談ではなさそうな雰囲気で顔も真剣。
彼の言い分としては、俺たちが同じ場所でやっているから、6月は収入が減っている。というコトらしい。
その言い分も分かるが、ココはストリート。
彼にそんなコトを言う権限は無い。
彼の場を荒らしているという見方もあるが、そんなコトを言ったら、ドコの路上でも出来ない。
それに路上アーティストは数えられない程いる。
彼ら全員にも同じコトを言っているのだろうか??
彼が得るハズの収入を自分たちがゴッソリ持っていってしまっているか??
否、俺たちも6月に入ってからから、収入は激減している。
5月に比べれば、半分以下だ。
それを説明しても、彼は納得しなかった。
それでも引き下がるわけにはいかない。
こちらもただの道楽でやっているわけでは無いし、何よりココは彼の町では無い。
もちろん、俺たちの街でも無いし、誰の街でもあるはずがない。
それでも彼は主張してくる。
これ以上は何を話しても無駄だと思ったので、それだったら俺たちがやる前に先にやってくれればイイと伝えた。
パフォーマンスの内容はまったく違うし、お客さんも面白いと思えば、その人にチップを入れる。
それは変わりようのない事実だし、どのアーティストにとっても平等の条件だ。
もし、自分のパフォーマンスに対して反応が薄いようであれば、自分のパフォーマンスを見直して、芸を磨く、新しいレパートリーを増やす、そういうコトをして改善していけば良いハズ。
誰だって、そうする。
俺だって、そうする。
それでも、彼はそれをしない。
もう何年もずっと同じパフォーマンスの繰り返し。
そして、もう1人いるバングラディッシュのマジシャンと全く同じ内容。
新しいコトを一切しない。
それでも、俺たちが悪と決めつけて言ってくる。
俺たちが悪いのだろうか??
日本に比べて、いや、アジアの中で最貧国と言われているバングラディッシュ人から見れば、俺たちは日本に帰れば、いくらでも仕事があるから、そういうコトを言うのか??
そもそもパフォーマンスとかの次元の話では無いのか??
バングラディッシュ人だから…そう考えるのは彼個人にとってはもちろん、バングラディッシュ人に対して失礼な考え方じゃないか??
だから、俺は彼個人に話をする。
しかし、いくら言っても無駄なようだった。
このままでは埒が明かないので、その場を離れて違う場所でレストランや路上をやったが、反応は良くない。
本当に6月に入ってから流れが一気に変わった。
バングラディッシュの彼がああいう風に言う気持ちもわかるが、それが全て俺たちのせいみたいなこと言ってるのは話の筋が違う。
バングラデシュ人は皆、出会った人たちに限るけど、ドコか子供のような考え方をする人が多いように思える。
何かミスがあれば人のせい、物を売る時も誰かと同じもの、何か芸をする時も誰かがやってるのを見てそれをコピー。
全部、誰か人の真似をするコトしか考えていないように思える。
主体性が無い。
売る物、手法、やるコト、全て同じ。
誰かのコピー。
俺が改革を起こしてやる!なんて人は一切居ない。
大きなお世話だけど、このままじゃアジア最貧国から抜け出すのは厳しいと思う。
ドコか先進国の移民受け入れに期待して、そこに住み着き、違法の物売りや怪しいマーケットを始めるのだろう。
あまり大々的に知られていないが、日本でも移民法が可決されたそうな。。
特殊技能を持った人物、その家族、それに付帯する使用人(無制限)。
着目すべきは、”それに付帯する使用人(無制限)”。
受け入れを許可された特殊技能を有する人物に口利きや賄賂を渡せば、無制限に日本に入国、定住するコトが出来る。
日本が危うい。
安い汚いキツい仕事しか無い彼らの鬱憤が溜まったら、どうなるか…
そんなのは考える程のコトでも無い。
路上でのタイムリミットが来てしまったので、シスト橋へ移動した。
今日もモロッコからの移民がマリファナを道行く人に売っている。
橋の上はいつでも無法地帯。
何をしていようが警察も気にとめない。
橋の上もやはり反応はあまり良くなかったが、2人組の日本人がやってきた。
ポンテシストの上で全裸になったバカタレの要望で削除。。
〜要約〜
テンション上がって何でも出来ますと言うので、何が出来る??って聞いたら、ココで脱げます!と言った次の瞬間に全裸。
イタリア人、観光客が大笑いしながら群がって写真撮影。
ヒド過ぎだったぜ…
誕生日になんて記事書かせるんだ。。
To Be Continued →
Day217 シスト橋で全裸〜キチガイ日本人参上〜 〜編集中〜
2013年11月から3万円とギターを持って世界一周の旅へ!!路上演奏とアイデアで稼ぎながらサバイバル!!知識と技術で生きていく!!をモットーに活動中!!
メディア出演や執筆のお仕事はコンタクトからご連絡ください!
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